
長年、使用したマウスを新しくしてみましたので、お伝えします。
現在のマウスラインアップ
現在のマウスラインアップは以下のとおりです。
Logicool MX Master 3

2019年発売。MagSpeed電磁気スクロールを初搭載したフラッグシップモデル。
| 発売日 | 2019年9月27日 |
|---|---|
| 当時の価格 | 13,500円(税別)前後 |
| 重量 | 141g |
| 接続 | Bluetooth / Unifying (USB-C充電) |
| センサー | Darkfield(最大4,000dpi) |
これは自宅のPC用として愛用しているマウスです。2020年4月に購入してから7年目に突入しましたが、今も現役で動いています。
多くのボタンを搭載したハイエンド機ですが、正直なところ全ての機能を使いこなせていない贅沢な悩みもあります。たまにクリックが反応しないこともありますが、基本的には動作も静かで、スクロールも非常にスムーズです。
ただ、自宅用ということもあり、食事をしながら操作してしまうことも。そのため意外と汚れが目立ってきてはいますが、まだまだ現役で活躍してくれそうです。
Microsoft Surface Arc Mouse

「使うときだけ曲げる」独自のギミックで、パッキング時の厚みをゼロにする究極のポータブルマウス。
| 発売日 | 2017年9月22日(現行モデル) |
|---|---|
| 参考価格 | 約10,000円〜14,000円前後 |
| 重量 | 約82.5g(電池含む) |
| 電源 | 単4形乾電池 ×2本(最大6ヶ月) |
| 特長 | フルスクロール対応タッチ面 / Bluetooth 4.0 |
こちらは、長年「旅行用」として使い続けてきた一機です。ボタンは左右クリックとスクロールのみという最小限の構成で、ブラウザの「戻る」ボタンがない点は確かに不便ではありました。しかし、使用後にフラットに伸ばせば、荷物の隙間にスッと収まる。この「スペースを占拠しない」という一点において、これに勝るマウスはありませんでした。


一方で、単4乾電池2本で駆動するため、長期の海外滞在では常に電池残量への不安がつきまといました。現地で電池を探し回るという「無駄な時間」を避けるため、出国前には必ず新品に入れ替えるのが私のルーティン。
2代にわたって10年。文字通り「10年戦士」として私の旅を支えてくれましたが、電池を含めた意外な重さと、電源管理の手間を考え、今回ついに次世代機へバトンを渡すことにしました。
Logicool MX Anywhere 2
2015年発売。どこでも動くDarkfieldレーザーと最大3台のペアリングを実現したモバイルマウスの完成形。Micro USB端子が時代の波に飲まれました。
| 発売日 | 2015年7月16日 |
|---|---|
| 当時の価格 | 10,130円(税別)前後 |
| 重量 | 106g |
| 充電端子 | Micro USB(要変換アダプタ) |
| センサー | Darkfield レーザー(ガラステーブル対応) |
先述の2機と同様にBluetooth接続で愛用しているこのマウスは、気づけば12年近くも私の仕事を支え続けてくれています。1日8〜11時間、週5〜6日というハードな使用環境において、今なおバッテリーの不安を感じさせない点は、まさに「稼ぐための道具」として余計なコストを発生させない最高の名機と言えるでしょう。
しかし、最近では、クリックが反応しない場面が増えてきました。PC側の不調か、あるいは長年の酷使によるデバイス自体の寿命なのか、気になるところです。
また、手持ちのガジェットの中で唯一「Micro USB」端子であるため、充電に変換コネクタを必要とする点も小さなストレスでした。小ぶりなサイズ感のわりに、106gという「意外な重さ」があることも、今の私の基準では無視できないポイントとなっています。
新しいマウスは敢えてゲーミングマウスにしてみた

