アメリカやカナダ・メキシコに行く場合に帰り道にハワイを加えるとどうなるか考えてみました。
ANA特典航空券マイル数
ANAの特典航空券は往復で発券しないといけませんが、行きと帰りと同一都市である必要はありませんが、エリアという制限があります。以下がエリアの組み合わせとなります。
エリア 1 | 北米、ハワイなど |
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エリア 2 | 欧州、中東、アフリカなど |
エリア 3 | 日本、韓国、中国、東南アジア、南アジア、南西太平洋など |
アジアの場合、往路はシンガポール、復路はソウルと言うような組み合わせができ、マイル数の削減ができます。北米方面では、アメリカ本土とハワイを組み合わせることが可能です。北米本土の都市の往復と北米とハワイの往復を組み合わせたビジネスクラスのマイル数は下記の通りです。
L | R | H | ||
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往路 | 北米 | 37,500 | 42,500 | 45,000 |
復路 | ホノルル | 30,000 | 32,500 | 34,000 |
往復合計 | 67,500 | 75,000 | 79,000 |
L | R | H | ||
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往路 | 北米 | 37,500 | 42,500 | 45,000 |
復路 | 北米 | 37,500 | 42,500 | 45,000 |
往復合計 | 75,000 | 85,000 | 90,000 | |
差分 | -7,500 | -10,000 | -11,000 |
ローシーズンで7,500マイル、レギュラーシーズンで10,000マイル、ハイシーズンで11,000マイルの差があり、ハワイと組み合わせた方がマイルはセーブできます。10,000マイル程度の差であれば、緊急ポイント案件でたやすく貯められそうですが、少ない方が良いと言えます。また、スターアライアンス特典のZone 1-Bを使う方法もありますが、ラストワンピースが埋まらないことがあり、結局マイル消費数が増えてしまうこともあります。また、空港使用料や税金など発生し、特典航空券では区間を少なくして、発券し、不足分は安い有償チケットで埋める方が良い場合もあります。
アメリカ都市からホノルルまでの片道運賃
アメリカの主要都市からユナイテッド航空エコノミークラスでホノルルまで片道で行く場合の最安運賃は下記の通りです。カッコはANAマイレージ加算率
シアトル発 約2万円(30%)
サンフランシスコ発 約2.5万円(30%)直行便あり
ロサンゼルス発 約2.7万円(30%)直行便あり
シカゴ発 約5.5万円(30%,50%混在)直行便あり
ヒューストン発 約5.0万円(30%,50%混在)
ニューヨーク発 約4.0万円(0%もあり)直行便あり
ワシントン発 約4.6万円(30%,50%混在)
マイアミ発 約5.9万円(30%,50%混在)
西海岸出発の場合は、エコノミーでは安価であり、直行便もあり、飛行時間も6時間弱であり、ホノルルを経由するメリットはあると思います。また、マイルの差分1万マイルを稼ぐ費用と積算されるマイルの差分まで考えるとハワイ寄り道のメリットはあると思います。
カナダ・メキシコ各都市からの片道運賃
カナダ(トロント、モントリオール)、メキシコ(メキシコシティ)からのユナイテッド航空のビジネスクラスの運賃をまとめてみました。ビジネスクラスとしたのは距離が長く必ず乗り換えがあるため、敢えてビジネスクラスとしてみました。
トロント発 約6万円(70%)
モントリオール発 約6.2万円(70%)
メキシコシティ発 約7.2万円(70%)
となり、ビジネスクラスの加算率は低いですが、距離があるため、快適に過ごせると思います。また、カナダは東海岸で試算しましたが、西海岸の主要都市であるバンクーバーはエア・カナタ・ルージュのため積算されない可能性があるため、除外しています。
ユナイテッド航空の場合、ANAプレミアムメンバーにおいては、ボーナスマイルも積算されるため、北米の単純往復よりも、北米=ハワイの往復組合せの方が結果としてマイル残高は多くなる可能性があります。
結局は好みの問題
アメリカ本土または、カナダまたはメキシコの旅行をして、満足のうちに日本に直接買帰国するか、帰りにハワイによって、もう一つの楽しみを味わうかの違いであり、究極的には好みによると思います。消費するマイルとセーブするマイルと加算するマイル、航空券に出費する金額を鑑みると大差はそれほど多くないと言えます。あとはANAのA380-800に搭乗してみたい、ANA初の海外ラウンジであるホノルルのラウンジを堪能してみたい、ハワイでしか買えないものを購入する、ダイヤモンドヘッドの頂上で潮風にあたりたいなど目的があると、旅行としては色々な経験ができて素晴らしいと思います。
最後に
色々なタイプの飛行機を乗り継いで、色々な街を味わうのは、歩いたりするのが多く、疲れますが、計画を立てるワクワク感や実際に体験する楽しさや、帰国後にあの時はこうだったなどの思い出ができ、楽しいものであります。目的地に最短で到着する旅行は最も合理的ですが、たまには合理的でない旅行をするのも人生の肥やしになると言えます。