サウジアラビアのLCCのフライアディールでサウジアラビア国内線を利用してみましたので、お伝えします。
フライアディール
フライアディールとはジェッダのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港を拠点とするサウジアラビアの格安航空会社です。サウジアラビアの国営航空会社サウディアが所有し、2017年9月23日に国内路線の運航を開始しています。
観光や巡礼などのグループ利用に特化しており、フルサービスのサウディアと棲み分けをしており、ANAとピーチの関係に近いです。
拠点空港はリヤド、ジェッダ、ダンマームであり、国内線のみならず、ドバイやアンマン、イスタンブールなどにも就航しています。
機材はA320で統一されており、LCCらしいところでもあります。
搭乗記
今回はジェッダ・キング・アブドゥルアズィーズ国際空港からダンマーム・キング・ファハド国際空港までの748マイルのフライトです。札幌=広島とほぼ同じ距離であります。
フライアディールのターミナルは1であり、同空港では最も新しいターミナルであります。同空港は徐々にターミナルを新しく立て替えて、それぞれをつなげてワンターミナルにするみたいです。成田空港の次期ターミナルもそんな感じですね。
かなり鉄道は建設されていますが、砂漠の中の都市間移動はやはり、飛行機がメインと言う事なのかかなりのフライトがあります。ムンバイぐらいの規模がある感じに見えます。
と言う事で、一番新しいターミナルだけあり、とても新しい印象を受けます。手前のゲートが国内線ゲート行きであり、欧州域内のようにモバイル搭乗券をかざせば、そのままアクセスできました。この後は手荷物検査がありましたが、パソコンは出すタイプでした。
国内線のエアサイドにはラウンジはありますが、サウディア(スカイチーム加盟)のラウンジのみであり、プライオリティパスでアクセスできるラウンジはありませんでした。
こうした時はベンチで過ごすこととなりますが、最近の空港らしく空港のFree WiFiがあるので時間は潰すことができます。
写真撮影にはちょっと厳しいので、至る所は撮影はできませんでしたが、国内線のエアサイドでもゲートまでの動線にわざと立地しているような免税店があったり、カフェがあったりと欧州とあまり変わらない感じであります。
ただ、免税店ではアルコールは販売していなく、バーもありませんでした。そんな中で長居してもあまり文句の言われないスターバックスで時間つぶしをします。パソコンを開いて小一時間を過ごします。
エクストラレッグルーム
フライアディールでは、座席を最前列をフロント・ロー・プレミアム、非常口座席をスーパーエクストラ・レッグルーム、前から2,3,4列目の座席をエクストラレッグルームとしてオプション販売しています。非常口座席の広さは検討がつくのですが、前方席のエクストラとはどれぐらいのものなのかと興味があり、前から2番目の2A席を購入してみました。
足元の空間は感覚的にはフルサービスキャリアの国際線の普通のエコノミーシートかJALの新間隔エコノミーより狭いくらいの感じでした。
サービス自体はフルサービスに近く、機内誌や機内販売の冊子があり、電源もUSB-Aが各席に配置されていました。背面テーブル側にあるので、割と使いやすいかもしれません。
フライト
搭乗は沖止めであり、バスで移動します。ゲートは多くのあるのですが、この辺りはLCCらしいところです。管制塔の高さが羽田よりも高さを感じるところであります。空港としてはかなりの面積を持つ同空港でもあります。
4,000mの滑走路からの離陸でした。同空港には4,000m×1、3,800m×1、3,299m×1とかなり豪華な空港でもあります。トリプルセブンも頻繁に発着していたりと羽田もそうと言えばそうでありますが、大きな空港であります。
離陸するとメッカ行き専門のターミナルであるハッジ・ターミナルが見えてきます。独特な建築が空中からでも目を惹きます。
ジェッダは同国ではそれなりに大きい街ではありますが、ドバイやリヤドのように摩天楼があるわけではなく、時折、超高層ビルはあるものの、平坦な土地が広がります。
しばらくは砂漠が続くので、スマホで映画で観つつ、機内販売が来たので、ペプシを頼みます。こちらも国内線と言う事もあり、アルコールの販売はありませんでした。日本の国内線は良く考えると、フルサービスは機内販売はなく、LCCは機内販売があると言う不思議さを思い出してしまいました。
約2時間のフライトで徐々に降下をしていきますが、砂漠が続きます。ダンマーム自体は海岸線にある街ではありますが、空港は30km程離れた、砂漠の中にあります。エジプトやオマーンなど近隣の国に行ったことはありますが、改めて砂漠の中の国と言う事を痛感しました。
ダンマーム空港
ダンマーム空港に到着であります。結構大きな空港であり、はるか先までターミナルが続きます。フライナスやフライドハイなどLCCが多い空港であります。ナショナルフラッグキャリアのサウディアやエミレーツも就航しているのでありますが、時間帯によってはLCCが圧倒的に多いようであります。運賃は1万円以下なので利用する人が多いのも納得できます。将来鉄道が東西を行き来するようになるとどうなるのかも楽しみであります。
ちなみにダンマーム・キング・ファハド国際空港の空港コードはDMMと比較的頭に入りやすいコードであります。
空港の建物自体は古いのですが、豪華であり、地下には結構、お店があったりと意外と大きな空港でした。写真はどこを撮って良いのかわからないため、撮れ高少なめでありますが、ご容赦ください。
最後に
空港からはUberでダンマーム市内までアクセスしてみます。シャトルバスのようなものもありますが、Uber Pick upポイントが見えるとUberにしたくなってしまいました。市内までの距離は30km超ありますが、本当に中心部まで信号がなく、100km/hぐらいで走るので30分ぐらいで到着してしまいます。また、車はほとんどハンドルから手を放して運転していたので、自動運転も進んでいそうであります。
ダンマームと言えば、世界最大の石油会社で一時は時価総額世界1位だった企業でもあります。30年以上前にはNTTもそうだったこともありましたが。そんなアラムコ城下町だけあり、空港にもアラムコの文字が頻繁に見えたりしました。