羽田空港にはターミナルが3つありますが、搭乗口はいくつあるのか調べてみました。
羽田は世界屈指の空港ではありますが
羽田空港は2020年以前は世界屈指の乗降客数であり、ランキングは下記のとおりです。
No | 空港名 | 国名 | 総旅客数(人) | |
---|---|---|---|---|
1 | アトランタ国際空港 | ATL | USA | 110,531,300 |
2 | 北京首都国際空港 | PEK | 中国 | 100,011,438 |
3 | ロサンゼルス国際空港 | LAX | USA | 88,068,013 |
4 | ドバイ国際空港 | DXB | UAE | 86,396,757 |
5 | 東京国際空港 | HND | 日本 | 85,505,054 |
6 | シカゴ・オヘア国際空港 | ORD | USA | 84,372,618 |
7 | ロンドン・ヒースロー空港 | LHR | UK | 80,888,305 |
8 | 上海浦東国際空港 | PVG | 中国 | 76,153,455 |
9 | パリ=シャルル・ド・ゴール空港 | CDG | フランス | 76,150,009 |
10 | ダラス・フォートワース国際空港 | DFW | USA | 75,066,956 |
アトランタ、北京、ロサンゼルス、ドバイについで、羽田空港がランクインしています。経済力と空港利用は比例するのか、アメリカと中国が多くなっていますが、政策的に観光需要や乗り継ぎ需要を創出している空港もランクインしていると言えます。
ちなみに成田空港は50位と日本では2番目であり、関空やセントレアはそれ以下でした。
個人的には首位のATLだけは利用したことがないのでDLか何かで早めに利用したいところでもあります。
ちなみに、動けなくなった2020年は中国の空港がほぼ上位を占めています。Zeroと言いつつ、国内ではバリバリ移動していたと言うことかもしれません。
羽田空港の概要
日本空港ビルデング・2022.3期決算説明資料より
羽田空港は総面積1,516ヘクタールで4本の滑走路にターミナルを3つ有する空港であります。日本国内の流動も最大ですが、いつの間にか日本と海外の乗客を結ぶ空港としては日本一となっています。
各ターミナルのスポット数も記載されていますが、それが本当か個別に確認してみました。
各ターミナルの搭乗口の数
それでは3つあるターミナルの搭乗口の数を確認してみました。先述のとおり、搭乗口はスポット(固定搭乗橋あり)でありますが、沖止め最高なバスゲートの搭乗口も確認してみました。
第1ターミナル
1993年9月27日に供用開始した第1ターミナルはその当時、ビッグバード(セサミストリートではない)と呼ばれ、24基のスポットを持つターミナルとして誕生しました。その当時はJALもANAもこのターミナルで切り盛りしていたのは今となっては驚きですが、今もその名残なのかバスゲートがトータルで33口も有るのはその名残かもしれません。
現在の第1ターミナルは昔から北ウィングは北日本から関西、南ウィングはそれ以西と言うような分け方が続いています。
現在の航空会社のラウンジにおいてはJALが南北ウィングにおいて、サクララウンジとDPラウンジがあり、広さはあるもののT2とは一線を画します。
固定スポット 24口
バスゲート 23口
トータル 47口
第2ターミナル
第2ターミナルは先述のビッグバードが出来てから11年後に供用開始したターミナルであります。当初は15基の固定スポットから開始しており、現在の51~65番辺りが最初と言えます。
その後、南側の南ピアが2007年に66番から70番まで増設された後、2013年に71~73が追って供用開始となりました。
そして、第2ターミナルを国際線にも活用する構想が出てきたのか、国際線専業にするゲートの代わりにという事かわかりませんが、サテライトターミナル(46-48)が供用開始されます。
そして、国際線併用として2020年3月29日に生まれ変わりましたが、そこから2週間もたたないうちに緊急事態宣言が出て、頓挫してしまいます。
現在、国際線はゲートは休眠していますが、国内線はフル稼働に近い状態であり、バスゲートがターミナル1よりも少ないためかやりくりは厳しいようにも見えます。
ANAラウンジはたくさんあるように見えますが、南端にあるのは国際線用であり、国内線としてはターミナル中央に集中しています。
固定スポット 26口