これまで12年、10年と、いわゆる「定番のビジネス用名機」を渡り歩いてきました。しかし、今回の買い替えで私が辿り着いた結論は、自分でも意外なことに「ゲーミングマウス」でした。
私自身、普段からゲームを嗜むわけではありません。それなのになぜ、ゲーミングマウスはこれほど高額なのか。そして、高性能を謳いながらも、なぜこれほどまでにシンプルな外観のものが多いのか。その理由を深く掘り下げてみると、意外な事実が見えてきました。
通常マウスの「焼き直し」と「重量」の壁
ビジネス用マウスの最高峰といえば、長年愛用してきたMXシリーズです。しかし、近年のアップデートを冷静に見ると、センサー精度の微増や静音化といった「堅実な焼き直し」が続いています。
もちろん完成度は高いのですが、どうしても拭えないのが「重さ」です。多機能さと引き換えに、100gを超えるその重量は、長時間のブログ執筆や複雑な航空券検索において、確実に手首の負担となって蓄積していきます。「慣れ」で誤魔化してきましたが、最新のデバイス環境において、この重さはもはやリスクですらあります。また、旅行時に持ち出すには重くスペースもとると言うのもあります。
なぜゲーミングマウスが「シンプルなのに高額」なのか?
今回購入したASUS ROG Harpe Ace Miniのような最新ゲーミングマウスを見て驚くのは、その潔いほどシンプルな外観です。かつての「ゴツゴツして派手に光る」面影はなく、一見すると普通のマウス。それなのに、価格はビジネス用のハイエンド機を凌駕します。そのコストは、すべて「目に見えない内部構造」に注ぎ込まれています。
- 極限の軽量化: 穴を空けずに強度を保つ特殊素材の外殻。
- 圧倒的な追従性: 1mmの狂いも許さない、ビジネス機の数倍の解像度を誇るセンサー。
- 耐久性と反応速度: 数千万回のクリックに耐え、コンマ数秒の遅延も排除した通信技術。
これらはまさに、1分1秒を争うゲーマーのために研ぎ澄まされたものですが、実はビジネスシーンにおける「快適さ」の定義と完全に入れ替わることができるのです。
ゲームをやらない自分が「ビジネス」で使う意味
結論から言えば、ゲーミングマウスは私にとって「最高のツール」となりそうです。
ROG Harpe Ace Mini の49gという軽さは、マウスを動かすという行為自体のストレスを消し去ってくれます。ブログ写真の加工における繊細な操作も、千行ものエクセルシートを移動する素早い動きも、まるで自分の指先がそのまま画面に触れているかのような感覚です。
また、旅先での利用を考えると、USB-Cでの高速充電や圧倒的な携行性は、Surface Arc Mouseで感じていた「乾電池の重さ」といった制約から私を解放してくれました。ゲームをしない私にとって、この極限のスペックは「ゲームに勝つため」ではなく、「持続可能なワークスタイルを維持するため」の必然の選択にも感じます。
一般的にマウスの寿命は3〜5年と言われる中、10年、12年と使い続けてきた相棒たちの置き換えには、一抹の寂しさも覚えます。しかし、「移動時の軽さは正義」という信念、USBポートの統一、そして何より確実な操作。これらを追求した結果、私の旅の景色はまた一つ、新しく塗り替えられようとしています。
ASUS ROG Harpe Ace Miniレビュー

ということで、今回は意を決してヨドバシカメラにて22,200円で購入しました。これまで多くのマウスに投資してきましたが、単体としては間違いなく過去最高額です。まあ、年末に更新したアウトレットのテレビのポイントがかなり充当されましたが。
旅の装備をゼロから見直す。そのための道具選びは、決して高いものではないと確信しています。49gという驚異的な軽さに秘められた、最新のスペックは以下の通りです。
プロ仕様の性能を日本人の手にも馴染むサイズに凝縮。ビジネス用マウスの半分以下の重量が、USB-C充電対応で旅の荷物もスマートに。
| 発売日 | 2024年11月8日 |
|---|---|
| 重量 | 49g(超軽量) |
| センサー | 42,000 dpi ROG AimPoint Pro |
| 接続 | 2.4GHz / Bluetooth / 有線 (USB-C) |
| 特長 | バイオベースナイロン素材 / 高速充電対応 |
正直なところ、カーボン素材による圧倒的な軽さと特別感を放つROG Harpe Ace Extremeにも強く惹かれました。しかし、サイズ感を慎重に見極め、数々の動画レビューを精査した結果、自分にとっての最適解は別にあると確信しました。
手の小さい私にとって、いくらスペックが良くてもサイズが合わなければ、それはストレスの源になりかねません。価格もExtremeの約半分。手の馴染みやすさと実用性を天秤にかけ、私はあえて「Mini」を選択しました。
開封の儀

