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山形新幹線 E8系 グリーン車 日帰り乗車記

山形新幹線の最新のE8系で東京から新庄までグリーン車で日帰り往復してみましたので、お伝えします。

E8系グリーン車

E8系グリーン車は11号車すべてとなります。E8系単独運転時は東京方先頭車でもあります。基本的には福島駅から東京まではE5系と併結運転となります。運転席後ろにも乗降ドアがあります。

10号車から乗り込むと広いスペースが用意されたトイレがあります。最近の鉄道車両はこうしたレイアウトは共通しているようです。

グリーン車全景であります。2-2配列でE3,E6系と同様であります。シートは一部レザーであり、背中があたる部分はモケット生地となっています。カラーはグリーン車だけにグリーンでありますが、月山の緑色と言う事です。肘掛けはサクラ材を使っていると言う事です。E6系と比較するとノーズが短い分、座席が多く感じます。

反対側から見てみます。新在直通の車両のため、ゆったり感じは少ないですが、E3系のような天井部の骨組み感はなくなり、スッキリとしています。

天井と照明であります。この辺りはE5系とも異なり、令和時代の新幹線と言えます。300km/h運転に抑えた分、内装にお金がかけられたのかもしれません。

テーブルに関して、車端部テーブルは大きくなっています。他の座席は前の座席の背面部に設置されています。

サクラ材の肘掛けの中にはカクテルテーブルがあります。この辺りは東海道・山陽との共通化なのかもしれません。照明とリクライニングスイッチに関してはE5系とほぼ同じであります。

コンセントはひじ掛けに設置されており、以前の場合は肘掛け中央の下側にあったりしており、短い充電ケーブルだとスマホやPCの位置に難儀しましたが、それが解決しているのも新世代と言えます。

ちなみに普通車です。こちらも2-2配列であり、シートピッチも十分なのでグリーン車の存在感が薄れますが、スペック以外の部分で高級感を出しているところがあるので、グリーン車はグリーン車と言えそうです。

つばさ131号新庄行き

つばさ131号は朝9:24発であり、E5系との併結であります。E8系はノーズが柴犬のように短いので、ボルゾイのようなE6系ほどE5系とE8系の間には空間がありません。

E8系投入で所要時間4分短縮の山形までは2時間22分、新庄までは3時間7分と最速達の列車となります。今回は終着の新庄までの乗車となります。

E5系と併結していないと福島駅発車が早くもっと早そうですが、諸々理由があり併結となりそうです。

今回は11号車端の1人席の7D席であります。こういうサインも新世代となると洗練されている気がします。

この席は車いす利用者が利用されることを想定して出発日直前までブロックされているようでありますが、利用がないと当日には開放されるのか、混雑時には重宝する座席であります。

定刻通りに東京駅を出発します。最速達のプライドなのか上野駅は通過します。東北・北海道、上越、北陸の最速達も上野飛ばしが定番のようです。

東京都から埼玉県に入ります。ここからは130km/h運転ですが、あまり実感はありません。160km/h運転にしても1分ぐらいしか変わらないのかもしれませんが。

大宮駅に停車となります。関東と関西の人ではおおみやのイントネーションが違うのが特徴的でありますが、蟹田も結構、関東と関西で違う気がします。

大宮を出発し、いよいよ新幹線らしい速度域に入っていきます。上越と分岐して275km/hまで加速していきます。

眼下には埼玉新都市交通ニューシャトルの丸山車両基地の屋根が見えます。

そろそろ、宇都宮駅の通過であります。ここまではこまち同じ感覚であります。

宇都宮駅付近を通過も表示されています。さすが最速達という感じであります。

さあ、ここから300km/hまで加速するかと思うと275km/h前後の運転が終始続きます。E3系と変わらないとがっかりしつつも、静粛性と快適性は確実にアップしていることも実感します。

晴天の中、東北自動車道を跨ぎます。もう東北であります。

新白河駅通過は272km/hでした。停車が少ないので、余裕なのか本領発揮はありませんでした。

天気が良く、山並みを見ながら楽しい旅であります。トンネルが多い区間ではありますが。整備区間程ではありません。

そして、福島駅に停車であります。分割併合を見ていると乗り損なってしまうので一瞬パシャで直ぐに車内に戻ります。これもE8系でグリーン車が11号車で運転台後ろにドアがあるからできる技かもしれません。

山形新幹線上りの立体交差も着々と完成に近づいています。2026年度末に運用に入るとのことで、東北新幹線の盛岡と新青森間の高速化が2026年なので、本線とともに山形新幹線もさらなる時短とスムースな運行が実現しそうです。

板谷峠越えは昔も今も大変なようで、70km/h未満の速度で通過する部分もありました。

板谷峠を越えて、米沢に到着です。東京から2時間かからずに米沢に来ました。最速達なので直ぐに出発です、米坂線の看板が少し寂しく感じます。この後は山形までノンストップです。

