日豊本線と鹿児島本線を走る特急列車「きりしま」に乗車しましたので、お伝えします。
待ち時間の楽しめる宮崎駅
以前はにちりんの西鹿児島駅(現鹿児島中央駅)との間を往復する列車であり、南宮崎駅で分割併合していた記憶がありますが、現在は宮崎駅が始発となっています。もちろん、南宮崎駅も停車しますし、南宮崎駅前もバスターミナルとショッピングセンターがあり、便利です。
今回は始発から終着まで乗車と言うことで宮崎駅から乗車してみました。宮崎駅前はずいぶん変化しており、2020年10・11月に開業したアミュプラザみやざきで待ち時間も楽しいくらいです。
特にうみ館の屋上はアミュそらと言い、宮崎市内を海側も山側も一望に眺められる場所となっています。
ただし、7階から屋上までは約4フロア分を階段で昇る必要があるため、これから列車に乗るなど荷物がある場合は結構疲れたりします。
交通神社もあります。ここを参拝してから飛行機の早着が増えたのは気のせいでしょうか。
きりしまは4両編成のワンマン運転
今回乗車はきりしま11号鹿児島中央行きです。時刻表は下記のとおりです。
宮崎 14:19
南宮崎 14:23
清武 14:29
都城 15:07
西都城 15:11
霧島神宮 15:38
国分 15:51
隼人 15:55
加治木 16:01
鹿児島 16:21
鹿児島中央 16:25
2時間6分の道中ですが、単線路線のための他の130km/h運転、複線路線の特急と比較するとかなりゆっくり目であります。
また、同列車は787系電車4両編成で運行されており、鹿児島中央方1号車は半室グリーン車となっています。2号車から4号車までは普通車自由席であります。
また、珍しいところではワンマン運転であり、グリーン車に乗車すると運転台の方からワンマン系操作の音が聞こえてきたりします。
JR九州の特急列車のある時期に一気に世代交代が進んだためか、かなり特徴的な造りをしている列車が多く、デッキが大きかったりします。最近の特急列車ではあまり見かけません。
一方で新幹線よりも特急列車が主役だったこともあり、普通席の座席でも豪華な造りとなっています。
グリーン車と普通席を仕切るスペースには立ちカウンター席のようなスペースもあります。ガラケーで仕事の電話をバリバリする時代の名残かもしれません。今では通話でさえ少なくなってしまいますが。
また、座席上部の荷物スペースは飛行機ようなハットラックタイプであり、新幹線ではグランクラスぐらいしか見かけません。
グリーン車は1-2配列であり、「きりしま」では1列席は霧島、2列席は海側の景色が楽しめます。スペースはゆったりしていますが、普通席でもいいかなと言う感じもあります。
出発
先発の宮崎空港行きの列車が4分遅れで出発となったため、玉突きで4分遅れの出発となりました。市内を流れる県を代表する川である大淀川を出発間もなく、通過します。
南宮崎でも先発の特急の待ちで4分遅れで出発します。
この後、清武駅に停車すると、山間を抜けていくルートとなります。遅れを取り戻すためか、かなり揺れがあり、飲み物はテーブルに置いておくだけではちょっと不安な感じでもありました。
同列車での最大の停車駅である都城駅に停車します。ここまでほぼ遅れは回復せずに出発となります。西都城まで高架となっており、都城の街の大きさを理解することが出来ます。
また、進行方向右側には見通しが良い場所では霧島が良く見えます。
霧島神宮を過ぎるまで峠を越えると言った感じ、単調なレール音が続く時間が流れます。その間も霧島は見えています。
国分駅に到着します。鹿児島空港に行くのであれば、ここで下車して路線バスで行くのが早さと安さが一番ですが、今日は終点までです。
早戸駅当たりでも道路標識に鹿児島空港の文字があり、やはり近いと言えます。
霧島より桜島の方が印象的
加治木駅を出発すると残り20分余りの列車の旅となります。今回座席指定をする際に1列席にしようかと思いましたが、窓口では2列席の方が海が見えますと推してきましたので、その通りにしてみました。
ここからは徐々に桜島が近づいてくるかのように南下していきます。
国道10号線と並走しながら、鹿児島のシンボルと言える桜島がどんどん大きくなってきます。
推しのとおり、きりしま号は名前に反して桜島の方が絶景であり、こちらの方が記憶に残るであろうと感じました。
鹿児島中央駅到着
鹿児島駅に到着し、日豊本線とはお別れです。ここからは一駅の鹿児島本線となります。
そして、すぐに鹿児島中央駅に到着します。
ホームの端に行ってみることに。終着駅らしく、車止めがあると思うと本線は川内まで続くので普通の線路が続くのみでした。
観覧車がすっかり、見慣れてしまった鹿児島中央駅にて下車して、きりしまの旅は終了となりました。天気が良く、汗ばむ気温でした。
最後に
以前は赤い485系でしたが、現在は九州スタンダードな787系であるきりしまは都市間輸送的であり、かもめやソニックよりも地味な存在ではあります。
しかし、乗車してみると車窓は素晴らしく、時間がある時は周りの観光と合わせて再び乗車してみたいと感じしました。