最早、毎年恒例となっているマリオット Q1 グローバルプロモーション2025はやって来るのか考察してみます。
過去のQ1グローバルプロモーション
過去のQ1グローバルプロモーションの内容については毎年変わらないですが、以下のとおりです。
ボーナスポイント(+1,000ポイント)とエリートナイトクレジット(+1エリートナイト)獲得
条件としては、宿泊費の支払いを伴う宿泊が対象。
上限は対象期間日数。
そして、過去の各都市の期間は以下のとおりです。
期間 | 日数 | |||
---|---|---|---|---|
2024 | 2/13 | ~ | 4/29 | 77 |
2023 | 2/7 | ~ | 4/23 | 76 |
2022 | 2/8 | ~ | 5/4 | 86 |
2021 | 2/16 | ~ | 4/27 | 71 |
例年2月の2週目または3週目からスタートして、4月後半までとなっています。日数的には75日前後であります。2021年は71日でしたが、翌年の2022年は反動で86日と最多となりましたが、その後は77日、76日と落ち着いており、2025年もあるとすると、日数はその期間前後となりそうです。
2025年の期間はいつからいつまでか
期間については2月2週目からスタートするパターンと3週目からスタートするパターンがありますが、それとリンクするものは何か考えてみました。
中国の春節の連休についてチェックしてみると以下のとおりです。
2024年 2月10日~17日
2023年 1月21日~27日
2022年 1月31日~2月6日
2021年 2月11日~17日
となっています。ほぼほぼ春節の連休が終わる前後または、終わった後からスタートしており、人口の多い中国での上級会員の増加を回避しているのか、反動で閑散となった時期にプロモーションを打っているのがわかります。
そうなると2025年は中国の春節連休から想像できることとなります。2025年の春節連休は下記のとおりです。
1月28日(火)~2月4日(火)
そして、もう一つ、終わりの時期について確認してみると、日本のゴールデンウィークの手前までとなっているのが多いと言えます。中国ほど人口がいないとは言え、1億超の人口を抱えて、昔と変わってお金を持っている人が相対的に少なくなった日本とは言え、国民大移動は相変わらずあるので、その前としているとも言えます。
2022年だけは異例でありますが、ゴールデンウィークの予約状況が1月断面で芳しくなかったからなのかもしれません。
以上から考えると、2023年パターンに近いと想定されます。平日からスタートすることが多く、2月6日(木)からスタートして77日間の期間となり、終わりは4月23日(水)までと予想します。
2月6日(木)~4月23日(水) 77日間
となると周知がされるのは1月の半ば、来週には周知がされることとなりそうであります。
ヒルトンはダブルポイントのみで先発
Hilton Honorsは先行して2025年元日からプロモーションを展開しています。内容は以下のとおりです。以下抜粋です。
- 2025年 1月 1日より前にチェックインされたご登録済みのヒルトン・オナーズ会員の方が、2025年 1月 1日から2025年 4月 30日までの間にご滞在を完了された場合にボーナスポイントを進呈いたします。
- ご登録済みのヒルトン・オナーズ会員の方は、キャンペーン期間中、ご滞在ごとにダブルポイントをご獲得いただけます。「ダブルポイント」は、通常ご獲得いただくベースポイントと同数のボーナスポイントの加算を意味します。
- 本オファーでキャンペーン期間中に獲得できるボーナスポイントの合計数に上限はありません。なお、一部のブランドでは、1回のご滞在で獲得できるベースポイント数に制限があります。
- 本キャンペーンは予告なく変更または終了となる場合があります。ボーナスポイントは、エリート会員資格獲得の対象にはなりません。
Hilton Honorsホームページより
以上のように純粋にダブルポイントであり、エリート会員資格の対象とはならないとのことです。ライバルに影響を受けるのか我が道を行くのかマリオットのみぞ知るところでありますが、気になるプロモーションであります。
2025年は来るのか
以上のように例年の傾向と競合の足元のプロモーションの内容を参照してみましたが、結局、来るのかどうかと言うところであります。
先述のとおり、Q1プロモーションは中国の春節連休と日本のゴールデンウィーク前に展開されます。世界的に見ると人が宿泊をする時期としては
中国の春節連休
日本のゴールデンウィーク
夏のバカンス(日本の盆休み含む)
クリスマス休暇
このほかに世界的なアーティストがツアーをするとそれに連動して推し活需要が局所的には出ることがありそうです。南半球は夏が逆ではないかと言うのはありますが、人口比とマリオット系列に滞在する層が拠点を構える半球を考えると北半球主体と言っても過言ではないでしょう。
以上からすると谷間(閑散期)は2-4月、5-6月、10-11月となります。
もう1つ、マリオットの決算期があります。マリオット・インターナショナルの決算期は12月決算であります。Q1は最初の四半期であります。普通は期末に追い込みをかけてセールをしたりするものですが、ホテルは来てもらわないと売り上げも利益にもならないと言うのがあります。
同グループについては稼ぎ時は下期(7-12月)に重くなっていますが、多くの人が経験したパンデミックのようにホテルに滞在する事すらままなくなると、利益が蒸発してしまいます。そうした事を考えると第1コーナーから飛ばして利益を積み上げていきたいと考えるのは誰でも考えるでしょう。
また、先述の閑散期について、北半球で考えると2-4月は寒い時期であり、需要が減るのでカンフル剤的に打ちたいところと想定されます。
以上からすると、ここ数年同プロモーションが続いているのはこのプロモーションが通期計画達成にあたり、良い効果を出しているのではないかと想定されます。
ANAトクたびマイルが5年以上継続されているのと同様に、利用者視点のみならず、経営者視点でも十分にメリットがあるので、継続がされているのではないかと考えます。
最後に
今回は、ここ数年は恒例となっているマリオットボンヴォイ Q1 グローバルプロモーションについて、2025年はあるかどうか、そして、その期間はいつかどうか考察してみました。
おそらく、2025年もあると言えそうであります。日本の会社では3月期決算が多く、同ブランドのホテル運営をしている日本企業にとってはQ4の最後の追い込みとして、支持されているのもあるかもしれません。
全然関係ないのですが、ここ5年くらいは毎年、元日におしょうバズTVを視てしまいます。昭和や平成と現在の比較でついつい見てしまうのですが、マリオットボンヴォイ Q1 グローバルプロモーションもこれに似ているかもしれません。奇しくもどちらもコロナの影響で創出された感があります。
受け入れられるものは続くことが想定されます。