
中東情勢の急激な悪化に伴い、世界の航空網に大きな混乱が生じています。特にJALやANAといった日系航空会社の国際線を利用予定の方にとって、運航状況や安全なルートの確保は最大の関心事ではないでしょうか。
そこで、JALとANAの国際線の路線について運航は大丈夫なのかまとめてみましたので、お伝えします。
イラン攻撃に関して影響のあるキャリア・空港
イラン攻撃に報復による中東各国攻撃も考慮した中東の各空港を通るキャリアの運航状況は以下のとおりです。10社を示していますが、このほかにもあるようです。
| 1. 日本航空 (JAL) | 運休 羽田-ドーハ便を3/7まで欠航。欧州便は迂回ルートで運航。 |
|---|---|
| 2. エミレーツ航空 | 大幅制限 ドバイ発着便を一時運休。テルアビブ・アンマン等への便を3/8まで停止。 |
| 3. カタール航空 | 運休 カタール領空封鎖により全便を一時運休・ルート見直し中。 |
| 4. エティハド航空 | 大幅制限 アブダビ発着便。迎撃作戦の影響等で3/5まで欠航・遅延が継続。 |
| 5. エア・インディア | 停止 中東全域へのサービスを停止。ロンドン、NY、パリ便も一部欠航。 |
| 6. ターキッシュ | 停止 イラン、イラク、ヨルダン、レバノン便を停止。湾岸諸国便も制限。 |
| 7. ルフトハンザ | 停止 テヘラン、テルアビブ、ベイルート、アンマン便を3/8まで停止。 |
| 8. デルタ航空 | 停止 ニューヨーク(JFK)-テルアビブ便を3/9まで停止。 |
| 9. キャセイパシフィック | 運休 ドバイ便を3/5まで、リヤド便を3/3まで運休(延長の可能性あり)。 |
| 10. フィリピン航空 | 運休 マニラ-ドバイ・リヤド・ドーハ便などで欠航が発生中。 |
いずれも大陸間を多くの旅客を運ぶキャリアですが、中東御三家は大きな影響を受けているようです。特にドバイ国際空港(DXB)をハブとするエミレーツはドバイ国際空港のターミナルが攻撃を受けたことで、イメージ的に大きいようです。滑走路がダメージを受けているかは不明ですが、そうなるとさらなる運航不安となりそうです。
長引けば、中東キャリアの優位性にも響いてくる可能性もあります。
中東各国の空港状況

個人的に訪問した空港と今回、攻撃を被った国を比較してみました。
添付画像に示されている主な空港(西から順)
- 📍 エジプト: カイロ国際空港
- 📍 ヨルダン: クィーンアリア国際空港
- 📍 クウェート: クウェート国際空港
- 📍 バーレーン: バーレーン国際空港
- 📍 カタール: ハマド国際空港(ドーハ)
- 📍 アラブ首長国連邦 (UAE): ドバイ国際空港 / ザイード国際空港(アブダビ)
- 📍 オマーン: マスカット国際空港
イランからの攻撃・報復の影響を受けた国
今回の情勢で、直接的な攻撃や迎撃、領空封鎖の影響を受けているのは以下の国々です。
特にドバイ(UAE)やアブダビ(UAE)、ドーハ(カタール)は、イランによる報復攻撃が湾岸諸国の米軍拠点等へも及んだため、空港施設への被害や運用停止などの深刻な影響が出ています。
空港が直接、影響を受けていないものの、国自体への被害が起きているところはアラブ各国では多い所であります。一方で、コーカサス地方のアゼルバイジャンやトルコには攻撃はなく、イランの意図は不明ですが、もの心ついてから、中東紛争でこのような構図に攻撃が起きているのは、新たな時代を迎えているのも感じます。
JALとANAの飛行ルートは
JALとANAの西側(欧州)へのルートは以下のとおりです。行きと帰りでルートが違うのが特徴的です。
ANA・JAL ヨーロッパ線の最新運航ルート
現在、ロシア・ウクライナ情勢の影響により、両社ともロシア上空を避ける「北回り」または「南回り」の迂回ルートを採用しています。
✈️ JAL(日本航空)
- 往路(日本発):北回り(アラスカ・北極圏経由)
- 復路(欧州発):南回り(トルコ・中央アジア経由)
✈️ ANA(全日本空輸)
- 往路(日本発):北回り または 南回り(気象条件により調整)
- 復路(欧州発):南回り(強い偏西風を追い風に利用)
📌 ルートの特徴まとめ
| 項目 | 北回り | 南回り |
|---|---|---|
| 主な経由地 | アラスカ・グリーンランド | 中央アジア・中国 |
| 所要時間 | 約14〜16時間 | 約13〜15時間 |
※2026年現在の運航状況に基づいています。最新のフライト状況は各社公式サイトをご確認ください。
先述のJALのドーハ線はドーハ・ハマド国際空港に乗り入れており、空港自体が危険と言う事で直撃で、運休していますが、それ以外のルートについては、基本的にJALもANAも日本発西欧行きは日本、アラスカ、グリーンランド経由であり、今回の対象地域は飛びません。

また、日本行きの復路については往路とはルートは違いますが、トルコ、アゼルバイジャン、カザフスタンとカスピ海上空を通り、昔で言うシルクロードから中国、韓国と飛ぶので、中東ルートは回避されているので、問題は少ないと言えます。
この先、アゼルバイジャンやカザフスタンがイランにより、攻撃されることとなれば、その限りではありませんが、イランにとってのデメリットは少なく、中国にとっても、日本との関係は政治レベルでは微妙ですが、空路は存続していることからもしばらくはルートは確保されそうです。
それが実現できなくなれば、日本行きも往年のアンカレッジでトランジットとかも出てくかもしれませんが。さらに長引けば、アンカレッジやバンクーバー発券も出てきて、プレミアムポイント積算も現世を生きる世代には新鮮となるかもしれませんが。まあ、PP単価は倍増しそうですが。
最後に

今回の情勢悪化により、ドバイやドーハといった中東のハブ空港を経由する便には深刻な影響が出ていますが、JAL・ANAの欧州便については北回り・南回りの迂回ルートを活用することで、現時点では中東の危険地帯を回避して運航されています。
今後、アゼルバイジャンやカザフスタンなど周辺国へ影響が拡大しない限り、欧州路線のルートは維持される見込みですが、情勢は刻一刻と変化しています。渡航の際は、必ず各航空会社の最新情報をチェックするようにしてください。
マイル修行を長年していると色々なことに遭遇します。