バスゲート 12口
トータル 38口
第3ターミナル
羽田空港が誕生して以来、最も成長したのは平成の国際線とも言えます。もともと海外からの日本の玄関口でしたが、成田国際空港(当時の新東京国際空港)の開港により、国際線は成田にシフトされます。成田開港後も国と言うか地域との路線に限っては羽田から運用されていましたが、成田は国際線と言うイメージがついてしまいます。中森明菜の北ウィングや成田離婚はシンボリックであります。
しかし、その後、日韓ワールドカップにおいて、日韓線において、羽田線も活用するとなると羽田にプレハブみたいな国際線ターミナルができ、そこから、いつの間にか新ターミナル建設に至ります。
さて、第3ターミナルの搭乗口数を確認してみます。105番からスタートし、1期の供用開始では114とバスの139までだったと思います。以前はバスゲートは120番台も有った気がしますが、公式サイトでは現在、120の記載はありません。
2期でてきた搭乗口は140番台であります。これ以上の計画はないようであり、ANAがT2に移動することで落ち着きそうであります。
固定スポット 20口
バスゲート 9口
トータル 29口
今後のターミナル拡張計画
日本空港ビルデング・決算説明会資料より
羽田空港はさらなる滑走路建設構想があったりしますが、不確定であり、ターミナルの拡張は先に発表された中期経営計画でも設備投資額が落とし込まれており、確定しており、ターミナルの拡張計画を確認してみます。
大きく分けるとターミナル1の拡張、ターミナル2の拡張、ビジネスジェット専用設備の新設であります。
このうち、ビジネスジェット専用設備は既に運用が開始されていますが、一般人には無縁であり、一部の人たちが動画サイトに上げて、さらにマネタイズするあさましさを見るとそうした経営者の企業の不買や不利用をしたくなります。
第1ターミナル拡張計画
第1ターミナルは現在、シンメトリーな形であり、バランスがありますが、それでも需要を考えると拡張は待った無しのようであり、北ウィング(品川方面に)から拡張するようであります。
24番搭乗口からストレッチする形であり、5基の固定スポット(決算資料の完成予想図では6基にも見えますが)ができるようです。6基だとバスゲートと数字が被るので、バスゲートのリナンバーをするのかわかりませんが、+5基だと良い塩梅のようです。
保安検査場からは結構遠いので、移動をどうするのかが関心であります。
第2ターミナル拡張計画
上の図は本館とサテライトの間は短く描いていますが、実際はもう少し離れています。
第2ターミナルでは現在、離れ孤島のサテライトとターミナル本館を接続する計画であり、その間にも搭乗口が設けられる予定です。決算資料では3つできるようにも見えます。そうすると46から始めると46,47,48,49,50,51と既存の搭乗口と被るので、45からにリナンバーすると欠番である49.50がきっちり揃います。
49が縁起が悪いとか、50がバスラウンジと誤解されることを回避するためかと思いましたが、超長期的な計画があったのかもしれません。
ANAスイートラウンジは新設されるか
現在、ANAスイートラウンジから50番台のゲートに行くとなると罰ゲームみたいなものであり、ラウンジにいるよりも歩く時間が長い程であります。JALではDPラウンジがニ方面にあり、ANAスイートラウンジはターミナルには現状一応、二つありますが、一方は国際線専業であります。
そうした中で40番台のゲートが拡張するとますます、現在のスイートラウンジは遠く感じます。40番台と50番台とバスゲートの近くにあるとかなり利便性は増すと言えます。新設部分を3階建てにして新設するか、既設部分を買い取るかなど考えられますが、有ると便利と言えます。
国際線から乗り継いだ後もいまだ未開設のアライバルラウンジから遠いので、40-58番ゲート辺りの守護神としてあった方が良いかもしれません。
最後に
羽田空港にターミナル合計では下記の通り、搭乗口があります。
固定スポット
T1 24口
T2 26口
T3 20口
バスゲート
T1 23口
T2 12口
T3 9口
トータル
T1 47口
T2 38口
T3 29口
合計114口とバスゲート含みではありますが、かなり多いゲート数であります。緊急事態宣言でもなければ世界5位の空港なので、もっと稼働があったかもしれません。今後も拡大路線を進めていくのは、決して悪いことではないので、拡張計画をウォッチしていきたいと思います。