今回はJR東日本に続いてJR東海の乗りつぶしの旅も始めてみました。皮切りはThe Fujiyama Lineとも言える御殿場線となります。
JR東海の乗車状況
JR東海は名古屋に本社を置く企業であり、東は新幹線の東京から神奈川、山梨、長野、静岡、岐阜、三重、滋賀、京都、大阪に線路を張り巡らす会社でもあります。
同社の利益の源泉は東海道新幹線であり、それに次ぐ今世紀の源泉としてリニア中央新幹線の建設が進められていますが、気候変動が2030年までに大きく変わりそうな予感もあり、その影響がどう出てくるのか気になるところです。
さて、個人的ではありますが、JR東海の乗車状況は下記のとおりです。
営業キロ | 乗車キロ | 未乗キロ | 乗車率 |
---|---|---|---|
1970.8 | 1602.0 | 368.8 | 81.29% |
あまり東海エリアに行った記憶はないのですが、新幹線や本線(東海道、中央、高山、関西、紀勢)をほぼ乗車しているため、進捗としては8割弱となっています。
未乗区間で大きいのは飯田線の 195.7kmや御殿場線の60.2kmとなっています。と言うわけで、今回は東京からの日帰りでも行ける御殿場線に向けてスタートします。
特別快速で国府津に
御殿場線は神奈川県の国府津から静岡県の沼津まで60.2kmの単線の路線であり、途中の松田駅では小田急との連絡線があり、小田急・新宿と御殿場を直通する特急が現在も運転されています。
今回は国府津まで早足で行ける湘南新宿ライン特別快速・小田原駅で新宿から乗り込みます。観光気分のため、グリーン車を利用します。
目下、進捗率99.3%の会社線の本社が出発してすぐに見えます。住所は渋谷区代々木ではありますが。
特別快速は恵比寿、西大井、新川崎、保土ヶ谷、東戸塚、辻堂、大磯、二宮は通過し、新宿から68分で国府津に到着します。
先日乗車した東海道貨物線が分岐している付近を通過し、横浜、大船、藤沢を超えていきます。国府津手前のJR貨物の相模貨物手前にはEast i-Eがいました。
御殿場線スタート
国府津駅に到着します。御殿場線は3番線からの出発となり、エスカレーターもない昔
ながらの跨線橋を跨いでの移動となります。
車両を見ると一気に東海らしくなります。東海内は金太郎飴の様にどこに行っても同じような車両ばかりですが。
東海道と貨物線を跨いで富士山方面に進む御殿場線と言うのがなんとなくわかります。
松田駅まで20分弱であり、北口にて途中下車をしてみます。東日本エリアからSuicaで直接来て、出場改札にタッチするとエラー音となり、窓口で清算します。一方で東海内完結区間ではそのままSuicaタッチして乗車可能と言う仕様です。
南口まで歩いてみます。日中と夜の賑わいの差はわかりませんが、日中は静かな通りでした。
新松田駅はどこにあるのだろうと思うくらい結構歩き、やっと小田急の新松田駅が見えてきます。振り返るとJR松田駅の南口が見えます。ホームを歩くとすぐですが北口と南口は結構離れています。
特急ふじさん乗車
松田駅の特急列車停車ホームは上り下り問わず、1番線であり、南口から入場すると長いホームを歩いた後に跨線橋を渡る必要があるため、時間の余裕を見ないと危険かもしれません。JRと小田急の連絡線が分岐設置の関係から1番線のみとなっているのでしょう。
今回も60000形MSE車であります。ここ最近はこの車両ばかりです。
と言っても、天井は高く、窓が大きく豪華であり、乗客も少ないため、とても快適であります。
箱根方面の山々が見えてきます。すっかり夏です。
御殿場線は松田から谷峨あたりまでは酒匂川、その後の御殿場までは鮎沢川沿いを走り、渓流もところとごろに見えたりします。
見上げると東名自動車道が見えます。昔、関東ローカルテレビ番組で新車をレポート批評するものがあり、不躾な司会者が東名を毎回100km/hで流していたことを思い出してしまいました。
そんなこんなで御殿場駅に到着します。MSEのフェルメール・ブルーと東海オレンジのコントラストが鮮やかです。
