大阪・上本町にあるマリオット系ホテルであるシェラトン都ホテル大阪に滞在しましたので記事にしてみました。
ロケーション
場所は大阪上本町駅の隣というか直結しています。上本町駅は近鉄線だけでなく、伊丹空港や関西空港からリムジンバスもあるため、空港から一本でホテルに行くことも可能であります。
千日前通に面した側には立派な車寄らがあります。タクシーは行列はしていないですが、1台が出発するとすぐに一台は入ってくる感じでした。
また、写真の手前には関西空港行きのリムジンバスの乗り場があるので便利であります。
ホテル内に入ると天井の高い大理石のエントランスとなっています。歴史を感じますが、開業当時は度肝を抜くようなインパクトだったのかもしれません。
フロントは2階であり、エスカレーターで昇ります。ちなみに伊丹空港行きのリムジンバスは2階の駐車場があるところにバス停があり、フロントまで上下移動なしにアクセスできるという、大阪でも随一のアクセスの良さかもしれません。
エスカレーターを上がるとホテル内ショップやカフェなどあり、ザ・高級ホテルと言った感じがします。それでいて、リッツやパークハイアットのような異空間でないところが落ち着いて良いかもしれません。
プレミアムシェラトンスーパーキング
ルームレビュー
今回は一番安いレートのコンフォートダブルを予約しましたが、チタン会員パワーなのかプレミアムシェラトンスーパーキングにアップグレードされました。
同ホテルの部屋のランクは近年の自動車のオートマチックのように多段であり、スイート以外では、プレミアムデラックスかプレミアムスーパーキングが最上位かなと言えます。デラックスとスーパーはともに31㎡であり、デスクがあるか否かの違いしか感じません。
31㎡なので広いか狭いか微妙な感じでありますが、個々の家具の大きさと高級さは十分であります。
テレビはシャープ製であり、2020年代としてはちょっと小さく感じます。
やはりベッドの枕目線から見るとかなり小さく感じます。一方でテレビを見ない人やデスクでながら作業をするにはノイジーでなく丁度いいかもしれません。
クローゼットにはSマークを冠した堂々としたガウンが掛けられています。この辺りは高級ホテルらしいところでもあります。そして、ハンガーは十分な数があり、二人で滞在しても困ることはなさそうです。
パジャマもあり、テレビが置いてあるキャビネットに収納されています。ワンピースタイプであり、締め付けがないのでゆったりできます。女子はゆったりした服が選択肢としてあるのはいいと感じてしまいます。
ホテル公式ではシングルソファが掲載されていますが、実際はアップデートされたのか脚が伸ばせるカウチソファでした。足が延ばせて快適であり、丑三つ時まで寝落ちてしまいました。
隣にはテーブルというかデスクがあります。十分なデスクトップであり、パソコンを置き、その前にガジェットの充電をしていても十分なスペースです。
大阪のマリオット系でリモートワークするなら、かなりお勧めのデスクであります。
ちょっと気になるのが、カウチソファと距離が近いため、デスクの脚に足をぶつけてしまわないか気にしてしまい、スペースを意識してしまいます。
レザーのチェアに着座した状態の視線です。31㎡なのでエントランスのドアが見えます。そして、ながらテレビにはちょうどいい間隔かもしれません。
ベッド周りのエキップメントはワイヤレス充電付きのクロックが横になった左側にあります。スマホ、2台目スマホ、タブレット、スマートウォッチ、PCなどいろいろ持ち歩いている人にとっては同時充電ができるので便利と言えます。
そして、横になった右側にはUSB充電器があり、4ポートもあるので便利でありますが、タイプAであります。
こうしたホテルに泊まる人は最新ガジェットを持ち歩く人も多く、タイプCの方が良いかもしれません。Apple Watchの充電器はタイプAなのでここは時計専門でした。
広いデスクにはペットウォーターが目立つように置かれていました。昔からのシェラトンらしい演出にも感じてしまいます。
コーヒー類はありますが、コンビニで買った方が面倒はないのであまり使うことがなくなったのも今の時代かもしれません。
