時差ボケもない、食べ物は美味しい、マカオも近い香港。そんな香港をマイル修行地にしようとすると航空券が高めですが、「香港にどうしても行きたい」「でも、プレミアムポイント」をたくさん貯めたい場合の方法を考えてみました。
正攻法のプレミアムポイント
香港でプレミアムポイントを貯めようとするとANAの国際線運賃を利用するのがもっとも正攻法と言えます。しかし、運賃は下記のとおりです。
エコノミークラス最安往復で、50,320円となります。プレミアムポイントは下記のとおりです。(片道換算25,160円)
東京=香港 エコノミーS 1,367PP
PP単価は18.41円となります。
ちょっとプレミアムポイントが貯まらない、「これだと1年が終わってしまう」と積算率の高いクラスを考えると下記の運賃となります。
70%換算ですが、運賃は151,320円と3倍になってしまいます。プレミアムポイントは下記のとおりです。(片道換算75,660円)
東京=香港 エコノミーU 1,914PP
PP単価は39.53円となります。
これだとあり得ませんね。やっぱり香港では厳しいかと諦めてしまいます。
香港までのプレミアムポイント裏技
どうしても香港に行きたい、プレミアムポイントを貯めたい場合の裏技ルートをまとめてみました。
石垣空港乗り継ぎルート
石垣空港まではANAの国内線の割安運賃「スーパーバリュー28」を活用、石垣からは香港エクスプレスで行くルートです。
特徴としては、石垣空港での乗り継ぎ時間が短くもなく長くもない点と国内線区間が高いため、プレミアムポイントの積算率が高い、そして、ANA区間では国際線では有料の機内Wi-Fiが無料で使える点と言えます。
詳細は以下のとおりです。
獲得プレミアムポイント
羽田=石垣 スーパーバリュー28 1,836PP
運賃
ANA 19,590円 香港エクスプレス 5,280円
合計24,870円(PP単価13.55円)
このルートの注意点としては、香港エクスプレスは毎日運航していないため、香港エクスプレスの日程に依存してしまう点があります。
関西空港乗り継ぎルート
エアインディアの以遠権フライトの関西=香港を活用し、東京から関西まではANAのバリューを利用するルートです。
特徴としては、エアインディアが直前までかなり安かったりするため、直前決断のかなり実現できると言えます。
詳細は下記のとおりです。
獲得プレミアムポイント
羽田=関西 バリュー 820PP 関西=香港 AIエコノミーL 770PP
合計 1,590PP
運賃
ANA 14,120円 エアインディア 25,710円
合計39,830円(PP単価25.05円)
単価としては良くありませんが、注目したいのは5月2日でこの運賃というのは魅力的と言えます。
ANA3821便(関西着10:20)を使うのが最短乗り継ぎとなりますが、乗り継ぎ時間は4時間弱あります。時間が多めですが、この時間を利用して、りんくうタウン(朝10時から)に行き、アウトレットで買い物するのも良いかもしれません。
敢えてフライトをANA93便(関西着8:25)にして、りんくうタウンにあるりんくうの湯(平日9時、土日7時から)で朝風呂を浴びて仮眠して、エアインディアに臨むのも良いかもしれません。
7月からは宮古/下地島乗り継ぎルートも
2019年3月に下地島空港にターミナルが完成し、国内線が再び就航します。あわせて、7月からは国際線も就航します。国内線はジェットスター、国際線は香港エクスプレスが就航します。
羽田から宮古まではANA便を利用。宮古空港から下地島空港まではバスとタクシーで移動し、下地島から香港エクスプレスで香港に向かいます。
詳細はこちらです。
獲得プレミアムポイント
羽田=宮古 スーパーバリュー28 1,737PP
運賃
ANA 22,990円 香港エクスプレス 8,080円
合計31,070円(PP単価17.89円)
PP単価的には石垣ルートの方がよく、地上移動が発生する点、乗り継ぎ時間が4時間弱あるなどでメリットは多いと言えます。
しかし、逆に考えると宮古のプチ観光が可能、新しい下地島空港探訪も可能であり、ただの飛行機移動プラスアルファができそうです。
下地島空港へのアクセスは現在、国内線のジェットスター発着前提でバスが運行されるため、香港エクスプレス就航時のアクセスは未定であり、そこを注意する必要があります。
また、石垣と同様に香港エクスプレスは毎日運航していないため、香港エクスプレスの日程に依存してしまう点があります。
裏技ルートの注意点
乗り継ぎ時間
こうした、運賃はANAと香港エクスプレス、エアインディアそれぞれ別切りのチケットとなります。
先に搭乗する飛行機が遅延し、後に乗り継ぐフライトに乗れない場合でも、払い戻し対応ができないので、乗り継ぎ時間は余裕を持つことと、先に乗るフライトは定時運行性の高いフライトにする必要があります。
今回の場合、いずれも先に搭乗するフライトANAのため、定時運行性が高いと言えます。
荷物の個数・サイズ
また、LCCの場合、預入荷物有料や機内持ち込みのサイズにも制限があるケースも多いので、荷物のサイズは気を付けた方が良いと言えます。マイル修行の場合はバッグ1個とかの人も多いので気にならないかもしれませんが。
日本に戻るチケット
さらに、片道航空券のため、日本から出国する空港のチェックインの際、日本に戻るチケットまたは第3国に出国するチケットを所有しているか聞かれますのでコピーしたeチケット控え、または、スクリーンショットを用意しておくことが重要です。それがないと搭乗できないケースもあります。
香港から先はどうするか
裏技ルートはいずれも、「香港までの片道」となるため、直接または、違う国を経由して、日本に戻るルートを用意しておく必要があります。
来たルートを戻ると言うのも良いですが、折角の海外ですので、「海外発券」を活用するのも良いでしょう。
スターアライアンスの香港発券は比較的高めです。
さらに南下(TG,SQなどの片道活用2~3万円)し、シンガポールやクアラルンプールまで到達できれば、PP単価の安いチケット、さらにプレミアムエコノミーやビジネスなどの上級クラスも日本発と比較して割安に利用できます。
また、休暇が長ければ、香港からウィーンやロンドンにエバー航空のプレミアムエコノミーで行くと言うのも良いと言えます。片道となりますが、かなり安いと言えます。
最後に
裏技的な方法なため、乗り継ぎのリスクや日本に戻るルートを安くなるように調べて用意しないといけませんが、乗り継ぎ時間を調べたり、乗り継ぎ時間の楽しみを開拓したり、「あっちに行こう、いやこっちに行こう」と考えたりするのは面白く、知識も広がります。
そして、旅行者として幅が広がるため、次回新たな旅先に行く際も、こうした知見が活用され、お得に行くことができるかもしれません。