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那覇滞在30分のタイパ旅!ANAプレミアムクラス「折り返し」で挑む2時間半 搭乗記

今回は、沖縄・那覇空港から東京・羽田空港まで、ANAの「プレミアムクラス」を利用した搭乗記をお届けします。

利用したのは夕方のNH472便。機材は最新鋭のボーイング787-9(B789)です。国内線のフライトとしては長距離となる那覇-羽田線で、いかに快適に過ごせるか。ラウンジ、シート、そして期待の機内食「The Premium Kitchen」まで、余すところなくレポートします。

那覇空港 ANA SUITE LOUNGEにて

旅の始まりは、沖縄・那覇空港から――。
と言いたいところですが、実を言えば今回の旅、羽田から飛んできてそのまま折り返すという、いわゆる「タッチ(弾丸往復)」の行程。那覇の強い日差しを浴びたのは、飛行機を降りてからラウンジへ向かうまでの、ほんのわずかな時間だけでした。

那覇空港の一般エリアは観光客で賑わいを見せていましたが、プレミアムクラス利用者の特権である専用保安検査場は驚くほど静か。行列に並ぶストレスを一切感じることなく、吸い込まれるように「ANA LOUNGE」へとアクセスしていきます。

自動ドアの向こう側に広がるのは、空港の喧騒を忘れさせる洗練された静寂の空間。ここ那覇空港のANA LOUNGEは、他の空港のラウンジと比較してもドリンク類の充実ぶりが際立っています。

カウンターには、ジャパニーズウイスキーの「知多」や、赤い封蝋が印象的な「メーカーズマーク」といった銘柄が堂々と鎮座しています。「ここで腰を据えて、ハイボールを何杯か……」という誘惑に駆られますが、実は私、お酒はそれほど強くありません。それでも、こうした銘柄が揃っているという事実だけで、旅の質が一段上がったような誇らしい気分になれるから不思議なものです。

しかし、今回の滞在時間はわずか30分足らず。
ラウンジにどっしりと腰を下ろし、提供されるサービスを隅々まで享受するのが「コスパ(コストパフォーマンス)」の正解かもしれませが、今回は「タイパ(タイムパフォーマンス)」です。

「もっとゆっくりしていけばいいのに」という心の声を振り切り、搭乗ゲートへと足早に向かいます。目的はあくまで、空の上での特別な時間。那覇での余韻に浸るよりも、一分一秒でも早く、そして快適に東京へと戻ることを優先する――。これこそが、弾丸トラベラーの矜持といえるかもしれません。

来た便に再び搭乗

搭乗時刻が近づき、ラウンジを後にして搭乗ゲートへと向かいます。
本日の相棒は、ボーイング787-9(B789)。今やANAの国内線・国際線を支える主力機材ですが、乗るたびにそのポテンシャルの高さに感銘を受けます。カーボン素材の多用による燃費性能はさることながら、特筆すべきは機内の快適性。従来の機材よりも湿度が高く保たれ、気圧変化も緩やかなため、那覇-羽田のような長距離路線ほど、フライト後の体の軽さにその差が表れます。

ゲート前でふと目が止まったのは、優先搭乗案内を告げる立て看板。
そこに刻まれた「STAR ALLIANCE GOLD」の文字。最近、自分の中でこのロゴに対する「アンテナ(ビット)」がやけに立っています。この称号を手にするまでの道のりや、維持し続けることの重みを噛み締めながら、案内を待ちます。

そして、グループ1のコールとともに機内へ。
「いつもの、しかし特別な世界」が目の前に広がります。本日の座席は、プレミアムクラス最後列のA席。キャビン全体を見渡せる、落ち着いたポジションです。

シートに深く身を沈めると、後方の普通席へと向かう搭乗客が次々と通路を流れていきます。この「自分は一足先に落ち着き、流れる人の波を眺める」という光景は、プレミアムクラスに座る者だけが味わえる独特の特権。
思えば、こうした旅をもう何年も続けていますが、この瞬間だけは何度経験しても新鮮な高揚感があります。かつての主役・ジャンボこと744D(747-400D)の時代は、L1ドアのプレミアムクラスに陣取ってしまえば、喧騒とは無縁でしたが、787では、この「動と静」の対比がより鮮明に感じられます。

ふと隣のスポットに目をやると、そこには78G(787-10)の姿が。
羽田-那覇線は、777や787といった大型機・中型機がひしめき合う、日本屈指のドル箱路線。新千歳線と並び、ANAが誇る最大級の座席提供能力を目の当たりにする光景は、まさに圧巻の一言です。

