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青春18きっぷを活用して大阪から東京まで移動してみました(快適編)

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大阪から東京まで青春18きっぷを使いつつも、快適でスピーディーな乗り継ぎをしてみましたので、お伝えします。

大阪=米原

Aシートな新快速

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日曜日の朝の大阪駅の上層階は人が少なく、静かでありました。景色的にはまるで空港のようであります。

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野洲駅撮影

東京までの最初の列車は新快速であります。ただし、普通のクロスシートではなく、有料指定のAシート付レアな新快速でした。

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野洲駅撮影

Aシートは2019年春からJR西日本に新快速に導入された有料座席であります。JR東日本の首都県内の近郊列車に設定されているグリーン車に近い存在でもあります。

当初は早い者勝ちなシートでしたが、不評だったのか2020年には半分指定席ととなり、さらに2022年3月12日のダイヤ改正からは全席指定と変わっています。JR東日本のグリーン車とは別の道を歩むようであります。

指定席は駅に設置されている特急などの指定席券を購入できる券売機で購入することができますが、紙で発券されるためか840円となります。

一方でe5489でチケットレスで購入すると割引となります。その料金は450円~600円と新快速列車の号数や乗車期間によって異なる体系となっています。

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Aシート車両が接続された新快速の列車は上下4本/日と3年近くデビューから経過していますが、あまり増えていません。

また、運転区間は網干・姫路⇔野洲に限定され、どちらかと言うと関西に住む人に利用してもらいたいという意図も感じられます。

時刻は下記のとおりです。

平日上り

網干発 7:21⇒野洲着 9:46

姫路発18:10⇒野洲着20:16

平日下り

野洲発 10:59⇒姫路着 13:03

野洲発 20:59⇒網干着 23:16

土休日上り

姫路発 8:40⇒野洲着 10:43

姫路発1610⇒野洲着 18:16

土休日下り

野洲発 11:45⇒姫路着 13:48

野洲発 19:28⇒網干着 21:34

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シートはリクライニングであり、2-2配列となっており、特急列車の普通席に近いシートであります。2022/3/12ダイヤ改正前だったため、指定席と自由席がヘッドレストカバーで色分けされていました。

Aシート専用の号車にはトイレもついています。大阪駅から野洲駅までは小一時間であり、Aシートではあっという間でありました。

野洲からも新快速

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Aシート新快速は野洲駅で普通米原行きに接続していましたが、米原駅では後発の新快速でも次の列車に接続できるため、15分近く野洲駅に滞在します。

夏休み時期のコロナ禍前であれば普通列車で先に米原駅に到着して、次の東海地区の列車の座席を確保するのですが、コロナ禍は色々な部分で変化をもたらしています。

野洲駅の改札は無人でありますが、ゲートタイプの自動改札があり、勝手には出られません。

青春18きっぷのような有人改札通過必須のタイプの切符はリモート改札とでも言うような仕組みとなっていました。自動改札の前にインターフォンと真上からブツ撮りするようなカメラがあり、そこに切符を置き、インターフォンを押すとどこかのセンターにいるJR西日本職員が映し出された切符の映像で有効無効を判断して、自動改札を開ける仕組みとなっていました。

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米原行きの新快速に乗り込みます。こちらのシートは転換クロスシートであり、大阪方面と反対で午前中に向かうためか、ガラガラでした。

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乗換駅での歩く時間はかかるものの、先頭車は人が少ないため、クロスシートを独り占めできりたりするのは良いところであります。時折、先頭車の景色を楽しむことができます。

土日だと幼児連れの家族が占拠するケースもありますが、空いているのでのんびりしています。

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彦根駅まで来ると次は区界駅の米原駅であります。近江鉄道にも乗りたいのですが、今日は東京まで行くという大命題があるため、我慢して通過であります。

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米原駅に到着です。オレンジ色の帯の列車が見えます。乗り継ぎ時間は結構短いのですが、無情にもホームは別であります。しまったかと思いましたが、このオレンジ色の帯の列車は8両編成であり、端に行くとガラガラでした。端のガラガラには訳があるわけでありますが。

