日本はあたり前ですが、南北に長い国です。政府が主張するところまで含めると領土は北緯45度33分28秒から北緯20度25分31秒までと国土の面積が狭いわりに南北に長い国です。この南北に長い国をANAマイレージクラブのマイルとプレミアムポイントの観点から、日本領空を国際線で移動するのと国内線で移動するのではどちらメリットがあるか比較してみました。
国際線の就航地
日本には日本の航空会社以外にも海外の航空会社が乗り入れ、東京を中心として各都市に乗り入れています。そのような中で最北と最南の就航地を調べてみました。
最北端の国際線就航地
旭川空港が国際線の最北のようで、季節運航ではありますが、国際線ターミナルを増築をすすめていたりします。ANAのマイルに加算される航空会社として自社定期運航便として最北で就航しているのは新千歳空港であり、その中で最も南まで就航しているのがタイ国際航空(新千歳=バンコク)となります。
最南端の国際線就航地
日本国内・最南端で国際線が就航しているのは石垣空港で香港エクスプレスが就航しています。曜日にもよりますが、羽田発の石垣行きのANA便の始発(NH89)と香港エクスプレスの接続は可能なため、東京発香港行きの運賃が高い場合は検討の価値があります。ANAのマイルに加算される航空会社として、日本のもっとも南から就航している空港は沖縄那覇空港であり、エバー航空、アシアナ航空、エアチャイナがあります。ルートとして南に行くフライトとしてはエバー航空が南に向かいます。
日本領空を国内線でフライトするのと国際線でフライトする比較
日本領空を極力国際線で搭乗した場合
マイルが加算され、南北に長い日本領空を国際線で最も長く搭乗できるのは上記の通り、タイ国際航空であり、バンコクから直行便で札幌までいけます。この場合の運賃検索は以下の通りです。
日本発の場合、直行便では下記の通りです。
週末を中心に検索しましたが、人気が高いのか安い運賃はなく、124,740円と高めとなってしまいました。
積算マイル数
新千歳=バンコク間3,152マイル
予約クラスB
3,152マイル×100%×2=6,304マイル
124,740円÷6,304マイル=19.79円/マイル
プレミアムポイント
(3,152×2×100%)+(400×2)=7,104PP
124,740円÷7,104PP=17.56円/PP
ライフタイムマイル
3,152マイル×2=6,304マイル
直行便としてのメリットは十分にあり、手荷物検査場通過などの煩わしいで作業が少なくて済みます。
日本領空を国内線で極力フライトした場合
タイ国際航空と同じ週末で検索すると以下の通りです。ただし、接続の関係で1日早く出発します。
国内線(新千歳=沖縄那覇)
国際線(沖縄那覇=バンコク)
札幌から沖縄まではANA便を利用し、沖縄からは就航しているエバー航空を利用した場合のケースです。いずれもエコノミー/普通席の場合です。
マイルが貯まる最安運賃ですが、乗り継ぎは良くなく、バンコクでの滞在時間も限られてしまいます。運賃はANAが往復37,400円、エバー航空が往復54,150円で合計91,550円となります。
積算マイル数
新千歳=沖縄那覇間1,397マイル
旅割75
1,397マイル×2×75%=2,094マイル(A)
沖縄那覇=台北桃園=バンコク間 1,954マイル
予約クラスQ,S
1,954マイル×2×50%=1,954マイル(B)
A+B=4,048マイル
91,550円÷4,048マイル=22,62円/マイル
プレミアムポイント
新千歳=沖縄那覇間
1,397×2×75%×2=4,190PP(A)
沖縄那覇=台北桃園=バンコク間
1,954マイル×2×50%=1,954PP(B)
A+B=6,144PP
91,550円÷6,144PP=14.90円/PP
ライフタイムマイル
新千歳=沖縄那覇間1,397マイル
沖縄那覇=台北桃園=バンコク間 1,954マイル
(1,397+1,954)×2=6,702マイル
ルートとしては面白いのですが、あまり効率的にマイルとプレミアムポイントを貯められる旅程にはなりませんでした。
すべてANA便を利用し、東京で乗り継いだ場合
羽田または成田でANA国内線と国際線を乗り継いだ場合は以下の通りです。
同様の期間で検索すると上記の通りです。運賃は総額77,250円です。
積算マイル数
新千歳=東京間510マイル
国際線乗継運賃
510マイル×2×100%=1,020マイル(A)
東京=バンコク間 2,869マイル
予約クラス W
2,869マイル×2×50%=2,869マイル(B)
A+B=3,889マイル
プレミアムポイント
新千歳=東京間510マイル
510マイル×2×100%×2=2,040PP(A)
東京=バンコク間
2,869マイル×2×50%×1.5=4,302PP(B)
A+B=6,342PP
77,250円÷6,342PP=12.18円/PP
ライフタイムマイル
新千歳=東京間510マイル
東京=バンコク間 2,869マイル
(510+2,869)×2=6,758マイル
まとめ
|
積算マイル |
PP |
PP単価 |
LTマイル |
タイ国際直行便 |
6,304 |
7,104 |
17.56 |
6,304 |
ANA+EVA組合せ |
4,048 |
6,144 |
14.90 |
6,702 |
ANA東京乗継 |
3,889 |
6,342 |
12.18 |
6,758 |
マイレージプログラム自体が自社囲い込みプログラムですので、すべてANA便を利用し、東京で乗り継ぐのが一番単価的には良いのは当たり前であり、結果もその通りとなりました。タイ国際航空はもう少し安いクラスのQクラスとなると単価が良くなり、積算マイルも高いと思います。沖縄で乗り継ぐパターンはバンコクですと良くないですが、プレミアムクラスを利用し、沖縄から近距離国際線利用となると話が変わってくるかもしれません。