ミニバーについてはお菓子は定番のプリングルスがキャビネットの奥隅でウイスキーともに隠れているかのようにありました。冷蔵庫はそれほど大きくない一方で、満載されているため、無料のペット水や自身で購入したものを冷やすには入れ替えが必要です。
そして、ニュースペーパーサービスもあります。どうしてもパソコンやスマホを見てしまいますが、紙に印刷された活字を見ると時間を忘れるので休日には良いかもしれません。時代もずいぶん変わったものです。
ウエットエリア
ホテル滞在時、水回りを利用する時間は全体の10%に満たないと言えまが、それでも大きな印象に残るスペースであります。
高級ホテルでは清潔さは意識することはなく、広さ、新鮮さ、快適さ、見た目がポイントとなってきます。
同ホテルでは完成時期もあってか洗面とバスタブとトイレが一緒という空間であり、今の日本人から見ると物足りなさを感じるかもしれません。
と言ってもバスタブは十分に足を延ばせる長さ、洗面は大理石と壁面一杯のミラー、そして、広いスペースとユニットバスが誕生する以前に海外のホテルの水回りを研究尽くした造りであり、設計した人の当時の意気込みを感じてしまいました。
無地なリネンが多い中できっちりマークが入っているところはホテルとして誇りが感じられます。アメニティに関しても利用者の多様化でシンプルにする中、どう触れても良い様にきっちり揃えられています。
窓からの景色
今回、滞在したのは16階であり、一番気になるのが窓からの景色であります。窓は外観から見てもそれほど大きくありません。
今回は千日前通に面した北側のお部屋でした。千日前通があるのでその道幅分のスペースで景観はかなり確保されています。でありますが、タワーマンションがないと落ち着いた景色でありますが、これはこれで上本町という景色でいいのかもしれません。
梅田方面にクローズアップしてみると大都会・大阪であます。東京よりもタワーマンションが多く感じるのはギュッと密集しているからなのか、規制なのか、不思議であります。
日中の景色はこんな感じであります。やはりタワーマンションがアクセントというか気になるところであります。かなり目線を上げていますが、眼下は人間臭い景色があり、泊まったホテルとは違う意味のホテルが多く見えました。
料理人の朝食
夜遅く、チェックインし、それからブログ作成などしていると寝る時間は遅くなり、朝はゆっくり目の起床となりました。
朝食というのは不思議なのもので、夕食からのインターバルで言うと結構な時間がありますが、それほど詰め込めることができないものの、最初の一味や漂う香りというものが非常に気になります。
今回はチタン会員メリットのクラブラウンジではなく、きっちりした和食を堪能してみました。同ホテルでは、マリオット・ボンヴォイのプラチナ会員以上が享受できるウェルカム・アメニティについて、ポイントなどの選択肢がありますが、同ホテルの和食レストランの「うえまち」を利用できる特典もあります。
ただし、+500円は実費で発生します。そのあたりが奥ゆかしく、利用してみました。
スペースは完全個室ではありませんが、何区画に分けられており、プライベート感は保たれています。
ソーシャルディスタンスもあってか意図的に朝食を食べに来る宿泊者を配列しており、結構落ち着いた環境でありました。
内容としては、ザ・和食の朝食と言った感じであります。
しかしながら、サラダのキュウリの芯部分を取り除かれたり、べったら漬のアウトラインは料理人がいると思われるような飾り刻みがあったりと朝食とは何かと理解しつつも、美学が感じられました。
プチおひつのご飯とみそ汁はお替り可能であり、自己主張はなく、それでいて、口に含んだ時の優等生的な味わいと尖ったところがないみそ汁は自炊でも参考にしたいくらいでした。素直に飽きない美味しさと感じました。
最後に
同ホテルはアクセス面では秀逸であり、南北東西の移動の拠点としては問題ありません。
建屋は古さを感じますが、竣工した当時の勢いを感じる人間の偉大さが感じます。それは勢いのあまりの尖がった設計が今でも良さを感じるところでもあります。
最先端のホテルサービスとは異なりますが、ある程度、熟した人にとっては、その心地良さと良き時代のコンテンポラリーが感じられるかもしれません。
肉食でいつの時代も美意識と資本力でパワーを醸成する人にはちょっと厳しいかもしれませんが。