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【ANAプレミアムクラス搭乗記】那覇発の羽田への旅!最上級会員なのにスイートラウンジ満席で制限エリアを逆流した顛末

マイル修行僧やステータスホルダーにとって、出発前の最高のオアシスであるはずの「ANA SUITE LOUNGE」。しかし、週末の那覇空港で私が目にしたのは、自動ドアの先で繰り広げられる「座る席が1つもない」という非情な現実でした。今回は、そんなまさかのスイートラウンジ満席ハプニングから始まった、一味違う那覇=羽田のフライトレポートをお届けします。

まさかの那覇スイートラウンジ満席!!

石垣からのフライトを終え、那覇空港に到着。次の羽田行きまでの時間をどこで過ごそうかと考えたとき、ちょうど降車ゲートの近くに「ANA SUITE LOUNGE(スイートラウンジ)」の看板が見えました。「これはラッキー!」とばかりに足を向けたのですが、自動ドアをくぐった先で目を疑う光景に遭遇します。

なんと、まさかの「満席」――。

最上級会員向けのステータスを保持していても、座る席が1つもないという非情な現実。かつてソウル(金浦)=羽田線でアシアナラウンジが満席だった際には、ゲート近くのフードコートで使える2,000円相当のミールクーポンが配られた記憶が頭をよぎります。「ANAさん、あの時のような神対応はないのですか……」と、心の中で少しばかりのケチ精神が顔を出してしまいました。

対策:制限エリアを逆流!で過ごす贅沢な小一時間

ラウンジに居場所がないとなれば、長居は無用。スタッフの方にアテンドしていただき、保安検査場を「逆流」して非制限エリアへと戻ることにしました。

新しくなった「ラウンジ華」に逃げ込むのも手でしたが、那覇空港の国際線エリア側にある商業施設が充実しているのを思い出し、そちらへ足を伸ばしてみることに。これが大正解でした。

見つけたのは「お酒の博物館」。
店内はそこそこ空いており、落ち着ける席も確保できました。ここで出発までの小一時間を過ごすことに決定。

【本日のサードプレイス】
・オーダー:ジンの「ボンベイ・サファイア」ソーダ割り
・価格:1杯 980円 × 2杯 = 計 1,960円

メニューを見ながら、ついつい「ボンベイ」ではなく「ムンバイ・サファイア」と言いそうになってしまうのは、マイル修行でインド(デリー、ムンバイ)ルートなどを検索しすぎている弊害でしょうか。

宅飲みと変わらない安心感のあるジンソーダを傾けながら、ふと気づきます。「……あれ、スイートラウンジよりテーブルが広くて、記事の執筆がめちゃくちゃ捗るぞ?」
結果オーライ、1,960円の出費以上の快適な作業空間を手に入れました。(もしミールクーポンがあれば0円だったな、という未練はジンの泡と共に飲み干します)。

空港泊の新たな選択肢?直営「FIRST CABIN 那覇空港」を目前にして

出発時間が近づいてきたので、再び「ANA SUITE CHECK-IN」へと向かいます。その道中、以前から気になっていた「FIRST CABIN(ファーストキャビン)那覇空港」の前を通過しました。

▼ コストパフォーマンス比較

  • ライバル: ゆいレールで一駅の「赤嶺駅」周辺にある、マンション型ホテル(広さは圧倒的だが、チェックインが早いのが難点)。
  • 価格帯: どちらも宿泊レートはそこまで大差がない印象。

例えば、「20時に羽田を発って那覇に前泊し、翌朝8時のフライトで折り返す」といった弾丸行程であれば、空港直結のファーストキャビンは移動ロスがゼロなので極めて有効です。もっとも、「それなら羽田を早朝に出発すればいいのでは?」という根本的なツッコミは禁物です。

