LCCで世界一周10万円は良く目にしますが、機内食あり、シートモニターありのフルサービスキャリア連合のスターアライアンスを利用して、10万円ちょっとで世界一周できるルートをまとめてみました。
フルサービスキャリアで世界一周は大国がポイント
マイル修行であれば、プレミアムポイント絶対ですが、DIA会員を目指す、さらにライフルサービスキャリア、今回はスターアライアンスでの世界一周を考える場合、人口が多く、移動手段が飛行機となっている国をアクセスとすると結構安くできます。
大国はアメリカと中国であります。経済で世界No1,2の国であり、巨大な航空会社が沢山あり、全国各地に空港があります。そして、両国間を結ぶフライトが多いのも特徴です。
富裕層も多い両国ではビジネスクラスは一部を除き、高いものの、エコノミーはLCC並みに安いルートが多発します。
往復が一番安いのですが、片道運運も日本で考えると相当安いです。東京から札幌や沖縄に行くのと変わらないような運賃があります。
世界一周 東回りと西回りどちらが安いか
太平洋区間
世界一周をする場合、先に太平洋を渡る東周りと、アジアまたは欧州に直接向かう他、豪州から南インド洋を渡っていく西回りが考えられます。
東回りと西回りの運賃がどちらが安いか考えると、前段で説明した大国間ルートを鑑みて検索すると東回りの方が安そうです。
中国発アメリカ行きの片道運賃は圧倒的に安い選択肢が多く、最安帯での日程が選択できやすい点もあります。北米発の中国路線も安いですが、大西洋を渡るルートではかなり高く、そこが足かせとなります。
大西洋路線とユーラシア路線は同一キャリアでコストダウン
世界一周となれば、ヨーロッパは魅力的な街が密集しており、外せない場所であると言えます。
日本から出発して、太平洋を渡り、ヨーロッパに行き、日本に戻るには大西洋を渡り、ユーラシア大陸を横断することとなります。
飛行機の運賃は目的地まで直行便であるよりも、自社のハブ空港を介して目的地にアクセスする方がその面倒さのバーターとして安くなる傾向にあります。
従って、北米とアジアを同一キャリアで結ぶルートを持つところが安い傾向にあります。
そうしたキャリアの最底辺の運賃を利用しつつ、欧州内で滞在できる運賃を見つけると世界一周の運賃が安くなります。
格安世界一周ルートを試算
以上を踏まえて、格安な世界一周ルートを試算してみました。
東京から最初と最後にアクセスする都市は中国
日本からダイレクトに東回りとなれば、アメリカかカナダ直行便となり、アジアからではもっとも早くアクセスできますが、運賃は高いです。
そのため、敢えて米中間ルートを利用するため、中国との往復を利用します。往路は世界一周1番目のフライト、復路は世界一周最後のフライトとなります。
中国の都市では、北京と上海が最有力候補でありますが、日程の融通さを考えて、往路は成都、復路は上海としてみました。
そして、この区間での最安区間はALL NIPPON AIRWAYSであります。以外かもしれませんが、マイル修行では名の出ないANAの中国線ですが、マイル積算率を無視すると結構安く、行きと帰りで都市が違う場合でも安いケースが多いのが特徴です。
日本発の北京と上海組み合わせの往復ではエアチャイナが一番安いですが、成都を含めるとANAが一番安くなります。
今回は成都で2泊できるため、本場の四川料理で舌を痺れさせて次の国に行けそうです。
アメリカではロサンゼルスとその周辺
成都で2泊した後、次に向かうのは前述のロジックのとおり、北米であます。今回はもっとも最安のルートと言うことで、ロサンゼルスに向かいます。
利用するキャリアはユナイテッド航空となります。ロサンゼルスまでの直行便もありますが、サンフランシスコを経由して、ロサンゼルスに向かいます。
機材はボーイング787で13時間弱で大西洋を横断し、約100分の乗り継ぎでサンフランシスコからロサンゼルスに到着します。到着時間は午前中であり、短い滞在の中で時間を有効に利用できそうです。
大西洋横断とアジアへ戻るルートはSWISS
前述のとおり、航空券を安くあげるには同一の航空会社で一気通貫するのがベストであります。大西洋とユーラシア間を一気通貫するとなると欧州の航空会社が焦点となります。