御殿場駅富士山口の駅舎はやはり富士山をイメージしているようにも見えます。
TOKYO2020がなぜ御殿場にあるかと思いましたが、ロードレス(自転車)について武蔵野森公園から富士スピードウェイまで走る途中にあるためのようです。
富士山が近い
御殿場駅から沼津駅まで普通列車となります。東海エリアでは電車も気動車もみんな同じ顔をした車両であります。
東海道新幹線の車窓やひるおびのオープニングで時折見られるお天気カメラとは比較にならないくらいの大迫力で富士山が目前に見えるのが御殿場線の真骨頂かもしれません。
御殿場以西は遮るものが少ないため、富士山がしばらく見えるのもいいところです。
沼津駅近くに住めと線路の左右に建物が増えてきます。線路にあまりゆがみがなく、単線ではありますが、ローカル線と言う感じでもありません。
沼津駅に到着します。一駅の三島から新幹線で帰ってもいいのですが、熱海駅まで進んでみます。
熱海駅までの普通列車が入線してきます。御殿場線も東海道線もみんな同じ顔であり、車内はロングシートかクロスシートの違いや編成の違いはありますが。
沼津と熱海の間には二駅のみ(三島と函南(かんなみ))でありますが、21.6kmも営業キロがあり長く感じます。海が見えてくるとようやく熱海です。
緑帯の駅に戻ってきた感もある熱海駅です。
熱海駅は東日本駅であり、御殿場駅でSuica入場したため、窓口で精算が必要かと思うときちんと東海の自動改札が設置されており、熱海には静岡県内の人流がある程度あることがわかります。
熱海で途中下車と言うのは随分前でしたが、その時から見るととてもスマートになっています。前回は熱海が落ち込んでいた時代であり、ずいぶん変わったものであります。
サフィール踊り子で帰宅
本日最後はサフィール踊り子で東京まで戻ります。熱海発18:00で東京駅に19:20到着する上りの最終特急となります。
今回はプレミアムグリーン車は空いていなかったためグリーン車となります。天井が高く天窓付きです。
シート配列は2-1配列であり、東日本の新幹線のグリーン車のシートに似ている感じもしますが、全体に余裕はよりあるようです。写真は全員下車後の東京駅ですが、熱海駅からは9割ぐらいの乗車率でした。
土石流現場は徐行していました。東海道新幹線は奇跡的に被害を免れたと言ってもいいような状況だったのかもしれません。
ちょっとだけですが、海も拝めることができました。短時間の日帰り旅程でしたが、日本一山の富士山、そして、相模湾と色々な景色が楽しめた日でした。
今回は静岡麦酒とハイボールとしてみました。車内でのアルコールの販売はなく、ないの?と聞き返す人が多かった印象です。
また一つ新しい道路を作っているようであり、過去のの高架橋とは違いとても線がきれいであります。プロセッサーの進歩によるところが大きいのでしょう。
終点・東京駅に到着となりした。普通だと折り返しで先頭車はランプの色が赤に変わるのですが、白色のままでした。おそらく、このまま東大宮まで回送するのでしょう。
最後に
今回は御殿場線を一気に完乗し、60.2kmの進捗を延ばすことができました。完乗でもなければ、始発の小田急・新宿からふじさんに乗車していたのですが、敢えて国府津まで行くというのもある意味貴重な経験かもしれません。
欲を言えば、沼津まで以前の様に特急があればゆっくり車窓を楽しめたかもしれません。そうは言っても大パノラマ富士山は圧巻でした。
今回のスケジュール
新宿 14:00 国府津 15:08 ※特別快速
国府津 15:21 松田 15:38
松田 15:57 御殿場 16:21 ※ふじさん
御殿場 16:40 沼津 17:21
沼津 17:25 熱海 17:43
熱海 18:00 東京 19:20 ※サフィール踊り子
進捗
営業キロ | 乗車キロ | 未乗キロ | 乗車率 |
---|---|---|---|
1970.8 | 1662.2 | 308.6 | 84.34% |