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Wizz Air 搭乗記 ミラノ-ジェッダ 格安・長距離フライト

ヨーロッパのLCC大手のWizz Airでミラノからサウジアラビアのジェッダまで格安で快適に移動してみましたので、お伝えします。

ハンガリーの航空会社 Wizz Air

Wizz Air(ウィズエアー)は、ハンガリーを拠点とする低コスト航空会社です。2003年に設立され、2004年に運航を開始しました。以下は、Wizz Airについての主要なポイントです:

基本情報

本社:ハンガリー、ブダペスト
設立年:2003年
運航開始:2004年
主要ハブ空港:ブダペスト・リスト・フェレンツ国際空港
運航範囲:ヨーロッパ、中東、北アフリカなど

ビジネスモデル

Wizz Airは低コストキャリア(LCC)であり、主に以下の特徴を持っています:

低運賃:航空券の価格を抑え、追加料金で各種サービスを提供
簡素化されたサービス:無料の機内サービスはなく、飲食物は有料
オンライン予約:オンラインでの予約が主流

就航国は54か国で190都市以上あり、ルフトハンザなどのフルサービスキャリアをも欧州内では凌駕するくらいのネットワークであります。

ハンガリーにはかつてマレーヴ・ハンガリー航空というフルサービスキャリアがありましたが、2012年に消滅しており、ヨーロッパの国ではフルサービスキャリアが1国1キャリアある中で、フルサービスキャリアがない珍しい国でもありますが、一方でLCCとしては大手が拠点を構える国でもあります。

そんなWizz Airですが、サウジアラビアとの路線でメジャーなのは第2の都市であるジェッダと東海岸の石油都市のダンマームであります。ダンマームは世界最大の会社であるアラムコの拠点であり、バーレーンとは橋でつながっていたりします。

さて、ジェッダとヨーロッパでの路線は下記があります。

ジェッダ⇔ミラノ・マルペンサ

ジェッダ⇔ブダペスト

ジェッダ⇔ブカレスト

ジェッダ⇔ローマ・フィウミチーノ

ジェッダ⇔ウィーン

いずれの路線も毎日運航されているわけではありませんが、比較的安いのがミラノとブダペストであります。いずれも2万円以下の運賃があったりするので、結構、魅力的であります。今回は運賃は1.3万円で座席指定をしても2万円以下でありました。

フルサービスキャリアでは7-9万円はかかるので、オプションをたくさんつけて快適にしてもお得感があるところであります。

ジェッダとの距離はミラノで2,382マイルであり、ブダペストで2,094マイルであり、東京からだとハノイぐらいの距離となります。

時間のかかるチェックイン

Wizz Airではモバイルチェックインで利用できる路線も多いのですが、意外と紙の搭乗券が必要であったり、チェックインカウンターに必ず寄らないといけない路線も多くあります。

ミラノ=ジェッダ路線も多分に漏れず、チェックインカウンターに寄る必要があります。約30分の行列待ちの後に、パスポートとWEBにてチェックイン手続き完了した商標とも言えるプリントとサウジアラビアのeVisa登録完了後に送られてくるPDFのプリントをカウンターに渡すと30秒で搭乗券を渡され、処理が完了であります。

3時間待って3分の診察の日本の病院みたいであります。ちなみにプライオリティチェックインは有料でありますが、処理できるカウンターが一般より少ないため、あまり意味がない感じでした。

手荷物検査はSmith Detectionのため、荷物は出さずに楽々通過して、プライオリティパスのラウンジでゆったりしたので、あまりフルサービスキャリアとの違和感はありません。

搭乗

エスカレーター降りたところにあるゲートなのでバスラウンジかと思うとその通りでした。プライオリティ購入者が先にバスに誘導され、その購入者だけが先行してバスで飛行機に向かうので、この辺りはメリットがあるようであります。

