北海道新幹線の札幌まで工事も本格化し、東京から直通する列車の列車名(愛称)を考えてみました。
新幹線は大和言葉か
新幹線の列車名は現在、下記のとおりです。
のぞみ ひかり こだま
みずほ さくら つばめ
かがやき つるぎ あさま はくたか
とき たにがわ
はやぶさ やまびこ つばさ こまち なすの
となっています。東海道新幹線では大和言葉縛りはありますが、それ以外の路線も必ずしもルーツはそうでないようにも思えます。
JR東日本ではスーパーやMaxなど冠につけていたこともあり、そもそも和洋折衷であったこともあります。
それがなくなり、音的には柔らかい発音なので何となく、大和言葉にすべて感じてしまいます。
北海道新幹線に大和言葉妥当なのか
新幹線=日本人の叡智と言ったところであり、列車名には日本を由来する名前を付けたいと考えるところもあります。しかし、北海道の場合、それが適用するのか不明であります。
現在の、新函館北斗については松前藩が領地を敷いていたこともありますが、かなり不安定であり、はやぶさを何となく列車名にしたのは現在の利用伸び悩みの一つかもしれません。もっとも、地勢的に厳しいことが絶対でありますが。
現地現物にフィットした相性が必要かもしれませんが、では何にするのが良いというのもあるかもしれません。
既存の特急列車を引き継ぐ
これから延伸する新函館=札幌間に走る在来線特急は北斗であります。20世紀末期には鉄道が北海道を制するといわんばかりに高速化をして、函館=札幌間を2時間59分で結ぶという快挙を果たし、その後、失われる日本の時代が続きますが、問題が浮き彫りになるまでそのレガシーは続きました。
しかし、その歪が続き、21世紀になり、方針転換とならざるを得ませんでした。
そして、2022年には過去の栄光を持つ、車両であるキハ281系も定期運用を離れることとなりました。しかし、JR北海道で悔い惜しいかのように「スーパー北斗」の名でリバイバル運転をするという前代未聞のことをしたりします。
新幹線に北斗と言う名前を求めているのか不明ですが、国策への恨み節も感じられます。そんなリバイバル情報は以下のとおりです。
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/220713_KO_281.pdf
折角なので10月に拘らず、しばらく運用してほしいところであります。室蘭本線に迷惑がかかるようであれば、廃線確定の函館本線山線で準定期運用でも結構乗る人が多いかもしれません。
その名を引き継ぎ、ひらがなの「ほくと」でも結構新幹線の名前では違和感がないかもしれません。
ニセコと言う名前は
ニセコは北海道由来の地名でもあり、国際的にも認知されている地名であります。自然豊かで澄み切ったというイメージがあり、新幹線の名前にそれがつけられれば、東京駅でその列車を耳にし、目にすると北海道に行くことは自明と言えます。
しかしながら、北海道新幹線ではニセコに到着はせず、最寄り駅は倶知安となっており、ニセコに止まらない問題があります。しかしながら、色々なバランスを考えると良いかも知れません。
青函連絡船からのヒント
青函連絡船は本州の青森県青森市と北海道函館市を結ぶ、日本国有鉄道としては珍しい鉄路ではない航路であり、歴史的な乗り物でもありました。
洞爺丸台風を起因として、かなり時間はかかったものの、航路よりは鉄路の方が合理性や安全性があるということで青函トンネルに置き換えられてしまいましたが、青函連絡船は往年を極めたルートでもあり、その船につけられた名前から、新幹線名をフィーチャーしてみます。
青函連絡船は文字通り、青森と函館を結ぶ航路であり、その渡し船の名前は青森と北海道に由来する地名がついています。
青森側では津軽丸、八甲田丸、十和田丸が有名ですが、船の名前としては北海道側の方が多いようです。5,000トン級の連絡船でも北海道の名前がついたシップが多いですし、JRと言えども貨物シフトの船が多く、そうした船はほとんど北海道地名がつけられているのを考えると、そうした中から、新幹線の名前も出てきそうです。
ただ、そうした地名では、札幌へ一直線と言うのはイメージしがたく、若い人には認知し辛いこともあるかもしれません。
青函連絡船はある意味では、日本人の大半は知らない人が多く、そうした名称を新幹線に由来づけても違和感があるくらいかもしれません。
結局は
新幹線=大和言葉神話もあり、なるべくは近づけたいものの、北海道の道庁所在地に至る新幹線はやはり特殊であり、大和言葉縛りをせずに、自由に選択してほしいところでもあります。
やはり、言葉としては短い「ほくと」が有力かもしれません。ケンシロウとかキノコを思いつくと言えますが、それよりも一番に思いつくようになってほしいところでもあります。
一方で各駅停車タイプが存在するとその列車名も気になると言えます。ニセコやおおとりが検討されるかもしれませんね。
最後に
開業まで8年余りと長いようで意外と短い期間となりました。整備新幹線としては北陸新幹線の長野=金沢間の開業以来のかなりの長距離が一気に開通する路線でもあり、交通の流れにどれだけ変化があるのかも興味深いところです。
そして、列車名は認知度に関わるところでもあり、札幌に行く新幹線の名前がどうなるか気になるところです。