先日、発表されたJALの上級会員向けの第2回ボーナスFLY ON ポイント(2021年分)積算について考えてみました。
JALの上級会員向けの第2回ボーナスFLY ON ポイント(2021年分)概要
概要は下記のとおりです。
対象者
2021年度FLY ON ステイタス(有効期限:2022年3月末)を保有のJMB会員
自己申告は不要
特別対応により、FLY ON ステイタスが2021年度(有効期限:2022年3月末)延長対象の会員も対象
ただし、今年(2021年)になってからJAL便に搭乗し、翌年度以降のステイタスを獲得した、いわゆる事前サービスの会員は対象外となります。去年はノンステイタスで一念発起してマイル修行した人は対象外であり、一念発起した目論見で達成が必要という事です。
積算内容
積算内容は会員のランクにより異なります。以下のテーブルのとおりです。
2021年度会員ランク | 第2回ボーナスFOP数※1 | 参考:第1回ボーナスFOP数※2 |
---|---|---|
ダイヤモンド | 35,000 | 40,000 |
プレミア | 17,000 | 28,000 |
サファイア | 10,000 | 15,000 |
クリスタル | 4,000 | 8,000 |
結構な太っ腹な付与数であります。前回比と比べると下記のとおりです。
ダイヤモンド 87.5%
プレミア 60.7%
サファイア 66.7%
クリスタル 50%
であり、JALとしてはダイヤモンド会員はやはり長く付き合いたいのか前回比の付与率でもかなり厚くなっています。一方でプレミアムはサファイアよりも付与率が低くなっています。
JMBダイヤモンド・JGCプレミア サービスセレクション2022の扱い
最高位に位置する会員に付与される選択肢特典については下記のとおりです。
第1回(2021年2月積算済)と第2回(2021年9月末から10月上旬積算予定)のボーナスFLY ON ポイントを除いた、2021年1月~12月のご搭乗実績で、JMBダイヤモンドまたはJGCプレミアのステイタス基準をご達成いただいた方
ボーナスFLY ONポイントを除いた実績でご達成いただいたステイタス相当のサービスセレクション特典をご提供いたします。
JALホームページより
それはそうですね。コロナが毎年続けば、ダイヤモンドとなり、選択式特典でキャッシュアウトとなるJALグループ外の特典を選択されるとただの出血となります。
累計の積算と次年度ステイタスの関係
二回のボーナスFOPによる累計数と次年度ステイタスの関係を整理してみました。以下のとおりです。
2021年度会員ランク | ボーナス累計 | 防衛までのFOP | 自動会員ランク |
---|---|---|---|
ダイヤモンド | 75,000 | 25,000 | サファイア |
プレミア | 45,000 | 35,000 | クリスタル |
サファイア | 25,000 | 25,000 | 無 |
クリスタル | 12,000 | 18,000 | 無 |
ダイヤモンド会員は2021年に飛行機に一回も搭乗していないとしてもラウンジなどを利用できるサファイアは確定となります。一方でプレミア会員はラウンジを利用できないクリスタル会員に転落してしまいます。
とはいうものの、今年ダイヤで来年プレミア、今年プレミアで来年サファイアとなると5,000FOPのみの積み上げとなり、今年はあと3か月余りですが、達成率は高くなり、JALとしてはこれまでの上級会員に留まって欲しいという強いメッセージが感じられます。
ANAの対応は
ANAでは2021年3月30日に先述のようなボーナスプレミアムポイントが付与されています。ダイヤモンド会員であれば40,000プレミアポイントとなりました。
今回のJALの発表を受けて追随するのか、またまた、目下進行中のプレミアムポイント2倍キャンペーンを延長でカバーするのか気になるところです。
プレミアムポイント2倍キャンペーンについての考察記事はこちらです。
個人的な感覚で言うとANAのプレミアムポイント現在、99,949プレミアムポイントであり、あと51PPでダイヤモンド到達状態です。仮にここで、JALと全く同じボーナスポイント(35.000PP)が付与されると134,949PPとなり、ダイヤモンドは自動的に達成となります。
そして、さらに上のステイタスとも言えるダイヤモンド+More特典の基準である15万PPまでは15,051PPとなり、羽田⇒沖縄往復ではプレミアムクラス活用で2往復と札幌往復で達成できそうとなると俄然、燃えてきます。
もちろん+More特典の基準はプレミアポイントだけでなく、ANAカード利用額やANAグループサービスの利用が7つ以上というハードルはありますが、今年は家電や家具の更新も結構しており、なんとなく到達しそうな感じもあり、差し切るというか、まくるというかでまさかのダイヤモンド+More特典の初防衛が見えてきたりします。
最後に
JALは今夏の利用客動向を鑑みて、これまでの上級会員の大切さと飛行機離れが懸念がそうさせているのかもしれないような施策を今年があと3か月というところ打ってきました。
一方でANAがこれに追随するか、あくまでPP2倍延長でANA道を行くかは不明ですが、両社が接戦状態であれば、アディショナルタイムでの攻防とも言え、ハラハラする内容かもしれません。
個人的には、ANAで追随するような施策がてできたら、フィニッシュは国際線搭乗というミラクルにも賭けたいなと思ってしまいます。第二ターミナルから出国してみたいところです。