出雲大社から徒歩10分程であり、温泉付きで部屋にも檜風呂がある宿である「いにしえの宿 佳雲(けいうん)」に滞在しましたので、お伝えします。
ロケーション
同ホテルは温泉が付き、ホテル並みのサービスがある宿の中では出雲大社から最も近い宿かもしれません。
出雲大社の入り口までは徒歩10分であり、そこから拝観する場所までは10分以上かかりますが、神社仏閣、お城は日本の伝統で歩数が伸びるところであり、健康のためと割り切るしかありません。
最寄りの交通機関はバスであり、バス停はみせん広場前であります。しかし、出雲市駅からの一日の本数は片手の指で収まってしまいます。
出雲大社前のバス停は結構頻繁にあり、また、ばたでんの駅まで行けば結構あるので、あえて近くのバス停を利用しなくても、不便は感じません。
ホテルの近くにはファミリーマートが唯一あります。マウスウォッシュなどアメニティやお酒、地元の品も販売しているので意外と便利かもしれません。
出雲の観光応援クーポン券
全然期待していなかったのですが、自治体独自のクーポンが発行されており、宿泊の場合には2,000円相当のクーポンが貰えます。
使える店はGo Toとは違いコンビニとかは利用できませんが、出雲市内広域で利用できる店があり、お土産から、食事まで利用できるので、意外と便利です。
何よりも有効期間が長いため、使い切らなくても再び出雲に行く、動機となるかもしれません。
エントランス
門構えは老舗の旅館のような佇まいです。打ち水もされていたりします。
門をくぐると玄関までのアプローチも近代的でありつつ、旅情を感じさせてくれます。
玄関を入ると和式であり、下駄箱に自分の靴を入れ、チェックインとなります。ここからは靴を脱いでの畳の世界であります。畳はエレベータホールまで続きます。
やっぱり日本人なのか、靴を脱いで歩くとどこかリラックスします。
今回のお部屋は三階であり、エレベータで上がると屋上庭園のような休み処があります。実際アクセスしなくてもこの景色だけでも癒されます。
エレベーターホール横にはお好みの枕が選べるようロッカーがあります。結構ピックアップされているみたいであります。
個人的には酔ってしまうと枕など関係はないのですが、最近は、翌朝に寝違いでバンテリンを塗ることがあり、やはり重要なのかもしれません。
部屋までのアプローチも畳であります。演出的にはグッドです。
檜風呂付デラックスダブルルーム
今回は部屋に檜風呂が付いた、デラックスタプルルームとしました。エクスペディアでも予約ができ、余っていたポイントを大量投入しての宿泊です。
入口は引き戸であり、防音仕様ではないようです。日本の旅館らしさがある意味あります。
ルーム全景については、基本的にホテルに似た縦長構成となっています。一人旅には手足がぶつかることはなく、ちょっと贅沢な空間でもあります。
ベッドはダブルサイズであり、片側半分に寝てしまうぐらいの広さであります。和室使用だけあり、ベッドの高さは低く抑えられています。
ベッドサイドにはくつろぎスペースがあり、足の低いソファとちゃぶ台があります。結局は畳に座り、ちゃぶ台にパソコンを置いて寛ぐのが個人的には心地よいところでした。
日本の宿らしく、お菓子も置いています。
WiFi、空気清浄機とビジネスホテルライクな設備も充実しています。
温泉付きということもあり、タオルも充実しており、ドライヤーの収納具合も一流ホテル並みであります。
そして、タオルには共立リゾートという文字が見えます。
同ホテルはドーミーインを手掛ける共立メンテナンスのグループであり、ある意味ビジネスホテルで便利さを極めた同社がリゾートでもそれを反映している言えるきめ細かさがあります。
茶器もなかなかであります。冷蔵庫の上には手洗いが別途あるのも特徴的であります。水だけでなく、お茶も無料と言うも特徴的であります。
大浴場や貸し切り風呂に行くための籠もあります。個人的には手ぬぐい一枚で行くのが好みですが。
テレビはシャープ製であり、結構大画面であります。冷蔵庫は温度調節ができるため、キンキンに飲み物を冷やすこともできます。
水回りにですが、洗面は結構こだわりがある造りとなっています。風呂場にはないため、歯磨きなどは意外と便利であります。
トイレは完全分離であり、入口のところにあります。こちらも手を洗うボウルがあり、部屋に何個ボウルがあるのかと感じてしまうくらいです。
窓からの景色
今回は出雲大社側(山側)の景色でした。窓には外の景色を楽しめるチェアがあります。
その横には和風のドレッサーがあります。カバーがかけられている丁寧さです。窓は落下防止のためか、手首が通るぐらいしか開きません。
里山風景といったところであります。田舎の景色と言えばそうですが、都会では見られない景色でもあります。
檜風呂は機能性も抜群
温泉宿なので温泉と思いますが、普通のお湯であります。しかし、檜の浴槽はとても気持ちが良いものです。温泉マリオットの客室内温泉ほど広くはありませんが、水量の勢いもあり、とても快適な空間です。
お湯張りはワンプッシュでしてくれます。浴槽横にも追加お湯のボタンがあり、ワンプッシュで足してくれます。
一応、脱衣場もあり、親しい間柄でも日常感が見えなくてよいかもしれません。
窓には板垣風の扉がついており、プライバシーを確保できるとともに、窓を開けておけば、浴室内に熱気がこもらず、露天風呂感も味わえます。
バスアメニティはディスペンサータイプです。温泉マリオットとこの辺りは似ています。檜の香りがする木塊を湯壺に浮かべて、森林浴です。
朝食も旅館風
温泉とサウナでぐっすりと寝た翌朝は朝食となります。バイキングではなく、お膳コースです。
おひとり様は窓側のカウンター席でした。窓からの景色は中庭であり、玉砂利の敷き詰められたお白洲のような感じです。
一品一品見るとそれほど量も多くなく、品もこれぞというものではありませんが、和の食器に盛られるととてもゴージャス感があります。
シンプルな食べ物も器と併せて目で味わうという和食らしい演出であります。
のどぐろの一夜干しはすでに焼いており、焦げ目をつけるぐらいですが、炙り焼きします。こちらも味と言うよりは記憶に残る演出のようです。
温泉は貸切風呂もありますが
同ホテルホームページより
同ホテルでは貸切風呂もあり、予約制ではなく、空いていれば使えるというシステムであります。貸切風呂は他人の目を気にせず、温泉に浸かることができるのは醍醐味ですが、露天風呂の解放感やサウナなどは味わえないため、個人的には大浴場を利用しました。
同ホテルホームページより
もっとも、ドーミーイン的に夜9時過ぎとなると「夜鳴きそば」の提供があり、長蛇の列となっていました。その隙に大浴場に行くと誰もおらず、文字通り貸切風呂となっており、サウナ5セットと露天風呂を堪能しました。
最後に
出雲大社から近い温泉宿のいにしえの宿 佳雲でありますが、ドーミーイングループで手掛けているだけあり、ビジネスでも泊まれるようなモダンな構成とシステムであります。
それでいながら本格的な旅館のような雰囲気も味わえ、ビジネス+旅行みたいな日程のではとても便利かもしれません。