シドニーから羽田までANAビジネスクラスに搭乗し、ANAマイレージクラブ会員限定サービスの機内食事前予約サービスを利用して、機内食を食べてみましたので、お伝えします。
機内食事前予約サービス概要
ビジネスクラス利用のANAマイレージクラブ会員限定で利用可能であり、予約はANAウェブサイトのフライトの予約確認の画面からできます。予約期限は出発時間の24時間前までで、選択できる食事は離陸した後の1食目のコースメニューを和食か 洋食を選択できます。
対象路線は以下の通りです。
アメリカ・カナダ・メキシコ・ヨーロッパ・オセアニア・アジア・中国・香港・台湾路線。ただし、一部は除くそうです。
ANAマイレージクラブ会員でビジネスクラス利用でも、周遊旅行、団体旅行、包括旅行などの割引運賃では適用されないとのことです。
実際に申し込んでみた
手続きは簡単で、ANAのホームページの国際線の予約確認を選択し、予約確認が表示され、その中に「サービス」のタブがあり、クリックすると機内食選択画面が表示され、洋食か和食を選択するのみです。
選択後はOK画面が出るのみで、とても簡単に操作できます。洋食や和食がどんな料理か確認するには別のページで確認する必要があります。
今回は和食を選択してみました。
NH880便(シドニー発)限定の和食
ANAホームページより
ANAでは2013年から海外発の機内食を充実させるべく、出発地のホテルなどコラボレーションをして、オリジナルのメニューを提供しています。その一環としてシドニー発のNH880便では、2017年12月より、「日本食普及の親善大使」であり、現地の人気テレビ番組で有名な「アダム・リアウ」とコラボした機内食をビジネスクラスとプレミアムエコノミーで提供しています。ホテルとのコラボとは違った魅力があるため、今回は現地発の和食を敢えて事前に選択してみました。
アダム・リアウ氏について
アダム・リアウ氏は、「2010年マスターシェフ・オーストラリア」のチャンピオンとして有名ですが、SBS放送局の人気番組「 Destination Flavour」シリーズのメインキャストとしても活躍中。日本政府からは「日本食普及親善大使」に、UNICEF Australiaからは栄養親善大使に任命、また数々の料理レシピ本の著者でもあります。(ANAホームページより)
ちょっと古いですが、料理の鉄人の道場六三郎みたいな人なのでしょうか。
2017年12月1日から2018年5月31日までのシドニー発東京(羽田)行きNH880便の1食目の和食メニューは、アダム・リアウ氏プロデュースの和食であり、豪州産ウィスキーのショートリブの牛角煮であります。
ビジネスクラス搭乗記
チェックインからゲートまで
ANAのシドニー空港のチェックインカウンターはターミナル1のBカウンターです。
出発時間の3時間前からオープンし、ビジネスクラス搭乗者やANAマイレージクラブ上級会員については「ゴールドトラック/Express Path」を利用して、スムースに出国手続きができます。
ゲートは50番台にあり、出国審査ゲートからは結構距離があります。シドニー空港は照明が明るく、夜に飛行機を撮影する場合、反射が激しくなかなか良い写真が撮れません。定刻通りに搭乗が開始され、出発となりました。。
搭乗
今回は、9Aということで、後ろ側でありますが、窓側のバルクヘッドであります。1Aと比較すると足元が狭い感じがしますが、モニター上の空間はあまり変わりません。インボラもあったのかビジネスクラスは満席で離陸しました。
久しぶりのANAの長距離線搭乗であり、アメニティキットが置いてありました。また、睡眠用のマットと布団もあり、本格的な長距離線の感じが伝わってきました。
往路と同じCAさん達にお出迎えされ、ウィルカムドリンクを。やはりグラスはプラカップでした。
ボーイング787-9は最新鋭機ですが、なぜかヘッドフォンジャックのところにガムテープが貼られていました。
建付けが悪くノイズでも出るからその対策なのでしょうか。ちなみに、プレミアムエコノミーの座席のヘッドフォンジャックは1つ穴ですが、ビジネスでは2つ穴でありますが、1つだけ挿しても十分です。このほか、電源についてはコントセントとUSBポートがあり、USBはiPhone Xの相性が悪いのか充電に時間がかかります。
機内食
事前に予約はしていますが。メニューは配布していただけます。CAさんからは「事前サービスの和食を承っております」と伝えられ、きちんと事前注文ができたことを確認できました。この日のフライトのスペシャルワインは南アフリカ産のアルダリン・エステート・ソーヴィニヨン・ブラン 2014であり、終始このワインとしました。
きっと南アフリカ航空により、パース経由で運ばれてきたのではないかと飲みながら思ってしまいました。いよいよ食事です。和食のため、ワンプレートで提供されましたが、他の路線の和食と比較するとゴージャスに感じます。
前菜は、タコのテリーヌ わさび、オリーブオイル、インゲン豆の黒胡麻和え、サーモンのお刺身塩麹漬け、きゅうり、ハネデューメロンとわかめの酢の物、かぼちゃの煮物、梅干しと30品目とまでは行きませんが、かなりの品目がそろえられています。
また、みそ汁はフルーツトマトと豆腐入りであり、斬新でした。和食でありながら洋食感覚も味わえ、結構な満足感であります。
メインディッシュの豪州産ウィスキーの牛ショートリブの角煮とほうれん草のレモンオイル和えも和食でありながら洋食の感覚もあり、このコースを選択してよかったと感じます。
そして、卵焼きに見えるのはスイーツであり、アサミのチーズケーキです。
東南アジア路線と違い、飛行時間が長いため、食後もう少しワインを楽しもうと思うとチーズプレートをもってきていただけました。チーズは体重増加貢献度が高いため、普段は控えていますが、オーストラリア製なのかわかりませんが、とてもおいしくワインがはかどってしまいしまた。
熟睡
食後、持参したノイズキャンセルヘッドフォンで映画を見ているといつの間にか寝落ちてしまい、ヘッドフォンの効果もあり、到着2時間前まで熟睡してしまいました。折角なので、食事をお願いし、少し寒かったため、一風堂ラーメン コク極まる味噌「大地」をお願いしてみました。日本の時間でいうと午前3時くらいであり、気分的には何件か梯子したあとの締めのラーメン的な感覚でした。
着陸
暖かいラーメンで体も温まり、覚醒し、着陸体制となりましたが、冬至真っただ中の12月であり、朝焼けも見えず、C滑走路に定刻よりも早く着陸。12月の到着時のBGMはクリスマスチックですが、早朝から聞くと少し微妙な感じでした。もっとも、往路のシドニー到着時も真夏の早朝に到着した際に、同様のBGMが流れ、より違和感がありましたが。。。
初めての顔認証による日本入国を実施し、さくっと入国できました。パスポートを増補しているのですが、これからはスタンプが押される機会も減ってしまうのでしょう。
最後に
到着前に機内インターネットで、ANAマイレージクラブアプリを開くと着陸前ですが、プレミアムポイントが加算され、来年度もダイヤモンド会員となることができました。今回のフライトは、おそらく、2017年最後のフライトとなり、最後はNH880便と末広がりの便で締め括ることができました。本当の末広がり便はNH88便(宮古→羽田)の方が最もらしいですが、880は88の末広がりの後にリセットの0というか0は仏教では空(くう)を意味するので来年も空(そら)に出掛けなさいという暗示なのかもしれません。