ちなみに、ここの朝食ではANAの機内食(ネット通販で大人気の、国際線冷凍エコノミークラス機内食と思われます。ただ、一番おいしく食べるには、解凍は冷蔵庫で24時間解凍がおすすめだったので、在庫管理とおいしさの間で冷凍のままからチンなのか気になりますが)が選べるのだとか!コストパフォーマンスはさておき、純粋な「宿泊記」のネタとして、一度は泊まってみたい物欲をそそられます。

「伊丹状態」の優先搭乗と、我が家のドラム式洗濯機

さて、スイートチェックインに戻ってきました。こちらの保安検査場はストレスフリーで非常にスムーズ。

本日のフライト:ANA 474便(那覇 ⇒ 羽田)

日没前の出発で、東京には21時前に到着する絶妙なスケジュールです。翌日の仕事が楽になるため、個人的に大好きな便です。昔、テレビCMで見た「いい酒は朝が知っている」という名コピーが頭をよぎります。早く帰れる夜は、まさにそんな心地よい充実感に満たされています。

しかし、搭乗ゲートに向かうと、そこには見慣れた「あの光景」が。

グループ1(ダイヤモンド会員)の列が、グループ2(プラチナ・SFC等)よりも長い。
いわゆる「伊丹空港状態」です。

数年前の「SFC(スーパーフライヤーズカード)の特典変更」以来、ネットメディアはPVを稼げる定期ネタとしてSFC批判や擁護の記事を書き続けています。それに追い打ちをかけるように、近頃のスイートラウンジの満席劇、機内食の不足、アマデウスのシステム移行に伴うドタバタ劇などが、ユーザーの不満を助長しているようにも思えます。まあ、様々なタイミングが重なっての現状でしょう。「人生いろいろ、航空業界もいろいろ」です。

安定のB777-200ERへ

いざ機内へ。本日の座席は1G。
迎えてくれたのは、新世代のプレミアムクラスシートです。「新世代」と謳われて久しいですが、冷静に考えるとかなりの年数が経過しています。もしこれが我が家の「ドラム式洗濯機」であれば、そろそろ異音を上げて寿命を迎えるレベルの年季の入り方です。

1G席のタッチパネルは、シートベルトをしっかり締めると少し画面が遠く、操作時に前傾姿勢になるのがややキツいところ。とはいえ、離着陸時でも一貫してエンターテインメントを視聴できるので、文句はありません。

機材は安定のボーイング777-200ER。
かつてマクドネル・ダグラスのMD-11が多くの事故を起こした歴史を鑑みると、トリプルセブンは機体自体の欠陥による重大事故が極めて少ない、稀代の名機です。紛争地での悲劇や人的ミス、行方不明事案などを除けば、その信頼性は抜群。開発中の次世代機「777X」でも、この“ラッキーセブン”の優秀なDNAが継続されることを願うばかりです。

繊細すぎる豚バラと、美しき高菜ご飯(プレミアムクラス機内食)

お待ちかねのプレミアムクラスの夕食です。
沖縄路線のスタートを祝し、まずは「オリオンビール」を選択。初めて沖縄の地を踏んだ若き日は「沖縄といえば絶対にオリオン!」と盲信していましたが、クラフトビールなど選択肢が増えた今となっては、もはやノスタルジーを味わうための儀式のようなものです。

本日のお食事メニュー

  1. 玉子焼き、鯖の生姜煮、ピリ辛蒟蒻、千切大根煮、炊き合わせ、黒花豆甘煮
  2. ざるもずく
  3. サーモンと南瓜のサラダ
  4. 白身魚フライ
  5. 豚バラの柚子胡椒風味
  6. 高菜の炊き込みご飯
  7. 味噌汁
  8. 本日の茶菓

611 kcal ※味噌汁、本日の茶菓を除く

※味噌汁、本日の茶菓のカロリー/アレルゲン情報については客室乗務員にお尋ねください。

一番の「映え」を誇っていたのは、高菜の炊き込みご飯でした。
「高菜」と名乗りつつも、表面を彩っているのは高菜ではなく、鮮やかなピンク色の小エビ(桜エビではなく、おそらく小エビ)。これが非常に良い色合いのアクセントになっています。
そして、ざるもずく。つるっとした喉越しが、一気に沖縄の潮風を思い出させてくれます。

