同じアライアンスで共同事業を展開しているANAとユナイテッド航空ですが、ホノルルからソウルまで行く場合、どちらを利用したほうが良いのか整理してみました。
ANAとユナイテッドのホノルルとソウル間のルート
ホノルルはアメリカで50番目の州となったハワイ州にあります。その歴史は激動とも言えるところであります。リメンバーパールハーバー、日本人が一番行く観光地だったり、曙太郎などゆかりがある場所であります。
そして、韓国についても日本もアメリカも歴史的に縁がある国であります。
そんなホノルルからソウルまでの移動をスターアライアンスでと考えると直行便があるアシアナ航空でありますが、アシアナ航空はプレミアムエコノミーの設定がなく、そうなると東京羽田をハブに持つANAか、西海岸ではサンフランシスコ、ロサンゼルス、シアトルにハブを持つユナイテッドとなります。
常識的に考えると距離の近いANAの方が選択肢になりそうでありますが、それがどうなのか実際のルートと運賃をもとに追っていきたいと思います。
ANAプレミアムエコノミーの場合
まずはANAの場合です。日付はどちらも同じ4月14日で設定しています。
4月14日の13:40にホノルルを出発して、羽田には翌日17:25に到着します。ここはプレミアムエコノミー区間です。成田着のフライングホヌの183便だと成田に15:45に到着であり、4時間あるので乗り継ぎは行けそうですが、最近は飛行機の遅延が機材繰りにより、多いため、ここは素直に羽田便にした方が良いかもしれません。
羽田からは2時間半の乗継でソウル金浦に向かいます。ここはエコノミー区間となります。ソウル到着は22:20であり、トータルの所要時間は13時間40分となります。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
運賃 165,690円
予約クラス
プレミアムエコノミー区間 Nクラス(70%+400PP)
エコノミー区間 Bクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント 4,618PP
PP単価 35.88円/PP
距離が近いため、プレミアムポイントは積算が厳しいところであり、PP単価も片道と言う事も相まってなかなか厳しい単価であります。
ユナイテッドの場合
こちらも4月14日の旅程です。ANAより35分遅れてホノルルを出発し、西ではなく、東に向かいます。まずはサンフランシスコまで5時間8分の旅となります。詳しくは後述しますが、予約クラスはBクラスなのでビジネスクラスへのアップグレードはスターアライアンス特典を利用すれば可能であります。
サンフランシスコでは2時間27分の乗継と意外と早くソウル仁川に向かう事が出来ます。ソウル仁川まではプレミアムエコノミーで機材はB787-9型機となります。飛行時間は当然遠回りとなるため、12時間40分ほどかかります。
ソウル仁川には朝の4:20に到着します。機内で過ごせるのでホテル代が不要と言うメリットはあります。また、日本へ早朝に戻るフライトの選択肢が多くなるのも良いところであります。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
運賃 162,790円
予約クラス
エコノミー区間 Bクラス(100%+400PP)
プレミアムエコノミー区間 Rクラス(70%+0PP)
プレミアムポイント 6,759PP
PP単価 24.08円/PP
何と運賃は近いものの、ユナイテッドの方が安く、BクラスもRクラスも距離が長いため、プレミアムポイントはユナイテッドの方が良くなっています。
結果的にPP単価は3分の2近くも良くなっています。
おさらい
ここで改めて、ANAとユナイテッドの比較をしてみます。
ANA | United | |
---|---|---|
時間 | 〇 | × |
運賃 | × | 〇 |
乗換 | 1回 | 1回 |
乗継時間 | 〇 | 〇 |
プレミアムポイント | × | 〇 |
PP単価 | × | 〇 |
運賃的にはあまり変わりませんが、ユナイテッドの方が移動時間以外は優れていると言う事となりました。
白い手袋をしている鉄道比較動画であればANAでしょうが、飛行機ではなかなかそうも行かないところであります。
どちらも乗り換えは1回であります。羽田空港とサンフランシスコの移動と言えば羽田の方がこじんまりしているので楽そうであります。
そして、運賃とプレミアムポイントはユナイテッドの方が良いのでプレミアムポイント単価含めて全段階で良いので当然、プレミアムポイント修行にはユナイテッドの方が良いと言えます。
ちなみに積算されるマイル数はプレミアム会員であれば、共同事業と言う事で、いずれもボーナスマイルが積算され、ダイヤモンド2年以上の場合は、積算率×130%なのでこちらもユナイテッドの方がマイルはより貯まります。
最後に
今回はホノルルからソウルまでとあまり現実性がないようで東京からだと意外と使い道がありそうな路線を比較してみました。
かつて、ユナイテッドは成田をハブにソウルやホノルル、シンガポール、バンコクなどにフライトを飛ばしていましたが、ANAとの共同事業、燃費の良い新しい機材でそうした都市に直行便を飛ばす形にシフトしています。
共同事業であれば、ホノルルから羽田を経由してソウル仁川までANAコードシェアでもよさそうですが、そうとも行かない事情が色々あるのでしょう。
結果的にANA便を利用するよりもプレミアムポイントが積算すると言う結果でした。
PP単価自体は悪いので、頭の計算と思っていただければと思います。