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ANAプレミアムクラス 新シートはこれから増えていくのか?

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78g seat

ANAプレミアムクラスのシートが発表されてから数年経過していますが、新シートが増えず、これから新シート機材が拡大するのか考えてみました。

新プレミアムクラスのシート

新シートは2019年6月に発表されています。最早、新シートと言うには時間が経ち過ぎている感じがしますが。当時の発表では導入する機材はボーイング777-200ER(8機)と国内線用のボーイング787-8型機(11機)とのことでした。

ボーイング777-300やボーイング767-300ERは導入時期が古く、機材自体が退役になる見込みも有るため、新シートは設置されずに現在に至っています。

また、単通路機(ナローボディ)であるボーイング737-800やエアバスA321neo等については同じ新シートではないものの、新機材投入とともに2-2配列の新世代のシートが設置されており、ワイドボディ機よりも新しいシートが目立つ感じさえします。

なかなか増えないのは悲運の重なりではあるが

そして、2019年11月後半からボーイング777-200ERの内装刷新とともに運用が開始されたものの、その後は皆さん経験した通りで緊急事態宣言が出たりと飛行機に乗る機会が激減してしまいました。

さらに、泣き面に蜂のように2021年2月にアメリカ国内線でボーイング777型機が飛行中にエンジンが燃えると言う事故が起き、同じエンジンを使用するボーイング777は日本でも運航停止となり、2022年6月まで続きました。

その後はボーイング777-200ERを中心に新シートの設置が進んでおり、予約の際に(722)という機材が多くなっています。大阪伊丹線や福岡線で良く遭遇します。

さらに、2021年にはGEエンジン搭載のボーイング787-9型機(78G)を2機、国内線に投入した際も新シートを設置しています。

このように社会的背景、技術的背景が重なり、2019年から2022年までは時間が止まってしまったかのように新シート拡大は止まっていましたが、最近は少しずつ、導入は進んでいるようです。

B787だけは新シート導入が進まない

787

同社の国内線の大型中型機材は下記のとおりです。

ボーイング777-300 5機

ボーイング777-200 2機

ボーイング777-200ER 8機

ボーイング787-9(RR) 2機

ボーイング787-9(GE) 2機

ボーイング787-8 11機

ボーイング767-300ER 9機

※アンダーラインは新シート設置済みまたは導入中

先述のとおり、導入から四半世紀が経つ777-300や国際線から国内線仕様に改修し、機齢が高くなっている767はそもそも新シートの計画はないものの、ドリームライナーであるボーイング787にて新シートの導入が進んでいないのは不思議でもあります。

新規投入したGEエンジン搭載のボーイング787-9(78G)では当初の計画通りの座席数(28席)で新シートを設置しているにも関わらず、他の787では進んでいません。

先行してシート換装が進んでいる777-200ERと比較しても機齢は同様であり、不思議であります。

また、もともとから国内線用で導入されているロールスロイスエンジン搭載のB787-9は新シートに改修しないと言うのも不思議でもあります。国際線に転用でもするのでしょうか。

新シートが増えない理由

722普通席

プレミアムクラスの新シートが増えない背景を考えてみるとプレミアムクラスだけ換装するのではなく、普通席も合わせて換装することとなり、普通席でも液晶モニターを設置したりと投資コストは相当と思われます。

しかしながら、需要が回復しているとは言え、まだまだキャッシュ創出力が完全に戻っておらず、シートを換装するお金がないと言うのが実情ではないかと思います。

投資の優先順位を考えると773の後継となり、長期的に利用する機材(B787-10)の保有を先行させるのかもしれません。2022年度の導入計画ではB787-10を5機、787-9型機を5機導入する予定(もう年度は終わりそうですが)しており、こうした機材を投入させて新シート比率を上げる方法に変更しているのかもしれません。

最後に

汐留シティセンター

新シートがなかなか増えないのは、当初の計画が取り巻く環境の激変により、計画が狂ってしまったことが主要因であるのは予想ができるでしょう。

当初は既に導入のB787-8のリニューアルを進めていくようでしたが、それだけが進んでいません。お金がないと言うのもあり、待った無しでやって来る773の置き換えのための機材を保有を先に進めているのかもしれません。

機材置き換えをすすめて、新シート比率を上げつつ、既存機のシートの換装を徐々に進めていくことが考えられます。新しいシートを利用した時と古いシートを利用した時ののギャップは大きくなりそうではありますが。

レザーシートがカピカピにならないうちに換装されて欲しいところであります。

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