今はまだ、運航されていませんが2020年までに搭乗できる可能性の高い新型の旅客機をまとめてみました。まず、エアバス社製の旅客機にフィーチャーしてみます。
エアバス社
1970年に米国のボーイングやロッキードに対抗するためにイギリス、フランス、スペイン、旧西ドイツの航空機メーカーが共同で設立した会社です。エアバス名で最初に製造された旅客機はA300であり、日本でも当時の東亜国内航空が導入し、JALと合併後もしばらく運用されていました。エアバス社は小型機A320のほか、大型機のA380なども製造しています。
A350-1000
特徴
現在、シンガポール航空やアシアナ航空、ベトナム航空ほか多くの航空会社で導入が始まっているA350-900よりもさらに胴体を延長しており、標準的な座席数で最大366席設置できるそうです。
最初の航空会社
最初の航空会社はカタール航空のようで、もう少しで導入される見込みです。また、日本航空はA350-900とA350-1000の導入を決定しており、2019年度より国内線(羽田=福岡から)でA350-900を現在運航しているボーイング777の置き換えに導入するとのことで、A350-1000については東京オリンピックの頃にはもしかしたら乗ることができるかもしれません。
A350-900ULR
特徴
基本的にはA350-900ですが、航続距離を延長するために仕様変更した飛行機であり、ULRはUltra-Long Rangeの略称です。A350-900との違いは従来比約1.2倍に燃料タンクを拡大し、航続距離を8,700海里、飛行時間は19時間に伸ばしています。
最初の航空会社
シンガポール航空がシンガポールとニューヨーク間をノンストップでフライトできるように発注しています。シンガポール航空では、かつてオールビジネスクラス仕様のA340-500型機を就航していましたが、燃費が悪かったのか運休しています。2018年からの引き渡しということで、A350-900ULRではどんなクラスが設定されるか楽しみです。
A330-800neo,900neo
特徴


現在、運航されているA330の改良型であり、ロールス・ロイス社製の新型エンジンTrent 7000により燃費向上と騒音低下を実現しているほか、現在のA330-300から3.7m延長した64mに延長したシャークレット付きの主翼により見た目が現状とは異なる印象を与えます。
客室はA330-800とA330-900 はそれぞれの従来型より最大10席多く装備することができます。座席数については3クラス制標準の最大座席数でA330-900が287席、A330-800が257席を設置可能だそうです。これまでのA330から見るとかなり先進的な内装になりそうです。
最初の航空会社
スターアライアンス加盟のTAPポルトガル航空に2018年中盤から導入されるそうです。TAPポルトガル航空は長距離路線として北米、南米、アフリカに就航しているため、こうした路線を利用する機会があれば、搭乗できるかもしれません。
最後に
新しい形式のA350型機が数年前に導入されており、エアバス社では2020年頃までにまったく新しい形式の機材は予定されていませんが、超長距離をノンストップで飛ぶ機材や従来機より客室部が延長されることで興味深い機内レイアウトが生まれる可能性もあり、今後が楽しみです。