日本空港ビルデングホームページより
日本空港ビルデングは羽田空港に新たに登場する第2ターミナル国際線エリアと第3ターミナルの増床部分の概要を明らかにしましたので、まとめてみました。
第2ターミナル国際線出発ロビーは3階
鉄道の改札を出て、すぐにチェックイン
日本空港ビルデングホームページより
羽田空港第2ターミナル国際線の出発階は3階となります。
モノレールからアクセスする場合はモノレールのホームの地下2階からの導線を考えると昇るフロアが国内線よりも多くなりそうです。
また、第3ターミナルにおいては、モノレールから搭乗ゲートまで水平移動できるのと対照的となりそうです。
しかし、地下1階(京急とモノレールの改札があるフロア)に「レールサイドチェックインサービス」と呼ばれる設備が設置されています。これはチェックイン及び自動手荷物預けカウンターであり、改札を出ですぐにチェックインができ、重い手荷物から解放されます。
また、実証実験段階ですが、「One ID」という顔認証技術を活用したシームレスな搭乗手続きも将来的には可能となります。
最大約18mの高さの開放的な出発ロビー
日本空港ビルデングホームページより
前述のとおり、出発ロビーは3階となります。この空間はコンセプトを空として吹き抜けのフロアとなっています。高さは約18mあり、開放的な空間となっています。滑走路側は一面ガラス張りとなっており、離陸する飛行機も見えるようです。
スイートチェックインもあり
日本空港ビルデングホームページより
日本空港ビルデングの資料では多頻度旅客専用手続き施設と記載されていますが、おそらくANAのスイートチェックイン施設も設置されているようです。
写真からすると成田空港のようなZカウンターのように閉ざされた空間でチェックイン手続きを行い、専用の手荷物検査場を通過し、出国審査に進めそうです。
独自のパスポートコントロールまであるかは不明ですが、ラウンジへの導線は良さそうです。
国際線エリアの全貌
日本空港ビルデングホームページより
国際線エリアはフロア別にみると下記のとおりです。
4階 書店とカフェと有料待合室
3階 出発ロビーと保安検査場、入国審査
2階 出発側 搭乗ゲートおよび商業施設
2階 到着側 入国審査、国際線手荷物受取所、税関
1階 国際線到着ホール
国際線から乗り継ぎの場合、2階のフロアで税関通過後、国内線出発にそのまま向かう形となります。国内線から国際線への乗り継ぎは国内線到着ゲートの1.5階から3階に上る導線となりそうです。
国際線出国審査後にはパワーラウンジプレミアムが設置
国際線出国審査後にはANAラウンジとは別に「POWER LOUNGE PREMIUM」が設置(場所はフロアマップ⑳)されます。運営は東京国際空港ターミナルであり、ビュッフェサービスとシャワーサービスがあります。
プロフィールには
現代の名工である長島博監修の旬の食材を使った和を中心とした料理を国産にこだわったお飲み物と共に提供します。ベジタリアン・ビーガン対応もございます。
とあり、食事も期待できそうです。
日本空港ビルデングホームページより
国内線パワーラウンジと言えばゴールドカードなどのクレジットカードで利用できますが、どのような基準になるか気になるところです。羽田空港のホームページがリニューアル後にわかることとなりそうです。
国際線到着後の1階にはシャワールーム
2階で税関通過後、エスカレーターで1階に降りるとシャワールームがあります。運営は東京国際空港ターミナルで「SHOWER ROOM」(場所はフロアマップ⑭)という名前のシャワールーム施設となります。
日本空港ビルデングホームページより
ANAスイートラウンジは
先述のとおり、スイートチェックイン施設が設置されることを考えるとANAスイートラウンジの設置が予想されます。
残念ながら日本空港ビルデングの資料に掲載されていませんが、チェックインロビーの保安検査場寄りにスイートチェックイン施設は想定されるため、成田空港とは対照的にあまり歩かずにラウンジにアクセスできそうです。
ANAの第2ターミナル出発の目的地
ANAの第2ターミナルから出発する国際線の目的地は下記のとおりです。
北米
ニューヨーク、ワシントンDC、ロサンゼルス、ヒューストン、シアトル、バンクーバー
欧州
ロンドン、フランクフルト、ミュンヘン、パリ、モスクワ、ウィーン、ストックホルム、イスタンブール
アジア・オセアニア
台北(松山)、ホーチミン、ジャカルタ、シンガポール、シドニー、北京、青島
第3ターミナルには新たなラウンジの設置も
日本空港ビルデングホームページより
第3ターミナルの出国エリア南側にはSKY LOUNGE SOUTHが設置されます。南側と言うことで窓がない空間になりそうですが、ゆるやかなうねりで空を表現した施設と言うことで快適かもしれません。
現在、改装中の北側ANNEXがオープンすると北、中央、南とラウンジがそれぞれに配置され、寛ぐ時間が搭乗ギリギリまで利用できそうです。
最後に
日本空港ビルデングホームページより
こうした施設は3月29日から全面供用開始されます。個人的には、都合がつけば利用したいところですが、新型コロナの影響がどこまで長引くかにより、利用が先になるかもしれません。
一方で、第2ターミナルから出発する国で日本からの入国に制限がかかっていない国もあり、利用すれば空いた状態で真新しい施設をできるかもしれません。