トクたびマイルを利用して、稚内へ日帰り温泉フライトをしてきましたので、お伝えします。
ルートが限られる稚内への日帰りルート
ANA(しかありませんが)の羽田=稚内のルート(冬ダイヤ)は下記のとおりです。
ANA571便 HND10:45→WKJ12:40
ANA572便 WKJ13:15→HND15:15
一日一往復であり、日帰りで東京に戻るには稚内では35分の滞在となり、実質空港でお土産を買う以外の楽しみはありません。
稚内は地上交通も意外とルートは限られ、特急は旭川方面にあるものの旭川には夜遅く到着します。
バスについても札幌まであるものの到着時間ではその日のうちには東京に戻ることができません。
飛行機であれば、新千歳空港まで行き、そこから羽田に向かうルートはあります。
ANA4844便 WKJ17:00→CTS18:00
このフライトを利用すれば、新千歳到着後ADOのコードシェアを含め、羽田行きは8便あります。今回はこの二つのルートがトクたびマイルで各3,000マイル(計6,000マイル)であり、利用してみました。
他に方法はあるかもしれませんが、ANAの通常では13,500マイルであり、結構お得です。
日帰り温泉搭乗記
天候調査中でラウンジにアクセスできず
ANA571便は前日から天候調査中であったことはメールにて通知されていましたが、保安検査場を通過しようとすると、聞き慣れない音がしました。
天候調査中につき、結果が出るまでは保安検査場を通過できないと言うことで、ラウンジにアクセスできません。
仕方なく、展望デッキに。デッキの端側の方に行くと第2ターミナルの増床工事を絶賛行っていました。もう内装などの工事段階であると推定されます。半年後にはここから北米とかに飛ぶことになるのでしょうか。
ANA571便
新千歳にダイバートするか羽田に引き返すと言う条件付きにて、出発します。
アップグレード運賃は幹線と異なり7,000円のため、アップグレードをしてみました。今では古い方になりつつある革張りのプレミアムクラスのシートもあと数年はつづくことでしょう。
シート電源は安定飛行になると緑色に点灯し、充電可能となります。
滑走路の混雑も少なく、すぐに離陸となります。東京港を一気に通過して浦安上空を通過していきます。
プレミアムクラスの食事
安定飛行に入るとすぐに食事が提供されます。稚内路線は幹線でないため、ワインの泡はスパークリングワインとなります。
食事のお品書きは下記のとおりです。
明太子玉子焼き
水菜のお浸し
鮭マッシュポテト焼き、紅葉麩
鶏磯部揚げ、牛肉煮凍り
北寄貝とにんにくの芽炒め
紅白なます日向夏風味
チェリートマト
焼きセロリ
牛蒡漬け、南瓜漬け
炊き合わせ(蓮根金平、椎茸、人参、湯葉真丈揚げ、隠元)
栗ご飯
460Kcalと小ぶりな割に結構な品数です。
食後にドリンクを頼んだところ、おつまみをこんなにもたくさん持ってきてくれました。お腹が空いているように見えたのでしょうか。
主な景色
羽田から稚内までのフライト景色を撮影してみました。食事を終えると岩手山が見えてきます。新幹線から見ると富士山のように見えますが、上空から見るとちょっと違った顔が見れます。左下は雫石スキー場です。
青森県に入ると小川原湖とMSJ(三沢空港)が見え、その先に太平洋が見えます。
時化た水面をしばらく見ていると苫小牧が見えてきます。右側には全道ブラックアウトで有名になった苫東厚真火力発電所が見えます。
新千歳を通過すると雪が多くなり、雪景色となります。なんとなくゲルニカを思い浮かべてしまいました。
稚内に着陸
稚内上空に来ると、風で飛んでしまうのか雪がほとんどなくなります。風力発電も強い風で勢いよく回転しています。
宗谷湾に打ち寄せる波がバラ肉のようにも見えます。時化た海が一番印象的であったこの日でした。
稚内空港に到着。飛行機の到着を待つ路線バスにて市内方面に。港2丁目で降車し、副港市場に。
日帰り温泉のサウナで整える
樺太記念館が入る副港市場の2階には稚内天然温泉港のゆがあります。吹き抜けの階段を上ると入口があります。
入館料とタオルセットで1,000円でおつりが来ます。シャンプーとボディソープは備え付けで、ドライヤーは無料です。
浴場には露天風呂があり、海からの冷たい風吹いています。サウナで水風呂も良いですが、露天風呂に出て時化た海を見ながら、風を浴びるのは旅ならでは経験です。
結局、サウナを含めて3時間ほど浴場にいると体が軽くなり、整った気分になってきます。
その後、タクシーで空港に戻ります。3,160円で15分で到着します。
ANA4844便
稚内空港の最終便の同便はDHC8-Q400であるにも関わらず、搭乗客はまばらです。そのたか手荷物検査の人もまばらです。
機内の人もまばらです。
ほぼ全員臨席ブロックで、日が暮れてしまった稚内を離陸していきます。
寝る間もなく、新千歳空港に到着。沖止めで寒いバスの中、煌々とした新しい国際線ターミナルが印象的でした。
一旦、出口を出てからスイートチェックインに向かうこととしました。
最後に
この後、スイートラウンジで寛いだ後、羽田行きに搭乗し、文字通り、日帰りの日帰り温泉紀行となりました。
今回はトクたびマイルにより、冬ダイヤでは実現しない弾丸稚内日帰り温泉旅行が実現しました。トクたびマイルも使い方によっては面白い使い方ができ、2019年度限定で残りあとわずかですが、どんなルートが出てくるかワクワクします。