上海浦東空港の出来立ての世界最大級のサテライトターミナルにある中国東方航空(MU/東航)の国際線ラウンジを利用しましたのでお伝えします。
メインターミナルを超えるサテライト
上海浦東空港と言えば、天井から槍が降ってくるような特徴的なターミナルですが、2019年9月には遂に新サテライトターミナルが完成しています。
ターミナル1のサテライトはS1と呼ばれ、ゲートはGで始まります。本館とは地下を走るシャトルで接続されています。
サテライトターミナルでありますが、本館に匹敵する広さを確保しており、サテライトとしては世界最大級のようです。
個人的には、フランクフルトから浦東空港までのフライトで利用したのが最初です。着陸後、急なさしこみに見舞われ、ゲート近くのトイレの清潔さに感激した記憶があります。
今回は、サテライトターミナル目前の沖止めでビジネスクラス専用のバスに乗車させられたものの、着いた場所は本館であり、結局その後、シャトルで新しいサテライトターミナルに移動と不思議な乗り継ぎでした。
サテライトターミナルは中国とは思えない世界
新サテライトターミナルは開業間もないこともあり、各国の航空会社の乗り入れやショップが少ないです。
そうしたこともあいまって、閑散としており、広大なターミナルの割にはとても快適な空間です。上海浦東空港の価値が上がりそうな場所です。
ラウンジの場所はサテライトターミナル(S1)国際線出発ゲート3階から更に1フロア上がった4階にあります。ターミナルの中心部に位置します。
エレベータでアクセスも可能です。
ラウンジレポート
受付はラウンジの両端2か所にあります。メインらしい大きい受付はエスカレーター側、ひっそりとした受付はエレベーター側にあります。
アクセス権については、サテライトターミナルを利用するスカイチーム運航便のファーストストクラス・ビジネスクラス、スカイチームの上級会員が該当します。詳細は各サイトで確認していただければと思います。
アクセスサインにデルタだけがスカイチームで表示されているのはデルタ戦略が感じられます。
ラウンジ全般
奥行きがある縦長のラウンジであり、片側は全面窓となっているため、明るい空間です。まぶしさ対策なのかレースのカーテンで覆われています。
見た目の雰囲気としては、サンフランシスコのポラリスラウンジに似ている感じです。
窓の先にはウッドデッキのテラスがありますが、外に出ることはできません。その先はゲートに駐機している飛行機や沖止めの飛行機が見えます。
ラウンジエリアの端には展示ブースがあり、オーストラリアをイメージしたデコレーションがありました。
その奥にはシャワールームがあります。アクセスした時点ではまだ利用できませんでした。
シート
シートは基本的にレザーのソファがメインですが、一部にはデスクカウンターがあり、フードエリアにはテーブルもあります。
電源ついては、ユニバーサルではないもののある程度のタイプに対応した口がある他、USBポートもついています。
フード・ドリンク
朝の利用のため、フードは朝食バージョンでした。
玉子やベーコン、エッグタルト、チャーハン、焼きそばなどが揃っています。
この他に野菜などがあります。
ドリンクについては、東アジアの航空会社のラウンジによくある整然と並べられたソフトドリンクが冷蔵庫の中にあります。温度は日本のようにキンキンと冷えてはいません。
アルコールについてはワインが中心であります。ワインの銘柄はフロンテラが主体のようです。安いビジネスクラスを提供するにはこうした原価管理もしていると思うと感心してしまいます。
ある意味、家で飲むようなワインがあると、家で飲んでいるような感覚となり、アットホームのような演出をしているのかもしれません。量は進んでしまいますが。
名物の東航那碗面
JALのサクララウンジのカレーのように中国東方航空、東航のラーメンは名物と化しています。ヌードルバーは「東航那碗面」英名「MU NOODLES」と言う名称です。
ちなみに、上海市内にはラウンジで好評なのか、昨年オープンした同名の店舗があり、ビジネスクラスに乗らなくても食べられると言うことです。ただし、ラウンジと違いタダではありませんが。
ヌードルバーは麺をさっと茹でてお椀に入れるだけで、加薬は自分でトッピングします。
辛肉を盛り付けし過ぎたら、真っ赤になってしまいました。見た目よりも辛くはなく、時折、ワインで口の中を冷ましながら食べるのに丁度よいくらいでした。
最後に
上海浦東空港で最新のラウンジとなる中国東方航空のラウンジはこれまでのラウンジのサービスと同等ですが、施設が最新のため雰囲気は中国のようではなく、不思議な空間です。
出来立てホヤホヤであり、これから利用者が増えてくると思いますが、今のうちに利用するのもいいかもしれません。