新しい時代の旅行の安全性について、考えてみました。
スカイトラックスWorld’s Best Airline Cabin Cleanliness 2019
スカイトラックス社が実施している航空会社への評価は色々とあります。例えば、ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラスの各クラスの比較や客室乗務員、機内エンターテイメント、空港ラウンジ、アライアンスなど多岐にわたります。
そうした中で、Cabin Cleanliness/機内の清潔度と言うカテゴリーがあります。
これは座席、テーブル、カーペット、壁、トイレなどの清潔度を評価したものです。
2019年の上位5社は下記のとおりです。
順位 | 航空会社名 |
---|---|
1 | エバー航空 |
2 | 日本航空 |
3 | ANA |
4 | シンガポール航空 |
5 | アシアナ航空 |
すべて、中国を除くアジアの航空会社であり、台湾、日本、シンガポール、韓国の航空会社となっています。
清潔度と新型感染症
上記のように機内の清潔度の高い上位の航空会社の所属する国ほど、新型感染症の死亡者が少ない結果となっています。今後、感染拡大の第二ブーム到来でどうなるかわからないものの、少し気になるところです。
もちろん、これは飛行機が原因で感染拡大している事を意味しているものでもなく、感染症で亡くなる人がアジアでなぜ少ないかということが分かっていないので、何とも言えません。
また、上記の航空会社でもたくさんの欧米人が利用しているのでどんな関係があるかわかりません。
しかし、新型感染症が飛沫感染や接触感染が主な感染経路と言われていることを考えると飛沫が飛び散ったシートや人間から排出するものが多く飛散されるトイレが清潔であることに越したことはなく、上記の航空会社では確かに清潔度は高いと言えます。
欧州航空会社などでは最近は変化しているかもしれませんが、フライトの後半ではビジネスクラスでもトイレは結構な使用感があり、やはり清潔度は重要なのかもしれません。
機内の空気の清潔度
新型感染症が流行しだしてから航空会社では機内の換気について、詳細に説明をしています。数分で空気は完全に置き換えられ、換気と言う面では問題はないようです。
たしかに、トイレでも地上のトイレよりも誰か前に利用した後での臭いとは格段に低く、換気力は強いと感じることもあります。
そうした意味では安全と言えます。一方で、機内食の際は横並びで言葉少なく食事をするケースが多いもののエコノミークラスでは間隔が狭いため、咽たりすると結構飛沫が飛ぶなど想像されます。
やはり飛行機の蜜空間という影響よりも、媒介とする人間の行動の方が問題は多いようです。
マスク着用義務化
新型感染症が拡大し、航空会社ではマスク着用の義務づけている航空会社がかなり多くなってきました。
以前であれば、ハイジャック対策として人相のわからないマスク着用はどちらかというと嫌がられたのですが、時代が変わるとマスクをつけないといけないと言うのは何とも不思議なものです。
しばらくすると、ハイジャック対策を兼ねた透明なマスクが考案され、それが当たり前になるかもしれません。
現在は検温を義務付けているところもあるようですが、発熱=新型感染症ではないため、このやり方は続かないかもしれません。現在のインフルエンザの確認方法のような抗原検査が主流となるかもしれません。
最後に
日本に住んでいるとJALやANAの飛行機の清潔さがスタンダードとなっていますが、世界的にはまだハイレベルであります。
今後、降機後に必ず消毒するなどの対策をする航空会社も拡大し、機内の清潔度は全体的に底上げがされ、感染症などからのリスクは低くなり、安全性が高くなるかもしれません。
これまでは航空機事故や定時運行性に目をやりがちでしたが、新しい時代では清潔性も目をやらないといけないかもしれません。