新幹線本線だとかなり高い位置からの車窓ですが、在来線区間は景色が近くて旅気分がとても味わえるところでもあります。

予定通り、2時間22分で山形駅に到着です。左沢線の車両とその奥に市内随一の高さの建物が見えています。

山形からは天童、さくらんぼ東根、村山、大石田に停車して、終着の新庄に到着です。改札は一か所であり、グリーン車である11号車はかなり歩かされます。

立派な駅舎の新庄駅です。奥羽本線の新庄から院内まで電化廃止されることとなり、存続したことは良いのですが、この先、ミニ新幹線が秋田まで行く可能性はゼロとなりました。線路幅変更などでもともとゼロでしたが、さらにそうなってしまいました。

駅舎内部は吹き抜けとなっていて、公共施設と併用されていたりします。飲食店も入っていました。

つばさ188号東京行き

ホームは相対式2面2線であり、こういうホームはアンダーパスか跨線橋で接続されていますが、新庄以南と以北で線路が分断され、その代わりに歩道となっています。便利ではありますが、これ以上の北への延長はないと言う事であります。

歩いて行けるところに日帰り温泉でもあれば、そこに立ち寄るかと宿泊しても良いと思っていたのですが、それはなく、それでは高畠とか駅直結で温泉があるところに寄ろうと思いましたが、停車駅がかみ合わず、トンボ返りすることに。

とは言っても、1時間半近くあるので駅前を散策することに。すると、駅前で祭りのような感じで賑わっています。大産業まつりと言う事であまり関係なさそうですが、行ってみます。

水回りや家庭用ボイラーなど住設設備の展示がありますが、食べ物の露店が多く、ココイチなども出店しており、行列ができていました。

行列は勘弁なので空いている露店でやきとり2本とドリンクで500円のセットを頼んでみます。水割りが割なのかと言うくらい水な感じでした。まあ、行きの新幹線でかなり飲んでしまったので、チェーサー代わりには良かったかもしれません。

さて、乗車であります。往路とは逆に福島まで各駅停車なので、車内誌を読み時間を潰します。東海道新幹線と違い、北海道から北陸までカバーするので結構記事にはバリエーションはあります。

天童まで来れば、もう少しで山形であります。バス旅でも新庄と山形間は比較的乗り継ぎが良いので、新幹線でなくても良いかもしれませんが、小1時間で県内をアクセスできるのは便利かもしれません。

前日、夜遅かったことや往路の車内で結構飲んでしまったので、この後、宇都宮手前まで寝落ちてしまいます。往路で撮れ高も良かったので、安心してしまったのでしょうか。おかけで各駅停車感がなく、あっという間に本線に入った感じであります。

宇都宮駅ではE3系つばさとすれ違います。山形新幹線の車両は初代からシルバーメタリック、それを踏襲したE3系でしたが、山形出身の工業デザイナーの奥山清行氏がJR東日本の多くの車両を担当するようになって現在のカラーリングとなっています。E3系のリニューアル塗装は当初、変態仮面とも揶揄されたこともありました。

茨城県を通過すると埼玉県に入り、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)を潜ります。新幹線が陸橋を潜ると言うのは珍しいのではないかと思います。高速道路の建設では日本が進んでいることがこういうところでも感じます。黄昏の時期に入り、埼玉と長野県境の山並みが夕焼けで染まっていました。

再び大宮に戻ってきました。今度は復刻塗装のE3系つばさとすれ違いであります。大宮では珍しい真ん中のホームに停車していました。この塗装が山形新幹線としてはイメージが一番強いのですが、初代400系のほぼシルバーメタリック一色が白銀の山形にマッチしていたようにも感じます。

そして、3時間39分経過して、東京駅に到着です。途中、寝落ちたのであっという間でした。秋なのですでに日は落ちて、大手町の摩天楼を見ながらの降車であります。

最後はグリーン車から最寄りなE5系連結部を撮影して日帰り、新庄というかE8系の旅はこれにておしまいです。

最後に

今回の旅程は以下のとおりです。

つばさ131号

東京                    09:24
大宮               09:47
福島               10:45
米沢                    11:16
山形                    11:48
天童                    11:58
さくらんぼ東根  12:04
村山(山形)      12:08
大石田                 12:17
新庄                    12:31着  3時間7分

>>>>>新庄駅前を散策<<<<<

つばさ188号※

新庄          13:57
大石田         14:11
村山          14:23
さくらんぼ東根  14:28
天童          14:35
山形          14:52
かみのやま温泉  15:01
赤湯          15:15
高畠          15:20
米沢          15:28
福島          16:04
宇都宮         16:47
大宮       17:12
上野          17:31
東京          17:36着 3時間39分

※運転日注意

今回は最高速度300km/hとなったE8系の最速達列車のつばさ131号と新白河と那須塩原と小山以外はすべての駅に停車するつばさ188号に乗車してみました。

最速達は東北新幹線内で最高速に到達するかと思いましたが、275km/hと余裕な感じでした。そのおかげもあってか乗り心地もとてもいい感じでした。

グリーン車はE6系とサイズは近いのですが、ノーズが短い分、グリーン車座席は1列増え、運転席後ろ側に乗降ドアもありました。

また、窓から上のデザインが洗練されており、照明も明るすぎず暗すぎずと言った高級感がありました。

山形方面にいくならE8系で運転されているつばさを選択したいところです。

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