少し物議を醸しそうなのが「豚バラの柚子胡椒風味」。
機内食ならではの食べやすさを追求した結果なのか、あるいはフードロス削減のために端材を有効活用した結果なのかは神のみぞ知るですが、「向こう側が透けて見えるのではないか」と思うほどに繊細で極薄な豚バラです。一般的な豚丼の肉と比較してもかなりの薄さ。エコの観点であれば大賛成ですが、ボリュームを期待すると少し肩をすかされるかもしれません。

お供のアルコールですが、今夜はハイボールをパスして、ビール以降は白ワインで統一することに。
ジンは翌日に残りにくい性質があるのですが、なぜかハイボール(ウイスキー)は、大して飲んでいなくても翌朝にドスンと響く気がします。炭酸の強さによるアルコール吸収速度のせいなのか、それともウイスキーのコクに騙されて実態として飲みすぎているのか……。永遠の謎です。

21時前の羽田着。一番幸せな時間と「ANA FESTA GO」の謎

国内線の機内エンターテインメントは、頻繁に搭乗するマイラーにとってはコンテンツの枯渇との戦いでもあります。今回も邦画の選択肢はすでに観尽くしていたため、洋画をチョイス。なんとか那覇=羽田の往復フライトで1本をコンプリートしました。

飛行機は、見慣れた房総半島の上空を通り、東京湾アクアラインを眼下に見下ろしながら羽田空港へとアプローチします。長年の修行経験から、このルートに入ると「あと何分で着陸するか」が正確に読めるため、非常に安心感があります。

定点観測と、大人のサタデーナイト

着陸後のスポット確認。
幸いにも、本日は降機後に延々と歩かされる「40番台ゲート(通称:罰ゲームスポット)」ではなく、中央寄りのゲートにスポットイン。
時計を見れば、まだ21時前。明日も休みだと思うと、えも言われぬ幸福感がじわじわと込み上げてきます。

幼い頃は、「土曜日の午後14時ごろ」が1週間で一番幸せな時間でした。……まあ、大人になった今でもその時間は十分に幸せなのですが、21時前に羽田に滑り込んだ土曜の夜も、それに匹敵する贅沢な時間です。

帰路はモノレールを選択。改札へ向かう途中、無人決済店舗の「ANA FESTA GO」の前を通りかかりました。
いつも通りかかるたびに結構閑散としているのですが、実際の経営状況はどうなのでしょう。ターゲット層が富裕層に絞られているのか、あるいは「無人店舗」というシステムがまだ世間に浸透しきれず敬遠されているのか。

はたまた、無人ゆえに人件費がかからないため、駅の立ち食い蕎麦屋のように「細く、長く」利益を維持できるビジネスモデルなのか……。
閉まったゲートの向こう側を眺めながら、次なる修行の旅路に思いを馳せる夜でした。

最後に

スイートラウンジの想定外な大混雑に始まり、制限エリアの逆流、そしてB777-200ERプレミアムクラスでの繊細な機内食と、ハプニングすらも旅のスパイスとなった今回のフライトでした。

SFCやダイヤモンド会員の増加に伴うラウンジや優先搭乗の混雑ぶりには複雑な思いもありますが、21時前の羽田に滑り込み、明日への活力を得られるこの極上の移動空間こそが、やはりプレミアムクラスの醍醐味です。無人店舗の未来に思いを馳せつつ、心地よい余韻とともに、また次のステータスを魅了する旅路へとテイクオフする日を楽しみにしたいと思います。

まあ、次はどう行った角度からANA上級会員を感じられるのか楽しみにしたいです。(半分以上嫌味ですが)

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