約10年使用したパスポートを新しいものにちょっと変わった切り替え方をしてみましたので、お伝えします。
旧パスポート
旧パスポートは2010年3月に発行され、途中に増補(スタンプを押すページを追加)しており、トータルでは90ページ近くとなっています。
このハスポートで飛んだ距離は履歴からざっと計算すると95万マイルほどであり、これまでで一番使用したパスポート(と言っても2冊ですが)と言えます。
気がつけばS39ページまでスタンプが
前述のとおり、パスポートの増補ページは40ページであり、最近は日本の出入国は顔認証を利用しているため、空白ページは結構あるか思い、チェックしてみるとS39ページ(Sは増補ページに振られている)までスタンプが押されていました。
国によっては空白ページが連続で2ページ以上あることが必要であることが気になり、焦りましたが、S34-S35,S36-S37に空白がありました。
一応、まだこのパスポートで行けそうですが、もう一つ問題はありました。
マイル修行的にはパスポート残存期間は6か月以上が必須
訪問する国には、長短はあるものの、パスポートの有効期限の残存期間を期限日以前に設定している国が多いと言えます。
この有効期限は絶対的とは言えませんが、公示している要件であり、ルール通りにするのが余計な問題を起こさないと言えます。
マイル修行では一年の間に複数の国に何度か行くこととなり、この条件を覚えておく必要があります。
マイル修行国別、パスポート残存期間一覧
マイル修行で利用することがありうる主な国のパスポート残存期間と他に必要な条件をまとめてみました。情報は更新されることがあるため、参考としてください。
アジア・オセアニア
シンガポール 予定滞在日数+6か月間 査証ページ1ページ要
マレーシア 入国時6か月以上 査証ページ連続2ページ要
インドネシア 入国時6か月以上 査証ページ連続2ページ要
タイ 入国時6か月以上
インド 入国時6か月以上 査証ページ連続2ページ要
スリランカ 入国時6か月以上
オーストラリア 帰国時まで有効
マイル修行の聖地であるマレーシア、シンガポールはパスポートの空白ページが連続で2ページ必要と意外とハードルが高いと言えます。
また、ムンバイ発券やチェンナイ発券のインドも6か月であります。インドに入国しないで日本に帰国する人もいますが、何かトラブルがあるとアライバルビザ手続きをして、入国する必要があり、その際にトラブルとなる可能性もあるため、6か月は守っておきたいところです。
北米
アメリカ 帰国時まで有効(入国時90日以上が望ましい)
カナダ 出国予定日にプラス1日、査証ページ連続2ページ要
有効期限はぎりぎりまでなので、無駄はないようです。ただし、3か月は余裕が有ったほうが無難と言えます。逆に、パスポートを切り替えて一発目の入国の方が大変と言えます。情報管理が色々な意味できっちりしているのかもしれません。
ヨーロッパ
フランス、ハンガリー、スウェーデン シェンゲン協定加盟国出国予定日から3ヵ月以上の有効残存期間が必要
イギリス 帰国時まで有効 査証ページ連続2ページ要
ロシア 出国時6か月以上 査証ページ連続2ページ要
ヨーロッパは基本的にシェンゲン協定に準ずると言え、わかりやすいですが、今後、EU離脱などにより、国ごとに対応が分かれる可能性もあります。情報のアップデートはしておいた方が良いと言えます。
中東・アフリカ
エジプト 入国時6か月以上 査証ページ連続2ページ要
カタール 入国時6か月以上 査証ページ連続2ページ要
アラブ首長国連邦 入国時6か月以上
3国とも6か月であり、カイロ発券をする人やQsuite修行をするついでにドーハに滞在することを考えている場合に思わぬところでトラブルになる可能性もあるため、チェックをした方が良いと言えます。
パスポートの切り替えをしてみた
パスポートを切り替えることができる条件
パスポートは有効な現物がある場合でも、下記の条件で新たなものに切り替えることができます。
1.パスポートの残存有効期間が1年未満となった
ただし、パスポートの残存有効期間が1年以上ある場合、赴任や留学などで長期滞在するときには下記の東京都パスポート電話案内センターに事前相談可能
2.パスポートの査証欄が少なくなった
3.パスポートを損傷した
4.パスポートの氏名・本籍の都道府県名が変更になった
東京都生活文化局ホームページより
1は残り半年であり該当、2は増補で対応できますが、増補は1冊1回までのため、該当しています。
以上から、有効期限は残り半年ではありますが、パスポートの実効性がなくなるため、切り替え手続きをしました。
ちょっと変わった申請
ちょっと変わった申請と言っても、別人を装うや海外で申請するではなく、発行日にこだわってみました。
