JR東日本・完乗の旅も終盤となっていますが、今回は近場で一番新しい路線を攻略してみましたので、お伝えします。
相鉄・JR直通線
相模鉄道ホームページより
相鉄・JR直通線は相模鉄道の「都心直通プロジェクト」として、相鉄線と東京都心(新宿・渋谷)を直通する運転系統を目的として作られている路線であります。
相模鉄道は西谷駅 - 羽沢横浜国大駅間に連絡線を新設し、羽沢横浜国大駅を境界駅として、相模鉄道とJR東日本の相互運転を実現しています。
JR側の路線は 羽沢横浜国大駅と鶴見間は東海道貨物線であり、営業キロは8.8kmとなっています。鶴見から大崎まで品鶴線であり、いずれも東海道本線に属しています。
また、「都心直通プロジェクト」はJR東日本だけでなく、東急とも計画されており、羽沢横浜国大駅と新横浜駅間も新線の直通線が建設されており、相鉄・東急直通線の名称で進められています。
東急側は東横線と目黒線との相互運転が計画されています。完成すると結構複雑かもしれません。副都心線と都営三田線の相互直通となると大和側から見ると新宿駅に行く列車と新宿三丁目に行く列車あったり、目黒直通と大崎乗り換えのどっちが便利などいろいろと考えてしまいそうです。
全体としては選択肢が増え、今後のダイヤをAIに任せるなどすると人流も加味して面白い路線ができるかもしれません。
スタートは渋谷から
今回は渋谷駅からスタートとなります。アグープの調査がなくても人流が明らかに多いと言える渋谷駅前です。まあ、人流が多くなる構造をしているので、東京や新宿とそもそも別と言うことかもしれませんが。
鉄道のゲートウェイと言うと横浜以西・千葉方面は東京駅、世田谷・神奈川県北東方面は渋谷、多摩方面は新宿、東京西部と埼玉西部は池袋、埼玉県北東部、茨城県方面は上野としばらく続いていましたが、21世紀になってからは随分変化しました。
埼京線は川越=新宿間は長らく続いていましたが、りんかい線直通となり、渋谷、恵比寿、大崎と大宮間がつながり、今回の相模鉄道の直通で海老名と新宿間の接続も増えています。新宿以北の相鉄線との直通は少ないため、あまり乗り間違いは少ないと言えますが、年々路線は複雑になりますが、裏技短時間ルートも見つけられそうです。
新宿から来たJR東日本のE233-7000系であります。
日本語表記ではJR線内では珍しい特急でありますが、英語ではLocalと表示されています。
週末とは言え、渋谷から下る路線にしては乗車が少ないのは小田急とかやはり強いのかもしれません。
列車は大崎を停車し、神奈川県側最初のゲートウエイとして川崎よりも知名度上がっている武蔵小杉に停車します。おそらく、ムサコでは一番の駅ではないかと思います。(武蔵小山、武蔵小金井よりも)
武蔵小杉を出発すると特急らしく停車駅との間が長くなります。鶴見駅は京浜東北線と鶴見線の駅しかなく、実際は鶴見駅の後で分岐しており、スマホで位置を確認してみると京急の生麦駅あたりから東海道貨物線に入っているようです。
ほとんどトンネルであり、換気目的から窓が開けられているため、良い感じにトンネルサウンドが入ってくるのも今の時代だからこそと感じてしまいます。
そして、ほとんどトンネルのまま、駅手前で地上に出て、羽沢横浜国大駅に到着となります。これで今回の路線8.8kmは完乗です。
羽沢横浜国大駅
羽沢横浜国大駅(はざわよこはまこくだいえき)はJR東日本と相模鉄道の境界駅でありますが、駅舎は相模鉄道が運営しています。横浜国立大学のキャンパスが至近(と言っても1km以上はありますが)のため、名前が付けられています。ホームは地下構造でありますが、東側(東京方)は地上が見えます。
JRとの相互直通は左右の分岐線を利用して、地上の東海道線と行き来をしています。一方で今後開通する新横浜までの相模鉄道線は再び地下に潜る路線となっています。
西谷駅側は21世紀との鉄道とも言える芸術的な曲線を描いた地下トンネル区間となります。今世紀になって完成したイタリアの高速線のボローニャ駅を彷彿とさせるトンネルであります。
時間があったため、途中下車してみます。相鉄の新ブランドイメージに基づいた設計であり、レンガを基調としたインダストリアルデザインであります。吹き抜けも立派であります。
駅前は幹線道路しかなく、ある意味静かな場所と言え、利便性を考えると住むには良いかもしれませんが、賃貸物件は学生向けなどに現在は限られるようです。
駅最寄はドラッグストアしかないものの、ドラッグストアでは精肉や野菜まで販売しているため、結構賑わっていました。
そして、次はこのまま西に向かい相鉄線の旅となります。20分後に来る同じく特急です。今度はJR車両ではなく、相鉄車両の12000系です。トヨタ・カムリやMIRAIにもデザインが通じる感じがします。
車内は通勤電車のため、オールロングシートでありますが、切妻のカラーリングや座席の色、照明はJRとはちょっと異なります。ただし、乗り心地やモーター音はJR車両とほぼ変わりません。
新線区間は3分程であっという間に地上駅の西谷駅に到着します。横浜側から意外と特急を求めて乗車してくる人が多く、以前乗車した相鉄線のような気配となります。
そうは言っても二俣川と大和しか停車しないため、時間はあっという間に過ぎます。
今回は大和駅で下車します。地下駅の大和駅はホームドアも設置されています。
新デザインのカラーリングはとてもいいと言えます。相鉄線と言うと何色だったかわかりませんでしたが、京急の赤、西武の青、京王のピンク、東武のオレンジ、相鉄の濃紺とわかりやすくなりそうです。
そして小田急特急
大和駅からは新宿まで直通の小田急の有料特急を利用します。
えのしま号であり、大和と新宿間は特急券は520円でありました。車両は千代田線にも乗り入れ可能なMSE(60000形)であります。
車内は2-2配列であり、天井はJR特急よりも高いぐらいであります。草津や房総特急よりも明らかに高品質と言えます。
トイレ回りも洗面所はのれんがかかっているの印象的であります。
新宿まで45分かからず言ったところでありますが、ロングシートの急行とは異なり、コンビニで購入したチューハイを気兼ねなく飲めるのは有料特急のメリットであり、近場でも旅にすることができる醍醐味であります。
最後に
ロマンスカーで到着すると大都会・新宿であり、今回の旅は夜練とも言える旅でした。今回はふらっと出かけましたが、路線の完乗は8.8kmと意外と進捗しました。
次は残りの神奈川県内をパトロールしたいと思います。
今回のスケジュール
渋谷 19:22 羽沢横浜国大 19:57
羽沢横浜国大 20:19 大和 20:33
大和 20:40 新宿 21:28
進捗
営業キロ | 乗車キロ | 未乗キロ | 乗車率 |
---|---|---|---|
7191.1 | 7137.6 | 53.5 | 99.26% |