機体はやがてプッシュバックを開始。
本日は、かつてからある「旧滑走路」を北側から南に向けて滑走します。瀬長島方向へのテイクオフ。
V1、VR。ふわりと機体が浮き上がると、眼下にはアウトレットモール「あしびなー」付近の景色が広がりました。

沖縄の地上を離れ、機体は力強く上昇を続けます。青い海が遠ざかり、やがて視界は一面の真っ白な雲の上へ。ここからは、地上の喧騒を離れた「雲上のプレミアムタイム」の始まりです。

The Premium Kitchen

機体が高度を上げ、水平飛行に移ると、プレミアムクラス最大の楽しみである機内食の時間がやってきます。
本日の夕食は、トレイが置かれた瞬間、その彩りの豊かさに目を奪われました。特に目を引くのは、全体的に「色が濃い目」で、素材の味が凝縮されていそうな御膳の佇まいです

🍴 本日のプレミアムクラス機内食(夕食)

  • 【前菜】 桜海老真丈 / 紅芋蜜煮 / バイ貝旨煮 / 蟹カマボコ磯辺揚げ
  • 【主菜】 カラスガレイ梅肉あんかけ(ゴーヤ・パプリカ添え)/ グルクン塩焼き
  • 【御飯】 イカ墨ジューシー
  • 総カロリー:535kcal

上空で味わう本格的な和食は、洋食に比べて胃に優しく、さらりといただけるのが良いところ。
今回は、この和食の繊細な味付けにも寄り添ってくれそうな、よく冷えたハイボールをチョイスしました。シュワっと弾ける炭酸とともに、カラスガレイの梅肉あんかけや、沖縄らしいグルクンの塩焼きを堪能します。

上空で味わう本格的な和食は、洋食よりは食べやすく、良いところです。和食にも合いそうなよく冷えたハイボールにしてみます。

ふと窓の外に目をやると、時間は既に夕方を回っていますが、空はまだ驚くほど明るい。
これも5月という季節ならではの特権ですね。これから夏至に向けて、さらに日は長くなり続けます。19時を過ぎてもまだ太陽の名残を感じられるような、こうした幻想的な景色を眺めながらのフライトは、この時期だけの贅沢かもしれません。

心地よい酔いとともに、ついつい「もう一杯」とハイボールをおかわり。
この二杯目が、至福の時間を与えてくれる一方で、翌日の体調に結構効いてくることも経験上分かってはいるのですが……。この絶景と美食の前では、そんな理屈も雲の彼方に消えてしまいます。

旅の締めくくり:夜の羽田空港

至福の機内食を終えた後は、目の前の大型モニターに映し出されるフライトマップを眺めながら、自分たちが辿ってきた軌跡を辿ります。
機体は順調に巡航を続け、窓の外には見渡す限りの雲海が広がっていました。B787ならではの大きな窓から望むこの景色は、上空でしか出会えない唯一無二の芸術。どれほど長い時間眺めていても、決して飽きることがありません。

やがて機体は静かに高度を下げ始め、ベルト着用サインが点灯します。
さっきまでの幻想的な雲の上の世界から、地上の現実へと戻る時間。暗くなっていく視界の中に、ポツポツと街の灯りが煌めき始めると、羽田空港はもうすぐそこです。那覇の鮮やかな色彩とは対照的な、都会の夜の冷たくも美しい光が窓いっぱいに広がります。

機体は衝撃をほとんど感じさせることなく、夜の羽田空港へと着陸。
誘導灯が点滅する滑走路を静かに走り抜け、定位置のスポットへと戻ってきました。エンジンが停止し、キャビンに静寂が訪れるこの瞬間は、何度経験しても旅の終わり特有の、少しの名残惜しさを感じずにはいられません。

最後に

日常への帰還と、次なる空へのプロローグ今回の那覇ー羽田、ANAプレミアムクラスでの「弾丸折り返し」でした。
地上での滞在時間はわずか30分というタイパ(タイムパフォーマンス)重視の行程でしたが、B787が提供する静寂な空間は修行も時代が変わったことをあらためて感じました。

  プレミアムクラスという選択は、喧騒を離れ、上質な食事を楽しみ、移りゆく空を眺めると言う事もありますが、やはり、プレミアムポイントであります。

しかし、そんな「自分を取り戻すための空白の時間」でもあり、移動の中に作り出してくれる投資とも改めて実感しました。

さて、スポットに到着した機体を後にし、再び都会の喧騒へと戻ります。また明日から始まる日常を走り抜けるための活力をチャージして。次はどの空の上で、この「至福のひととき」を味わおうか。そんなことを考えながら、夜の羽田空港を後にしました。

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