毎月29日限定のANAにキュンの目玉とも言える航空券関連のキャンペーン詳細が出ましたので、まとめてみました。
11月路線限定キャンペーン
今回は割引航空券ではなく、特典航空券のマイル数減額となっています。条件詳細は下記のとおりです。
今回は11月搭乗限定の沖縄発着路線であります。毎週発表されるANAトクたびマイルでは最近、ご無沙汰の沖縄路線であります。
予約条件
予約条件は下記のとおりです。
予約・発券期間 2021年9月29日(水)0:00〜23:59
搭乗期間 2021年11月1日(月)〜11月30日(火)
対象路線 沖縄(那覇)発着の一部路線
なお、今回の減額特典はウェブサイト限定となっています。
対象路線
対象路線は下記のとおりです。必要マイル数別に記載しています。
5,900マイル
羽田⇔沖縄
名古屋⇔沖縄
と二路線のみです。
4,900マイル
福岡⇔沖縄
大阪伊丹⇔沖縄
大阪関西⇔沖縄
大阪神戸⇔沖縄
4路線と多い気もしますが、大阪と福岡のみとなっています。ぱっと見は淋しい気もします。
これだとANAにキュンというよりはANAにシュンとしてしまうという感もあります。
今回の限定すぎる路線をひも解く
今回の限定すぎる沖縄路線を考えてみました。
沖縄那覇空港発着の日本全国のANA便(ソラシドやピーチのコードシェア便を含む)を整理してみました。
那覇空港発着は多く、北は札幌から東北、関東甲信越、中部、関西、四国、中国、九州、そして沖縄県内と路線があります。
減額路線が少ない
距離を見てみると今回の11月が対象となるレギュラーシーズンでは、県内路線は6,000マイル、大阪以西の九州以東が7,500マイル、中部・関東が9,000マイル、新潟以北が10,000マイルとなります。
今回対象てあったのは羽田、名古屋、大阪、福岡路線のみとなっています。
路線としては多い沖縄路線で大都市のみの設定となっており、不自然さも感じます。
割引率
今回の減額マイルと通常マイルを比較してみると下記のとおりです。
路線 | 通常 | キュン適用 | 割引率 |
---|---|---|---|
羽田・名古屋 | 9,000 | 5,900 | 34.4% |
大阪・福岡 | 7,500 | 4,900 | 34.7% |
割引率は約35%となっています。ANAトクたびマイルが6,000マイルまたは4,500マイルと結構渋めな設定でもあります。
シュンとしてしまう企画なのか
今回の減額対象路線数や減額率を考えてみると下記の疑問があります。
路線数が少ない
割引率が少ない
もともと結構路線があり、地方創生とか言って、従業員を地方に送り込んでいる割に地方発着は少ないと言えます。もっと設定しても良いのではないかと思うくらいであります。
そして、事前予約であり、利用できる期間は限定され、路線も少ないと選択肢は少ないにもかかわらず、直前割と性質が異なるとは言え、トクたびマイルと比較しても見劣りしてしまいます。
そろそろコロナ禍の出口が見えるのかも
今回の内容は路線数も少なく、割引率も想定内であり、シュンとしてしまう内容ですが、そこには昨今の事情が反映されているかもしれません。
9月30日に緊急事態宣言が全国で一気に解除されます。そうなるとリベンジ消費なるもので控えていた旅行消費が一気に拡大する可能性もあります。
解除してから2週間ほど様子を見て、感染抑制が続けば、Go Toのようなキャンペーンが一気に再起動する可能性もあり、そうすると現金の稼ぎ時となり、有償での旅行でも需要は賄えるという可能性も考えているのかもしれません。
昨年、ドル箱であった経緯を見ると今回は出血サービスは敢えて様子を見ているとも言えます。
一方で、これまでのように感染の拡大も減少も予想が難しい状況が続き、再び感染拡大に振れた場合に地方路線は再び運休を余儀なくされ、その対応にかかるコストを考えると最初から大風呂敷は広げず、需要急減でも運航できる路線に絞っているのかもしれません。
コロナ禍全盛のアクセル踏みっぱなしから少し変化したとも見えます。
いよいよ、コロナ禍からの出口戦略を考えているようにも見え、どっちに振れても、採算は確保するように考えているのかもしれません。
最後に
プレミアムポイント2倍キャンペーンで沖縄が10月以降対象外となる一方で、ANAキュンでは大都市から沖縄のみの限定となっている点を考えると、稼げる有償顧客は沖縄で確保するのが一番として、余計なノイズは避けるという考えがあるのかもしれません。
コロナ禍前の東海道新幹線の東京=新大阪間のようになり、マイル修行としてはシュンとしてしまうことがしばらく続きそうかもしれません。
ホテルプランについても、SFCプランの方がいいプランもあり、どっちにした方がいいか迷ういます。時間的猶予は当然キュンでない方がいいのですが。
やはり、検疫など条件をみて、国際線を検討する方向に再び頭を切り替えた方が賢明とも言えそうです。