ANA便以外のマイル修行を深堀してみる第一弾として、ユナイテッド航空のプレミアムエコノミーについて、スペックとマイル修行に値するか考えてみましたので、お伝えします。
ユナイテッド航空のプレミアムエコノミー
ユナイテッド航空におけるエコノミークラスの差別化は座席のグレードはそのままにシートピッチを拡大して提供するエコノミープラスがメインでした。その差はシートピッチにおいて10cmであり、その他サービスでの差別化はなく、距離が長い場合には有利でありますが、足元が広いだけのサービスでした。
真打のプレミアムエコノミーの登場
ユナイテッド航空では2019年3月末より、世界標準であるプレミアムエコノミービスの「プレミアムプラス」を開始しています。プレミアムクラスと聞き間違いしそうな名称でありますが、シートスペックは下記のとおりです。
シートピッチ 38インチ
シート幅 19インチ
シートモニター13インチ
であり、機材は大型機(ボーイング777-300ER,200ER,200,787-8,9)に限定されています。機材的にみるとANAとも共通しており、JVを考慮しているとも言えます。
ANAマイレージクラブにおけるユナイテッド航空のプレミアムプラスの予約クラスはO,A,Rクラスとなっています。
O,A 100%加算
Rクラス 70%加算
ANA純粋のG,EとNの関係に呼応しています。
バルクヘッド以外にもシートピッチが広いエコノミークラスに加えて、真打のプレミアムエコノミーが存在するとなれば、ルフトハンザやANAよりも良さそうであります。
また、スターアライアンスアップグレード特典についてはディスカウント率の高いRクラスは対象外であり、ここもANA運航のプレミアムエコノミーと同等と言えます。
ただし、サービスについては日本流のおもてなしがないため、寝ると割り切ればいいかもしれません。ラウンジについては日本発でANAラウンジ利用、アメリカ発であればユナイテッドクラブ利用となり、ANA便でも差分はありません。
寝られる環境を地上でつくっておくのが大事かもしれません。
マイレージ加算ではメリットも
ANAとJVをしている関係でANAマイレージクラブではプレミアムポイントのメリットはANA便とほぼ同等です。
同様にマイル加算でもメリットが大きく、ダイヤモンド会員ではフライトマイルについて、ボーナスマイルANA便と同様に付与されるメリットがあります。これは意外と大きく、唯一のメリットかもしれません。
PP単価の良いユナイテッド・プレミアムプラス路線
ユナイテッド航空のプレミアムエコノミーであるプレミアムプラスで、単価の良い路線をピックアップしてみました。
ホノルル発券・プレミアムエコノミー台北往復
旅程とクラス内訳
サンフランシスコ経由の台北往復となります。ホノルル=サンフランシスコ間はエコノミー、サンフランシスコ=香港間はプレミアムエコノミーとなります。
予約クラスは米国国内線区間がBクラス、国際線区間がプレミアムエコノミーRクラスとなります。サンフランシスコ=ホノルル間はエコノミーですが、強力なBクラスであり、マイルでもANAアップグレードポイントでもアップグレードが可能です。
サンフランシスコと台北区間はアップグレードができませんが、マイル修行として割り切るしかありません。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 約1,355.15USD(日本円約140,076円)
予約クラス B(100%+400PP),R(70%)
プレミアムポイント 14,654PP
PP単価 9.56PP/円
長距離が70%積算であり、ちょっとですが、日本近場でありは単価はあり得るかもしれません。
サービス的にはメリットは少ないですが、マイル修行となると結構メリットはありそうです。そして、国際線なので、色々な経験ができ、ドメ専よりも経験が上になるのは間違いありません。
最後に
ユナイテッド航空は米系であり、サービス的にはあまりではありますが、今後路線が縮小するANA便の補完役として考える必要もあり、単価が良い路線を見つけていく必要があるかもしれません。