2018年4月30日に世界で2番目オープンした、「ユナイテッド・ポラリス・ラウンジ」を訪問しましたので、お伝えします。
新ブランド ポラリス
ユナイテッド航空では2016年12月より導入した長距離国際線ビジネスクラス・ブランドであり、米系の航空会社としてはかなりのサービスアップをしています。また、長距離国際線の主要空港には、ポラリスに合わせたブランドのラウンジを展開予定で、一番目がシカゴ、二番目がサンフランシスコであり、ユナイテッド航空のハブ空港を先行してオープンしているようです。
基本情報
オープン時間
毎日6:30~25:00
サービス内容
ソフトドリンク、アルコール類、ホットミール、コールドミール、新聞、雑誌、トイレ、シャワー、ダイニングスペース、ワークスペース、コンシェルジュデスク、仮眠室、無料Wi-Fi、USBポート、電源ほか
ラウンジ入室基準
ユナイテッド運航便のビジネスクラス・ファーストクラス利用者
スターアライアンス運航便のビジネスクラス・ファーストクラス利用者
※ボラリスラウンジはユナイテッドクラブとは基準が異なり、国際線利用が前提のようであり、詳細は各航空会社に問い合わせた方が良いと思います。ちなみにANAでは、以下の通りです。
“ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便をファーストクラスでご利用のお客様、およびANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便にご搭乗のご同行者1名様、ANAまたは他スターアライアンス加盟航空会社運航便をビジネスクラスでご利用のお客様”
ということあり、ダイヤモンド会員であっても、ビジネスクラス以上でなければ利用できません。ビジネスクラス以外の場合は、別な場所にある「ユナイテッドクラブ」を利用することとなり、敷居の高いラウンジとなります。
場所
以前、国際線ターミナルとターミナルGのつなぎ目に設置されていたユナイテッドクラブを改装し、ポラリスラウンジとしています。ANAで日本に行く場合、国際線ターミナルでチェックインし、セキュリティを通過した後右側にあります。
サンフランシスコ国際空港ホームページより
ラウンジレポート
ラウンジは増床されており、広さは2万8千㎡あるということで、かなりの広さです。特に以前は、エスカレータで上階に昇るイメージでしたが、受付階にもスペースができて、静かにすごたい人向けのスペースにとなっています。
ラウンジ全景
二階の全景ですが、かなり広く、一番奥にはダイニングスペースがあります。2階のレイアウト以前のユナイテッドクラブと同じ構成となっており、滑走路側の縦長なスペースと管制塔が良く見えるスペースがエスカレータを境に分かれており、バーカウンターやダイニングスペースのある方が人気は高く、にぎやかです。
一方で、管制塔が見える方はコンシェルジュカウンターやワークスペースがあり、静かであります。また、混雑時には管制塔側にもバーカウンターがあり、サービスを提供されます。
デザイン
壁面にはアーティスティックなオブジェがあります。また、照明もオシャレなものがふんだんに使用されています。
また、区間を分ける意味で設置されているシェルフには、BoConceptに行くとあるようなオブジェで飾られており、シンプルでモダンであります。
また、以前のユナイテッドクラブと同様に開口も十分であり、飛行機を観ることもできます。
シート
この空間を意識したシートが多く、ユナイテッドのコーポレートカラーをうまくブレンドしながらプライバシーを重視しつつ、圧迫感を与えないつくりのとなっています。
トイレ
ラウンジ内にあり、大きな個室がたくさんあります。個室スペースは広く、着替えなどもできる広さがあります。アメニティキットも充実しており、以前とはかなり違います。
また、トイレの通路の天井はプラネタリウムのようであり、ポラリス=北極星を意識で材となっています。
シャワールーム・仮眠室
シャワールームと仮眠室は受付階の奥にあり、自動ドアで遮られ、受付カウンターがあり、受付をした上で、アクセスできます。今回は午前便搭乗のため、朝にホテルでシャワーを済ませてきたため、機会があったら利用してみたいと思います。
電源・Wi-Fi
電源はほとんどのシートに設置されており、日本と同じタイプであり、日本人には不便はありません。また、USBポートも設置されており、スマホやデジカメの充電には十分です。Wi-Fiについても接続は簡単であり、速度も快適であります。
バーカウンター
アルコールはバーカウンターでバーテンダーを介して注文します。無料であり、カルフォルニアにも関わらず、シャンパンであり、以前では考えられない脚の付いたグラスで提供されます。また、白ワインはカルフォルニア産であり、こちらも専用のグラスで提供されます。この辺はANA Suite Loungeよりもポイントが高い所であります。
ソフトドリンク
ソフトドリンクについては、新鮮なジュースのほか、すぐに飲めるブレンドコーヒーには、カフェインレスもあります。また、エスプレッソマシンマシンもあり、コーヒーにこだわりがある人にも満足できると思います。また、気軽に飲める缶ジュースやペットボトルもあります。
フード
朝食と昼食の中間の時間であったため、最初は朝食中心のパンやフルーツが主体でした
が、途中から寿司やお酒受けに良さそうなおつまみが提供されました。
また、丸かじりできそうなフルーツやナッツ類も伝統的にあります。
ダイニングルーム
こうしたフードを食べるダイニングルームもあり、夜利用の場合はかなりレストランの雰囲気を味わえると思います。
勝手に星評価
今回も独断で星評価をしてみます。
項目 | 星評価 |
---|---|
設備の充実度 | ★★★★★★★★★★ |
清潔度 | ★★★★★★★★★★ |
広さ・寛ぎ度 | ★★★★★★★★★★ |
ラウンジ内の雰囲気 | ★★★★★★★★★★ |
係員の対応 | ★★★★★★★★★★ |
フードの充実度 | ★★★★★★★★★☆ |
ドリンクの充実度 | ★★★★★★★★★★ |
独自性 | ★★★★★★★★★★ |
ユナイテッド航空のフラッグシップの空港だけあり、相当気合を入れてオープンさせたことが意識され、シャワールームややトイレなど、水回りがとても清潔でスペースを確保されている点やアーティスティックなシートや照明やオブジェ、そして、ゆったりとしたスペースかつ、入室基準が高くなっているため、以前よりもはるかに優越感を味わえる空間となっています。世界一の経済国が本気を出すとこれほどのラウンジができると言った感じです。中東や東南アジアの豪華ラウンジと一線を画したスタイリッシュなデザインは個人的にとても好感をもてます。100点満点では99点とこれまでの最高得点であります。
最後に
世界トップクラスの航空会社であるユナイテッド航空がサービスに注力しだしたと実感できるラウンジであり、スカイトラックス社のハイレーティング航空会社も参考にするところが多いラウンジと言えます。ただし、このラウンジにアクセスするためには、スターアライアンスのビジネスクラス以上が必須であり、サンフランシスコ空港を利用の場合は、マイルやアップグレードポイントを利用して、ビジネスクラスを利用するとビジネスクラスの旅がワンランクアップすると思います。