と言う事で開封してみます。コンパクトなパッケージです。


同梱物は上の写真の通りです。
- 専用バッグ: 持ち運び時に本体を保護するソフトケース
- USB A-C ケーブル: 柔らかく取り回しの良いパラコードケーブル
- USB A-C 変換コネクタ: レシーバーの延長などにも活用可能
- ROG ステッカー: ファンには嬉しいデコレーション用
- クイックスタートガイド・説明書: 各種設定マニュアル
- マウスソール一式: 滑りをカスタマイズできる予備ソール(パッケージに同梱)
などとなっています。

驚いたのは、予備のマウスソールまで同梱されている点です。これまで長らくマウスを操作してきましたが、ソールの滑りまでカスタマイズするという発想は、私にとって未知の領域。ゲーミングデバイスの奥深さを感じます。

本体自体は非常にシンプルで、一見すると2万円もする高級マウスには見えません。カラーは黒と白の2色展開ですが、私は迷わず「黒」を選択しました。というのも、トマトソースのパスタを食べながら作業をする際、白だとソースが飛んだら二度と元に戻らなさそうだからです(笑)。黒はテカリが気になりやすい宿命にありますが、こまめにウェットティッシュで拭くことで、綺麗な状態を延命させようと思います。

側面にはサイドボタンが2つ。もはや現代のマウスとしてはスタンダードな構成です。ホイール部分はUSB-Cポートでの充電中やPC接続中、蛍のように色を変えながら点滅します。このあたりのさりげない演出は、いかにも「ゲーミング」といった風情で、所有欲をくすぐられます。
高さはペタンと平らになるSurface Arc Mouseには勝てませんが、軽さでは超越しているので旅にも同行できそうです。
ファーストインプレッション
今回、この記事を執筆するにあたって導入した新マウス。数日間じっくりと使い込んでみた、率直な使用感を書いてみます。
まず、私の譲れない条件はBluetooth接続です。ノートPCの貴重なポートをレシーバーで塞ぎたくないからですが、実はゲーミングマウス界隈ではBluetooth対応は意外と少数派。その点、このモデルを選んだのは大正解でした。
外見は至って普通のマウス。しかし、一度手に取ればその軽さは衝撃的です。まるで中身が空っぽのピーマンを掴んでいるかのような感覚で、かつてダイソーで購入した300円の有線マウス(ちなみに使用1日で壊れました)を思い出させるほどの軽量ぶり。もちろん、こちらは2万円超の最新技術が詰まった「本物の軽さ」です。
肌触りは、安っぽいテカテカ感はなく、しっとりと手に馴染む質感。ただ、ロジクールのハイエンド機や往年のThinkPadが持っていたあの重厚な「しっとり感」とはまた別物ですが、戦いの最中に感触を味わう暇などないゲーミングデバイスらしい、実利に徹した潔さを感じます。
クリック音やホイールの回転音は、これまでの愛用機よりはっきりと大きめ。かつて欧州車の重厚なドア閉まり音に高級感を見出した時代もありましたが、確かなクリックを視覚と聴覚と触覚で確認できます。そのキビキビとしたレスポンスの良さは、すでに実戦で実感しています。
そして最大の驚きは、ガラステーブルの上でそのまま操作できるようになったことです。
自宅はもちろん、海外のホテルに多い透明なガラステーブルは、これまでのマウスにとっては天敵でした。これまではチェックイン時に渡される「ホテル館内案内の紙」をマウスパッド代わりに敷いて凌いでいましたが、これからはそんな手間も不要でしょう。
最後に
一般的にマウスの寿命はハードな使用で3年〜5年と言われており、10年、12年と使い続けてきたのは、デバイスにとってはまさに「天寿を全うした」と言えるでしょう。長年連れ添った相棒をリプレイスするのは一抹の寂しさもありますが、道具の進化を止めることは、旅の進化を止めることと同じです。
12年ぶりの「Micro USB」からの卒業、そして「141g」から「49g」への荷物軽減の劇的な転換であります。
物理的な重さからも、規格の呪縛からも解放された今、パッキングはかつてないほど軽やかになるでしょう。この「ピーマン」のように軽いマウスは今後、どれくらい使い続けるのでしょうか。