高知から土佐くろしお鉄道を利用して室戸岬に行き、さらに沿岸を行き、徳島県に入りましたので、お伝えします。
高知駅から
四国二日目の朝は快晴の高知駅からです。高知は快晴が似合います。四国DC満喫きっぷなのでガンガンJRに乗車をしてもいいのですが、今日は少なめであります。
高架の高知駅に上がると10:16発の奈半利行きの各駅停車を待ちます。案内では各駅停車としか書かれていません。
入線したのは土佐くろしお鉄道のしんたろう号であります。
しんたろう号
しんたろう号はオープンデッキ付きの列車でありますが、座席指定や別途料金がかかるわけではなく、JR線と土佐くろしお線の運賃で利用できます。ちなみに四国DC満喫きっぷは土佐くろしお鉄道もフリーで乗車できます。
車内は2-0配置の転換クロスシート配列となっています。海側は通路となっていますが、補助シートが折りたたまれて設置されています。
サフィール踊り子のプレミアムグリーン車と似たものです。
一両編成の単行でありますが、ユニバーサルなトイレがついており、JR四国のローカル線ではトイレがないものもある中で、安心であります。
しんたろうと言う名前は安倍でも石原でも今泉でもなく、幕末の志士の中岡慎太郎から名づけられているそうです。
ごめん・なはり線に
高知駅から後免駅までJR土讃線であります。走行速度やすれ違いを考慮してかJR区間はオープンデッキの利用はできません。
後免駅からは災害対策のためか高架橋や盛土をした高い部分の線路がほとんどであり、太平洋がとても多く見えます。
車内から外を見ると窓越しにデッキの柵が見え、その先には海が見えるのであたかも船に乗っているような錯覚もあります。
列車はデッキの安全対策として、通常より低速で走っています。高知駅から和食駅までは快速で40分程ですが、しんたろう号では1時間もかかってしまいます。
もちろんデッキ以外にも最前方にかぶりつきもできます。トンネルに入る前は風圧に注意と言うアナウンスが入り、デッキにいる人に注意喚起をしたりします。
トンネル内は一番後ろから見るとテールライトの影響か真っ赤に写ります。血管中を流れる赤血球になった感じてもあります。
高知を出発してから100分で終点の奈半利駅に到着します。近代的な高架橋であり、ホームからの景色いいのが特徴です。奈半利駅は名前のとおりで奈半利町にあります。
ここからはバスでダイレクトに室戸岬に向かうこととなります。
室戸岬の前に温泉
バスに乗る前にちょっと寄り道をします。名張駅から国道55号線に出て、奈半利川を渡り、隣町の田野町に入ります。
橋を渡っているとしんたろう号が折り返しで高知に向かっていきます。
橋を渡り終え、左折して少し山側に進むと、たのたの温泉があります。この温泉はナトリウム塩化物-炭酸水素塩泉であり、濃厚な感じの温泉であります。
サウナも熱めであり、二度ほど入り、水風呂で冷却してもなかなか、汗が引かないくらいでした。今朝は温泉がなかったため、昼から早めの温泉となりましたが、やっと肩のあたりがすっきりしました。これからのバス旅に備えます。
室戸岬をバスで超える
再び、奈半利町に戻り、国道に面したバス停で室戸方面行を待ちます。国道55号線は徳島市から室戸岬を経由して高知市に至る国道であり、今回の道中のメインの道でもあります。
田舎の割には室戸岬付近までのバスは頻度があり、接続は良い方になるので弾丸観光にはうってつけであります。
国道は沿岸を走るため、とにかく海や岬が見えるので乗っているだけでも観光であります。
そして、1時間ちょっとで室戸岬に到着します。バスの終点はここから10分程度のジオパークセンターとなります。