米原=浜松

豊橋まで乗り変えなし

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と言うことで、米原からも転換クロスシートのガラガラで大垣に向かいます。近江長岡駅ではホームに雪が残っており、結構な寒い日であり、ともすると大雪難民になっていたのかもしれません。

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伊吹山であります。東海道新幹線の頻度からすると新幹線と伊吹山が撮れるかと思いましたが、無情には実現できませんでした。

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目的地の大垣駅に到着です。この列車については、時刻表的には大垣行なので乗り換えと思っていると冒頭の写真のように、後ろだけ切り離して6両で豊橋に向かう新快速に変身であります。

降りる準備をしたのですが、結局同じシートに戻っていました。

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日曜日の昼前に名古屋に向かう路線でもあり、大垣駅からでも既に混雑しています。 旧揖斐川橋梁も人が多いのでiPhoneで撮影となってしまいました。

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そして、名古屋駅到着です。金山駅下車が多いと思いきやもほとんど名古屋駅で下車してしまいます。当然、お昼に豊橋方面に行く人は少なく、再びのんびりした景色となります。

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岐阜県内は割と停車するイメージですが、名古屋を過ぎると愛知県内は結構新快速らしい走りになります。しかし、乗車した日は風が強く、あとは豊橋までノンストップと言うところで抑止がかかってしまいます。

愛知御津駅で停止してしまいます。先行列車が強風のため、トロトロと走っているという事であり、結果的に20分以上遅れて豊橋駅に到着です。

県境越えでも混雑が目立つ

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遅れがなければ3分で浜松行きに接続できたのですが、夢物語ととなり14:07発の静岡行きに乗車に変更でした。関東では群馬あたりで見かけていたクラシックな車両であります。

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車内はロングシートであります。前の列車が遅れたこともあり、同列車が入線間もなくで着席できたのですが、出発間際にはほぼ満席となります。

豊橋の人は名古屋よりも浜松に行く人が多いのか、浜名湖のボートレスに行く人が多いのか不思議ですが、県境路線としては珍しいかもしれません。

ロングシートで混雑していたため、浜名湖が見れなかったのが残念でもありました。

浜松=熱海

一気に静岡までワープ

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浜松駅に到着し、このまま静岡まで普通列車で目指すのであれば、これから100分近く乗る必要があります。

そこで今回は距離の割に時短効果が大きく、安いドメスティック新幹線路線を利用します。新幹線の静岡と浜松間は間に掛川駅がありますが、同区間は990円と二区間の他の新幹線路線よりもお得であるため利用します。

本当は静岡駅で休憩時間も兼ねて新幹線ワープだったのですが、強風の影響で豊橋での乗り継ぎが30分遅くなったため、結果的に遅れをリカバーするためのワープ作戦でもありました。

N700Sこだまが名古屋方面に出発するのに合わせて、N700Aのみだまが入線であります。

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これまでの乗り換え時間が良いというか、タイトであり飲まず食わずだったので、新幹線改札内の売店で少しパトロールをしてみました。

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静岡までの所要はこだまということで駅停車の時間が長いと感じましたが、意外と早く静岡に到着であります。

ワープによる半額効果ストレッチで特急ふじかわを利用

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新幹線の浜松=静岡のワープ効果は大きいのですが、さらにストレッチしてみます。新幹線到着から間もなくして、甲府行きの特急ふじかわがあります。この列車は富士駅まで東海道線を走り、富士駅からは身延線を走ります。

静岡から富士まで乗ってはいけない特急ではなく、静岡駅では新幹線からの乗り継ぎ半額も適用されます。特急料金は牛丼一杯分ぐらいとなり、静岡=富士の運賃は600円ぐらいなのでトータル+1,000円で富士まで移動できるため、敢えてふじかわで利用してみます。

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自由席でありますが、ガラガラです。なお、ふじかわは富士駅を境として進行方向が逆となるため、静岡から富士駅までは座席は進行方向に逆配置されています。(転換は自由なので周囲に配慮して転換は可能です)

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静岡駅で購入したワインで再び一服です。

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この区間はやはり富士山であり、前からも横からも富士山が見えます。

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飛行機から見ても東京から見ても山梨から見ても静岡から見ても、山の形からしてあまり変わりませんが、やはり見てしまいます。