その中で、ルフトハンザグループは大西洋とアジアを結ぶのが安いルートであります。本家のルフトハンザはプレミアムエコノミーにおいて、アメリカからアジアと言うルートが片道でも安く、エコノミーではSWISSが片道エコノミー安くなっています。
SIWSSは国内線もありますが、基本的に国際線であり、国際線の空席対策のためか、様々な対策の一つとして、1セグのインターコンチネンタルのみならず、2セグのインターコンチネンタル間でも安い運賃を提供していたりします。
さらに、以前は24時間の乗り継ぎとそうでない場合では値差がきつかったですが、現状では2千円のプラスでそれが実現できるため、欧州内で長期滞在も可能です。(日本パスポートで滞在期間に限られますが)
チューリッヒでアメリカから欧州まで行き、しばらく、飛行機、バス、鉄道で欧州内を周遊して、チューリッヒに戻り、アジア(頻回の場合は上海)にもどると言う形になります。
ちなみに、SWISSの北米=チューリッヒ=中国および香港ルートはロサンゼルスでも、サンフランシスコでもニューヨーク発でも最安運賃は変わりません。
そのため、世界一周を組む場合、中国からの北米のどの都市にどれだけ運賃を許容できるかによって都市の選択もできます。
また、SIWSSの中国以外でのルートでは片道でバンコクが66千円、シンガポールが77千円とお手頃であります。東京は110千円とちょっと高いですが、中国からの復路がない事を考えると意外と安くまとめることができるかもしれません。
運賃とマイル数をまとめると
以上の3つのチケットをまとめて、運賃と貯まるマイル数とステータスポイント別に分析してみました。
運賃
各キャリアの運賃は下記のとおりです。
ANA (3/28 NRT→CTU, 4/8PVG→ NRT) 45,060円
UA (3/30 CTU→SFO,3/20SFO→LAX) 約32,427円
SIWSS(4/1 LAX→ZRH, 4/5 ZRH→PVG)約51,374円
総額 128,861円
予約クラス
ANA Lクラス(30%加算、アジア倍率1.5倍適用)
UA Gクラス(30%加算)
SIWSS Kクラス(30%加算)
SWISS以外は底辺クラスであり、損は少ない運賃であります。
積算マイル
積算マイルは下記のとおりです。ANAの平会員で換算しています。ダイヤモンド会員ではANA便とUA便でボーナスマイルが付与されるため、もう少し積算されます。
ANA 963マイル
UA 2,211マイル
SWISS 3,468マイル
合計 6,642マイル
プレミアムポイント
ANAのステータスポイントであるプレミアムポイントはキャリア別に以下のとおりです。
ANA 1,444PP
UA 2,211PP
SWISS 3,468PP
PP合計 7,123PP
PP単価は18.09円と海外発券のビジネスやプレミアムエコノミーと比較すると良くありませんが、世界一周が13万円弱で利用できるのはレアであり、LCCの組み合わせでの世界一周に匹敵し、機内食あり、映画あり、スターアライアンスゴールド以上の上級会員であればラウンジの利用もでき、LCCと比較しても結構いいかもしれません。
豪華なる機材
今回のフライトで利用する機材は下記のとおりです。
NRT-CTU B767
CTU-SFO B787
SFO-LAX B738
LAX-ZRH B77W
ZRH-PVG B77W
PVG-NRT B788
アメリカ国内線以外はすべてワイドボディ機であり、シートモニターの設置された機材であり、LCCではこうした経験はできなく、やはりフルサービス利用のメリットは高いようです。
最後に
今回はブログを始めた当初の記事を現時点にあわせてリメイクしてみましたが、コストは2年半経過していますが、ほぼ変わらずでプレミアムポイントはむしろ増えています。結構持続可能なルートなのかもしれません。
何よりもチューリッヒでのストップオーバー運賃が以前のストップオーバーでない運賃と同等であり、欧州での滞在が長期に出来る点が改善点であります。
東回りでもあり、時間に余裕が有ればエコノミーでのんびり、ゆったりとした旅程で世界一周をしてみたいところであります。