一般利用者の次のバスで向かいます。結構、ぎゅうぎゅうに詰め込みをされます。LCCと思えば仕方ありません。

搭乗はL1ドアと最後部のドアからでありますが、どちらも長蛇の行列ができます。天気が良いので問題はありませんが、雨の日はちょっと辛そうであります。

タラップ上からの景色であります。こうしてみるとPeachに似たペイントであります。LCCとしてはピンク色が乗客をタ沿いやすい色なのかもしれません。

機内はすでにプライオリティ搭乗購入顧客が結構座っています。ダイヤモンド会員のような誰もいない空間ではありません。

そして、シートは機体中央部の非常口座席であります。5時間超のフライトのため、ここは快適なシートを確保したいところであります。LCC利用の人は基本的に少しでも安くしたいので、オプションのかかるこうしたシートは結構空いており、直前でも確保可能なのはフルサービスとは違う点かもしれません。ただ、隣席はいました。

機材はA320ファミリーのようです。LCCはやはり、B737シリーズよりはA320ファミリーの方がしっくりきます。

2,382マイルのフライト

扉が閉まり、いよいよフライトです。2,382マイル、飛行時間約5時間半のフライトであります。ミラノ・マルペンサ空港は結構、Wizz Airが多い路線でもあり、頻繁にピンク色の機体を見かけます。

ミラノ・マルペンサはそれほど利用したことがないのですが、離陸直後の湖の景色が記憶に残っており、今回もその景色が見えました。アルプスが近いので湖も青く見えます。

この後、イタリア半島中央部を縦断していくので山並みが見えますが、フライト時間も長いので、時間つぶしのためにダウンロードしてきた映画をパソコンを開いて視聴を始めます。

機内販売は好調であり、17列まで来るのに1時間半ぐらいはかかりました。CAさんもその間ずっと販売しているので大変な仕事ですね。

サウジアラビアと言うとアルコール一切不可の国であり、その国への路線なのでアルコールはないかと思いましたが、意外にもありました。機内販売は着陸まで2度と来ないと思ったので、ワインを2本頼みます。支払いはクレジットカード・タッチ払いで簡単であります。

ワイン2本で映画2本を観て、疲れてきたのでウトウトとします。この辺りから1時間ほど眠ります。日本時間で言うと深夜時間帯なので眠くなるのは当たり前であります。

ジェッダが近くなると明るい町並みが見えてきます。アメリカの砂漠地帯の空港のようにもっと暗いかと思うと結構明るいの意外でした。石油で電気煌々なのかもしれません。

ほぼ定刻通りに着陸し、沖止めでした。バスでゲートに向かいます。灼熱のジェッダではありますが、空気はカラッとしており、風が強いので、夜でも35度近くある割には快適であります。まあ、しばらくすると汗は出てきますが。

サウジアラビア入国

厳罰の国であるサウジアラビアへの入国は緊張感があるものの、パスポートコントロールでは意外にも「Welcome to Saudi Arabia」とにこやかに言われ、拍子抜けでした。プリントしたビザ控えも特に提示もなく、入国できました。これにて訪問国は83か国であります。

ここから数日間は、強制的に断酒となるので、ある意味入院よりも肝臓回復には良かったかもしれません。

写真のあたりでUberをピックアップしてホテルには15分程で到着しました。空港からと空港へのUberの運賃の違いがちょっと不思議ではありました。

最後に

今回のフライトを振り返ってみます。

MXP=JED 2,382miles

フライト時間 フライト時間 5:30

Wizz Airは過去に2回利用していますが、あまり悪いイメージがないところが良いかもしれません。ライアンエアーはそうではありませんが。LCCは安かろう悪かろうのようでもありますが、徹底的なコスト削減のためDX活用がすごいので、利用者には適切な情報提供があり、まさに今の時代には最適なのかもしれません。

運賃は安いけど、その分、オプションにお金をかけて快適な空旅をすると言うのは良いかもしれません。ただし、自分で決めた自分でどうにでもなるプライベート旅行に限られるかもしれませんが。

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