パスポート発行日にこだわる理由
マイル修行をすると月に数回、入出国をしたり、航空券の予約を安くなった瞬間や空席が出た瞬間に発券するケースも多いと言えます。
国によっては、入国カードを機内で書くことが必要であり、その際にパスポート番号とパスポート有効期限(国によっては発行年月日も)が必須であります。
その場合、いちいちオーバーヘッドビンのバッグの中からパスポートを出すのも面倒ですし、かといって常に身に着けているのも面倒であります。
また、航空券の予約についてはマイルをメインで積算しているエアラインであれば、事前に会員情報にて登録しておけば問題ありませんが、ステータスポイント単価が安い他のエアラインでチケットを購入する場合、購入断面でパスポート情報を入力する必要があります。
この時に一番覚えにくいのが、「パスポート番号」、次いで「パスポート有効期限」であります。「パスポート番号」はランダムに振られるため、暗記しにくいといえます。一方、パスポート有効期限は覚えやすいものにほぼできるため、覚えにくい一つを覚えやすくすると、パスポート番号も暗記しやすくなります。
そのため、パスポート有効期限10年(5年)の発行年月日にこだわっています。
申請から交付までの期間
パスポートを申請してから交付(受け取れる)までの日数は6日間となっています。交付されるとは受け取る日であり、朝一に受け取りに来ても良いように発行は前日まで行うのが通常であります。
従って、パスポート発行日は交付日の前日(1営業日前)となり、この日を自分の覚えやすい日にち(誕生日、結婚記念日、ゴロの良い日)にすると頻繁に海外に行く場合は有利と言えます。
自治体によっては手続きの繁閑により、予定よりも早く作業が進み、交付日の前々日になってしまうこともないとも言えないため、絶対とは言えませんが、かなり有効です。
今回はゾロ目
前回は誕生日に合わせましたが、前述のとおり、半年前にはパスポートの実効性が薄くなるため、半年前に新しいもの切り替えたいと考えていました。
そこで狙ったのが、7月7日、8月8日、9月9日であります。
7月7日は日曜日であり、発行する日には該当しないため、そもそも無理でありました。
9月9日は可能であり、有効期限2029/9/9(肉食う食う)と覚えやすいのですが、万が一早く発行されると土日を挟み2029/9/6となり、わかりにくくなります。
最終的には「末広がりの8」、「フジテレビの日」として8月8日を狙ってみました。最悪、希望前日に発行されても2029/8/7と987と数字が続くことやニクハナと覚えられる点もありました。
申請
申請は8月2日の午後にいきました。この時期はパスポートの申請が最も多い時期であり、有楽町駅前にあるセンターにて申請。
申請にあたり、現場で記載している時間はないため、事前にPDFファイル申請書をダウンロードして、コンビニでプリントをして持参しました。
PDFファイルはこちらです。
申請時には顔写真が必要であり、証明写真機で撮影しても良いのですが、コストと写り具合と時間を考えて、いつも使っているカメラで撮影した画像を利用しました。
ただ、プリンターでパスポートサイズ(縦45mm×横35mm)の写真をうまく出力するのは難しいため、ピクチャンなるサービスを利用しました。
コンビニのプリントサービスに準拠しており、撮影した画像を上記の比率に調整して、予約すると予約番号が付与され、希望のコンビニで印画紙にプリントされてきます。
コスト的には証明写真機よりも安く、前述の申請書と合わせてプリントするには便利と言えます。
狙い通りの発行日に
一年で最もパスポートが多い発行時期に申請したため、結構時間がかかります。待ち時間は丁寧に記載されており、小一時間あります。
有楽町のパスポートセンターには全国各地のアンテナショップや食べ処があり、待っている間に食事ができます。
また、旅行代理店もあり、ちょっと複雑なJR切符など発券してもらうのも良いと言えます。申請日は受領書のみをもらい、交付日に結果はわかります。
交付日の8月9日に行くと狙い通り、2019/8/8(有効期限2029/8/8)(ニクパパ)となっていました。年間でもっとも混雑している時期に申請したため、交付日前日の発行となった可能性が高く、狙い通りと言えます。
しかも、パスポート番号も末尾が8であり、異なる数字が少ないため、すぐに暗記してしまいました。
最後に
たかがパスポート有効期限ですが、ミリオンマイル修行をするとなると、毎回世話になる数字であり、こだわりを持って申請してみました。
数字の覚えやすさもありますが、番号を書くたびに今回はこうした申請をしたと覚えているため、結果的に暗記してしまうと言えます。