室戸岬に到着したのは13:59であり、次のバスは14:30であり、景色意外楽しむところが少ない室戸岬ではちょうど良い時間であります。また、甲浦行きのバスにジオパークセンターで乗り継ぎもできるので、ロスが少ない旅程です。
岬というと断崖絶壁と言うイメージがありますが、室戸岬は波打ち際まで近づけるような岬であります。
午後からは雲が多くなり、風も出てきたため、海は少し荒れ気味であります。サスペンスドラマのエンディング風であります。
はるか沖には貨物船が見えたりします。肉眼では島のようにも見えましたが、カメラのデジタルズーム一杯で撮影して初めて貨物船とわかりました。
しんたろう号の名前の由来である太平洋を向いた中岡慎太郎像があります。斎藤さんに似ている気がします。
山の上には灯台がありますが、そこまで行く時間はなく、ちょっと登ったところにある展望台に。超広角で撮影すると太平洋感が増します。
国道55号線を北上し、徳島に
室戸岬のバス停は中岡慎太郎像にあります。観光地とは思えないくらい静かな場所であります。ほぼ定刻通りに安芸からのバスが来て、乗り継ぎ地点のジオパークセンターに向かいます。
ジオパークセンターではほぼ同時刻のバスの乗り換えとなります。ジオパークセンターから甲浦駅行きのバスはコンパクトであります。
通学風の学生が2名乗車し、15分くらいで下車してしまい、そこからは貸切状態であります。室戸岬まで南下してきた時も沿岸ばかりでしたが、北上も沿岸ばかりであります。
ジオパークセンターで二つのバスを乗り継ぐと乗り継ぎ割引券をもらうことができ、甲浦駅までの場合、200円割引となります。
途中では鹿岡の夫婦岩が見えます。海岸線の道沿いではこうした岩をよく見ますが、バスの中からでも結構な迫力であります。
打ち寄せる波と青い海、そしてはるか先には徳島の沿岸が見える景色が1時間ずっと続きます。ローカル線バス乗り継ぎの旅でも同路線を絶景と言っていましたが、実際に絶景であります。
甲浦駅からは路線バスで
DMVで話題の阿佐海岸鉄道の甲浦駅に到着です。同駅はまだ高知県であります。本来であれば工事中の鉄道に代わっての代行バスでありますが、接続が良くないため、別の路線バスで徳島方面を目指しますが、ちょっと時間があるため、徳島方面を目指して歩いて時間をつぶして、追いついてきたバスに途中から乗ります
国道55号線に出て勾配を登り、下を見ると怖いくらいの高さの入り江を跨ぐ橋の上を進みます。高知最東端の東洋町ももう少しで終わりと言ったところであり、少し歩くとトンネルがあり、その前でバス停でバスに乗り込みます。
バスは国道をまっすぐに行かず、竹ケ島集落を経由してからトンネルをに入り、徳島県に入ります。
そして、宍喰駅も経由していきます。阿佐海岸鉄道の中心的な駅であり、鉄印が販売される駅でもあります。次回はいつに来ることになるのか。
本日は道の駅宍喰と言うか、宍喰温泉と言うか、ホテルリビエラと言うかのこの地で終了であります。宍倉温泉前のバス停は道の駅からちょっと離れた場所(100mくらい)にあります。DMVは道の駅の中で発着予定なので、DMVは便利なると思います。
道の駅の前も雄大な太平洋の景色が続きます。波の音が気になる人は眠れないかもしれませんが、お酒と温泉の効果で特段気になることはありませんでした。
最後に
今日はほぼ一日太平洋を見ている日でした。こうしたルートを組めるのも沿岸線を走る鉄道と路線バスがあるお陰と改めて実感しました。
次は鉄印を得るために来ることとなりそうですが、どのように来るか今から考えてみようかなと思います。
今回、完乗となった路線
土讃線 高知=後免 10.4 km(完乗)
土佐くろしお鉄道 阿佐線 安芸=奈半利 15.0km
昨年、安芸まで鉄印をいただきに広島から来ていたので、今回で土讃線が完乗となりました。