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東京砂漠のオアシスはどこにあるのか?

国民の人口は減っているのですが、お金がないと居づらくなる東京都心について考察してみました。

東京砂漠

東京砂漠という言葉は土砂降りが多く、道路が氾濫したり、冬場は予想外の降雪に見舞われたりして、そうしたイメージはなさそうであります。

また、年配の方には宇多田ヒカルのお母さんの元旦那さんである前川清氏の歌声が印象的な曲の東京砂漠を思う浮かべるかもしれません。

どちらかと言えば水のイメージがある東京において、砂漠というイメージの理由を考えてみました。

座る場所がない

東京都心部では、日本橋、丸の内、大手町、新橋、品川、渋谷、虎ノ門、六本木、麻布台など大規模再開発が進んだところもあれば、それ以外でも再開発が結構進み、巨大なビルと綺麗な店舗を備えた町に生まれ変わった場所も多いと思います。

ただ、そうした場所では緑地も多く公園のようになっていますが、ベンチはなく、また、ビル内にも以前ほどベンチが少なくなっています。

至る所でアートが設置されていたり、逆に腰かけた方が疲れそうなベンチのみだっりします。いじわるベンチや排除アートと言うらしいですが、疲れたと言っても座れる場所がなく、近い昔の10年前と比較しても随分座る場所がなくなったと言えます。

たまに、ベンチを見かけるとほぼ誰かが座っており、座れないとあーっとため息をついてしまったりします。

お金で座る場所を確保するが・・・

座るところがないのでカフェでも入ろうかとすると満席でなかなか空いているところがなかったりします。あったとしても長居はできなさそうな構成となっております。

大手チェーンのカフェであれば12時から14時ぐらいまではかなり混雑していたりします。

そして、年々、1人あたりの空間が狭くなっている感じであります。ソーシャルディスタンスの時だけは広くて良かったのですが、今は昔よりも狭い感じがします。

コンセントが設置されて便利なってはいますが、隣人との距離があまりに近く、パソコンを使うには肘が気になったり、情報セキュリティが気になり、結局はあまり使えず、店にとっては回転率が良くなっていいのでしょうか。

また、ドリンク一杯で500円超となることもあり、なかなか財布も淋しくなったりします。

加えて、トイレが店内にあるケースが多くて良く、且つきれいではある店舗が多いですが、狭くコートを脱いだり、着たりするのも狭く感じるところも多いです。

いつからこうなったのか

都心部の大きな駅のある街では、年々、無料で座れるベンチは減り、階段に直接座ることも憚られるようなきれいな街にあり、お金を払って入るカフェやレストランは一人あたりの空間は狭くなり、インフレもあってか支払うお金は高くなっています。

どうしてこうなったのでしょうか。

1つは再開発で、街の収益力を上げるとともに魅力を上げることがあるのは多くの人がわかることでしょう。多額の資本を投下して再開発をするとなると安定して収益が得られるビジネス需要を取り込んだり、高額でもこの街に来て、買い物をする魅力が必要となり、どうしても、儲けにつながらない空間は排除され、店舗は客単価と回転率と言うのが至上命題となるでしょう。

こうした流れは、肌感覚ではありますが、国家戦略特区の制度が開始された2010年代前半から徐々に増えてきたようにも感じます。

東京砂漠のオアシスは

このように買い物や街歩きで疲れても、気軽に腰を下ろすところが減り、お金でそれを解決しようと思っても、待ち時間があったり、隣人との距離が気になるところが増えている都心であり、まさに真夏でもなくとも腰を下ろして喉を潤すことができないのはまさに、冒頭の東京砂漠と言えます。そうした砂漠の中でオアシスはあるのでしょうか。

公園が併設の商業施設や都心のコメダ珈琲店とか思い浮かびそうですが、考えることはみんな同じであり、座る場所がなかったり、待ち時間が多かったりします。公園だとシートや折り畳みチェアを持って行けば良さそうですが、都心部はそうしたことも結構制限があるようです。

駅と駅の間にあるビジネスホテルの1階にあり、テナント貸ししていない直営のカフェとかは座席が広くて、認知度が低いため、意外と穴場だったりしますが、それが故にビジネス的に継続されるかという問題もありますが、居心地は良いですがレアであります。

コミュニティバス

ローカル路線バスの旅でおなじみのコミュニティバスは地方の通学の足のようなイメージがあり、朝と夕方しかないように見えますが、首都である東京の税で収潤う都心部の区でも運行されていたりします。主な都心部の区で運行されるコミュニティバスは以下のとおりです。

港区   ちぃばす

品川区  しなばす

渋谷区       ハチ公バス

中央区       江戸バス

千代田区   風ぐるま

文京区  Bーぐる

台東区  めぐりん

新宿区では他の区とは方針が異なり、新宿駅から東西に都心部向けのコミュニティバスきありますが、四谷や神楽坂まで運行するバスはなく、さらに新宿御苑など東口ルートもなくなってしまいました。

こうした都心区のコミュニティバスの特徴はすべて当てはまるわけではないですが、以下のとおりです。

各区内完結の運行

循環ルートが多い

運賃は100円が多く、交通系ICが利用可

20分間隔が多い

区役所・区内ターミナル駅のバス停も

基本的には区民のためのバスであり、区内を循環するバスであり、コミュニティバス全般に言えることですが、時間をかけても区内を循環するルートが多いです。

ただ、地方のコミュニティバスと違うのはコミュニティバス以外の交通手段が日本一あり、学生などは定期代の割安さを考えるとそちらを利用し、高齢な区民のための移動手段と言う性格が強いと言えます。

それもあってか、運賃は一回乗車で100円と抑えられており、大都会と言う事もあってか、交通系ICが利用できるコミュニティバスが多いのも特徴です。

フリークエンシーも意外とあり、20分に1本あり、土日も運行されていたりします。区内にある大きなターミナル駅にもバス停があるケースもあり、乗り継ぎも可能であるほか、ターミナル駅が区境にある場合はそれぞれの区のコミュニティバスに乗り継ぐことも可能です。

循環で時間がかかるゆえに昼休みに100円でバスに乗って戻ってくると言うのもできそうであり、山手線や地下鉄はインバウンドの外人にも有名であるが故にスーツケースもあり混雑に拍車がかかっていますが、都心のコミュニティバスはそうした事もないので、昼とかでも着席出来て時間を潰せそうでもあります。まあ、時間潰しで乗ると言うよりは休日に大きな街のの移動をゆったりとすると言うのが現実的です。

最後に

年々、座る場所がなくなり、飲食店舗の空間は狭くなり、コストはかかり、投資バブルの波に乗れず生きていると厳しい都心での時間の過ごし方であります。都心に行かなければそうした事もないですが、仕事で都心に行かないといけない人もいたりします。

誰もが考える移動手段や滞在場所ではなく、マイナーな手段を探してみて、その特徴と不便さを楽しむところに東京砂漠のオアシスにもなりえるかもしれません。

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