この1か月で色々な場所から随分富士山を撮影して覚えがあります。

東日本と西日本の境界越え

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富士駅では先発していた熱海行きの普通列車にキャッチアップ出来ますが、無情にもホームは違います。ダッシュしていると車掌さんが気付いたのか、待ってくれてドアが閉まります。

またしても、ロングドアであります。静岡からから沼津辺りは結構かったるいのでホームライナー時間帯がベストですが、土日はホームライナーがなくなってしまったので、悩みどころでもあります。

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西日本と東日本の境は通信、鉄道、地形などいろいろですが、伊豆半島をあたりが境に感じてしまいます。

三島と熱海の間には函南(かんなみ)駅はありますが、やはり区界感が漂います。ここを過ぎると勝手知ったる東日本な領域な感じもします。

熱海=東京

やっぱり2階グリーン車

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豊橋辺りまで、乗り換えも少なく、時間の経過も感じず、その後は新幹線と特急と乗り換えてきたので、時間に飽きはありませんでしたが、熱海に到着して、見慣れた東海色のダブルデッカーを見るとなんかほっとします。

熱海駅の乗り換えも無情な別ホームであり、乗り換え時間が短いのは良いのですが、ダッシュであります。

日曜日夕方の東京方面ともなると有料のグリーン車でも結構利用者があり、何とか2階席を確保します。

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熱海から小田原手前までは東京方面右側に相模湾が見えるので、しばらくは飽きません。

橋梁で有名な根府川停車もホームから柵と海越しに水平線が見えます。

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小田原手前では海が大きく見えます。そして、三浦半島が奥に見えます。この後は日が暮れてしまいますが、都会なマンション群とビルなので、敢えて撮影することもありませんでした。

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長かった道中も終わりであり、大阪駅を出発してからピッタリ9時間の18:45に東京駅に到着です。

列車は高崎までこのあと2時間走り続けるため、淡々と東京駅を離れていきました。

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八重洲口に出てみました。やっぱり丸の内側かなと思いつつも、たまには八重洲口のシンプルモダンも良いかもしれません。

最後に

今回の旅程を整理してみると以下のとおりです。

列車名 発駅 着駅
新快速2号 大阪 9:45 野洲 10:43 Aシート
新快速 野洲 10:58 米原 11:24  
普通 米原 11:30 大垣 12:03 同一車両
豊橋
20分延着
新快速 大垣 12:11 豊橋 13:59
普通 豊橋 14:07 浜松 14:42  
こだま728号 浜松 14:55 静岡 15:23 自由席
ふじかわ9号 静岡 15:45 富士 16:12 自由席
普通 富士 16:14 熱海 17:01  
普通 熱海 17:05 東京 18:45 グリーン席

列車は9列車で乗り換えは7回でした。野洲駅以外はホームは別で階段の乗り降りがあり、ある意味エコノミークラス症候群にならずに良かったかもしれません。

ロングシートは豊橋と浜松間と富士と熱海間の2区間でした。

そして気になる運賃は下記のとおりです。

内訳 料金
青春18きっぷ1回分 2,410
Aシートチケットレス 600
乗車券(浜松=富士) 1,980
新幹線特急券 990
乗り継ぎ特急券 330
グリーン券(ホリデー事前) 800
合計 7,110

運賃はトータル7,110円と高速バスの方が安いくらいですが、所要時間としては細切れに乗り換えがあるため、窮屈な感じはない道中でした。

バスでもサービスエリア休憩がありますが、鉄道の場合は駅で乗り換えがあるので、その際に売店でその都度調達できるので、冷えたものや温かいものを飲食ができました。

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東名阪の移動となると新幹線か飛行機の移動を考えてしまいますが、飛行機はマイルがあまり積算されず、空港までのアクセスが面倒であり、新幹線の方が楽だと思いつつも、新幹線の割高感を感じてしまいます。

所要は9時間と半日移動ではありますが、景色が楽しめたり、予定外の遅延で旅程軌道修正に集中したりと意外と時間が過ぎるのが早く、鉄旅が好きな人には良いかもしれません。それでいてコストセーブができるため、旅の回数が増やせそうです。

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