リトアニアの首都であるヴィリニュス空港にあるラウンジである「NARBUTAS Business Lounge」を利用しましたので、お伝えします。
NARBUTASとは
NARBUTASはリトアニアのオフィス・キッチン家具メーカーであり、同国だけでなく、ロシア・ウクライナ、英国、デンマークにも家具を輸出しているようです。
リトアニアは自国の木材を利用した木材加工産業が盛んであり、輸出をしています。若い時に一人暮らしをした際にテーブルを購入したのですが、それがMade in Lithuaniaであったことを思いだいました。
ラウンジの受付の後に社長が使うようなデスクが置いてあり、不思議でしたが、記事をまとめるにあたり、背景を知るとなるほどと思いました。
同ラウンジに企業名が冠となっているためであり、運営も手掛けているのでしょう。経営者などビジネスで利用の多いラウンジに自社製の家具を設置し、実際利用してもらえば、経営者の保有する会社での引っ越しや新規事業所立ち上げの際にビジネスチャンスがあると言うのも目的かもしれません。
JCBプラザラウンジやAMEXセンチュリオンラウンジとはアプローチは違いますが、本業貢献につながる接点を設けているのは共通しています。
ラウンジアクセス基準
航空会社ビジネス・上級会員
スターアライアンスではルフトハンザ、オーストリア航空、ブリュセル航空、LOTポーランド航空、ターキッシュエアラインズのビジネスまたは同運航便を利用するスターアライアンスゴールド会員が利用できます。
スカイチームではアエロフロートのビジネスクラスまたは同運航便のスカイチーム・エリートプラスが利用できます。
ワンワールドではフィンエアーのビジネスクラスまたは同運航便のワンワールド・サファイア会員以上が利用できます。
非アライアンス以外ではair Balticの上級会員、ウクライナ国際航空、ベラヴィア(ベラルーシの航空会社)の上級会員などが利用できます。
カード会員
このほか、プライオリティパス会員、ドラゴンパス会員、ダイナースクラブ会員などで利用できます。
有料でも
25ユーロで利用できます。ネットでも購入できます。
Narbutas Business Lounge | Vilnius airport
オープン時間
朝4:00-22:00
場所
出発階のセキュリティエリア通過後にあり、ワンフロア上の3階にあります。ロシアやトルコ、ウクライナなどの非シェンゲン国出発の場合は同ラウンジと搭乗口の間にパスポートコントロールがあるため、通過のために時間の余裕を見る必要があります。
セキュリティコントロール通過後にエレベータがあり、それを利用するとほぼ上下移動のみで済みます。
ラウンジレポート
全体として
同ラウンジは2019年5月改装オープンしているため、としても新しく、ピカピカとしています。
同国有数のインテリア企業が運営しているだけあり、とても洗練されています。ブースごとに性格を変えているのも特徴的であります。
スエード生地のソファに木材を利用したパーテション、清潔さと落ち着のあるブルーのカーペットなどなかなかです。
別ブースでは北欧らしいチェアが並ぶブースもあります。ここでも照明の使い方がなかなかよいです。
シアタールームと言うかプレゼンルームと言うかオフィスの受付をイメージするブースもあります。
ここはカラフルであり、電話ブースもあります。ここはPR的な意味合いが強いのでしょう。
また、別ブースではグリーンを意識したブースもあります。壁面が造花ではありますが、グリーン一面であります。ムンバイのラウンジでも同様の壁を見たことがあります。
オフィスブース
オフィスブースは端にあり、プリンタやWindowsパソコンが設置されています。このほか、何も設置されていないブースもあり、自前パソコン持ち込みで対応できそうです。あまり長居しないためか、脚の長いチェアで構成されています。
窓からの景色
ラウンジの場所はターミナル中心部の上階にあり、採光のため窓が設置されていますが、見えるのは下階のセキュリティコントロールであります。明るさ確保という点では良いのですが、外の景色が見られないのは少し残念です。
水回り
トイレはラウンジに内にありますが、シャワールームはありません。同空港からのフライト距離を考えると別になくてもかまいません。
トイレで特徴的なのは洗面にダイソンの蛇口がついている点であります。手を洗った後そのまま乾燥させるのが特徴であります。
やはり、ラウンジを運営しているのがオフィス・インテリアメーカーだけあり、トイレでも楽しめます。
電源・Wi-Fi
電源はヨーロッパタイプのみでありますが、USBポートが各ソファに設置されており、不便はありません。
Wi-Fiは空港のフリーWi-Fiと共用でありますが、速度が遅いと言うことはありません。バルトの国々はネットが進んでおり、日本なんかよりも進んでおり、羨ましくさえ感じます。
フード・ドリンク
フードについては即席麺コーナーやパスタコーナーなどはありませんが、お酒に合う、乾きもの(豆類が大半)やホットフードやサンドイッチもあります。
また、あまいスイーツもあります。
ドリンクは充実しており、ワインは赤白複数、泡もありました。
泡は甘くて一杯にしておきました。コニャックは人気なのか結構減っていました。
もちろん、ソフトドリンクも充実しており、缶ジュース以外のフレッシュジュースも多種類あります。
欧州のラウンジはカードラウンジでもスパークリングやワインが複数種類あり、しかも温度管理が良い(少し冷たい、個人的には好感)ところが多く、北欧の各国ではそれが良く反映されておりなかなかであります。お酒を飲む人が多いと言うことかもしれませんが。
また、同ラウンジではグラスへのこだわりもあるのか切子仕様のグラスでした。
最後に
ヴィリニュス空港のラウンジは同国の大手家具メーカーが関与しているだけあり、とても機能的で快適で見た目も美しい家具が利用されています。
オープンから半年もたたないうちに利用したため、ピカピカでありますが、今後、経年し、劣化する家具と味が出る家具をうまく選抜して、行くのが課題かもしれません。
新製品の試験場にもなるので意外と新しい家具が利用できるかも知れなく、新鮮なラウンジとして持続されるかもしれません。