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【新型機続々】スカンジナビア航空 小型機の新世代ビジネスクラスシート

SAS A350-900

エアバスホームページより
スカンジナビア航空では2020年に新型機を続々と投入しますが、小型機のビジネスクラスが斬新であり、今後の小型機のプレミアムシートのスタンダードとなりそうなのでまとめてみました。

新型機続々

スカンジナビア航空はA340やA330と長距離線では古い機材が多い航空会社であり、インテリアはリニューアルしているものの、隣国のフィンエアーや同じアライアンスのルフトハンザ、長距離機材をボーイング787で統一しつつあるLOTポーランド航空の方が魅力的です。

そうした中で長距離線にはA350-900、A321LRを2020年に続々と投入します。A350-900は言わずと知れた長距離路線用機材であり、ルフトハンザやシンガポール航空、JAL、ベトナム航空などかなり導入が進んでいる機材です。

そして、A321LRは日本の国内線でも最近、よく飛んでいるA321neoの長距離タイプであり、日本のLCCでも東南アジア向けの路線に投入が計画されています。

スカンジナビア航空のA321LRとは

A321LR

スカンジナビア航空ホームページより
欧州の会社の小型機と言うとビジネスクラスはエコノミーと同じシートでシートピッチも同じ、唯一違うのは真ん中の座席を肘掛にしてスペースにしているくらいです。世界で最も嫌なビジネスクラスと言っても過言ではありません。

さらに、スカンジナビア航空では欧州域内では予約クラスとしてビジネスはあるものの、隣席がいるエコノミーと変わらないシートであります。

そうしたことから、どうせまたビジネスと言ってもエコノミーと同等かと思ってしまいましたが、ニュースリリースを読んでいるとそうでもないようです。

以下のニュースリリースの日本語訳です。

A321LRでは22席のビジネス、12席のプラス、123席ゴー(SKのエコノミークラス名)があり、単通路の機内で合計157席を設置しています。

 A321LRの座席は、3クラスすべてにおいて、快適性を最適化し、頻繁に移動する人の期待に応えるために特に選択されています。

SAS Businessの座席は完全にフラットな座席ベッドで、キャビンにはさまざまなムードライトシナリオと高速Wi-Fiが設置されます。すべての座席にインフライトエンターテイメントのシートモニター、PC電源および/またはハイパワーのUSBポートが装備されています。 新型機によるキャビン内の騒音レベルが低下し、機内での旅行体験がさらに向上します。

ビジネスクラスではフルフラットのベッドになるタイプのシートが22席設置されるほか、プレミアムエコノミーに相当するプラス席が12席設置されるようです。

ビジネスクラスは2-2配列と考えると割り切れなくちょっと不思議です。プレミアムエコノミーは2-2の3列か、単にシートピッチの広い3-3席が2列配列されるかが気になるところです。

初便はボストン線から

同社ではA321LRを2020年9月18日からコペンハーゲン=ボストン間でのフライトが決定しています。チケットの販売は2019年11月20日から開始されています。

同機の飛行性能はスカンジナビアからアメリカ東海岸、カナダ、中東、インドまでカバーされることから、そうした地域の路線で投入が予想されます。

正直エコノミーではあまり乗りたくないですが。

ビジネスクラスはどんなシートなのか

既にチケットは販売されており、予約の際、座席指定もできることからシートマップを表示してみました。

ちなみに、ANAの特典では同区間には空きがないようです。

シートマップ

シート配列は2-2と1-1が繰り返される配列となっており、シートマップだけ見るとプチスタッガードシートといったところです。

同社ではまだそのシートを公開していないため、不明でありますが、似たようなシートを探してみました。 

jetblueビジネスクラス

Jetblueホームページより
JetBlueのビジネスクラスのシート「Mint」で同様な2-2と1-1が繰り返されるビジネスクラスのシートが存在し、こうした形になるのではないかと想定されます。

このシートは2-2配列では小型機のビジネスらしい配列ですが、シートはフルフラットになります。

jetblue suite

Jetblueホームページより
一方で、1-1配列では機体断面の半分を占有でき、両脇がとても広い設計となっています。特に壁は低いながらも扉もついており、スイート感があります。

このシートであれば同社のA340やA350よりも満足できるかもしれません。

最後に

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大型機より小型機が優れている点としては、新造機の場合には導入コストが安い点やトータルとして二酸化炭素排出量が少ない、乗り降りする乗客が少ないため、折り返し時間が短くて済む、目的地を選ばないなど経営の面では持続可能に適した機体と言えます。

一方で、ビジネスクラスにおいては、大型機のようなシート設備を設置できない弱点がありました。しかし、近年では材質の改善や新型機の機内スペースの改善などにより、大型機並みのビジネスクラスシートが実現しています。

フルサービスキャリアのスカンジナビア航空が小型機でこうした設備を導入すると言うことは今後、こうした流れが進むかもしれません。

旅程を見て、小型機だと「ゲッ」と思っていたのがなくなり、逆に行きたいところにダイレクトに快適に行けるようになるかもしれません。 

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