エクスペディアから不思議なアンケートが来て、回答を進めていくにつれて、少し驚いたので、記事にしてみました。
エクスペディアからのアンケート
エクスペディアでは利用した直後など頻繁にアンケートが来ており、回答しやすいものは回答しますが、操作がやたらと難しかったり、最後の最後でクチコミ登録しないといけないというものがあったりと煩わしいものも多いのですが、今回は餌につられて回答してみました。
内容としては会員プログラムについてのアンケートであり、ステータスも関わるため、結構関心があるため、回答してみました。
会員プログラム改定についての質問が
回答を進めていくと会員プログラムのステータス獲得基準についての質問が出てきます。
それによると
シルバーは10回分の旅行数
ゴールドは25回分の旅行数
あれれ、現在は15泊(一泊当たり6,000円以上)がゴールド基準であるのにそこから一気に+10増えるではないですか。これは改悪としか言いようがない気もします。
現在の基準は下記のとおりです。
日本でもそうですが、特に海外では立地やコスパなど考えるとマリオットやヒルトン、IHGでない方がメリットがあるところもあり、そうした場合に独自系のホテルをある意味フリーにピックアップできるエクスペディアを活用して予約するのはメリットがあります。
特にゴールドとかなると日本国内はほとんど効力はありませんが、+VIPアクセスのホテルではアップグレード(主に広い部屋に変更)がされるため、意外とお得だと思っていました。
しかし、その基準が一気に+10旅行数となると考え物でもあります。
旅行数の定義とは
しかし、よくよく見てみると旅行数のカウントはこれまでの6,000円以上の宿泊ではなく、宿泊数または、航空券購入または、現地ツアーまたは、レンタカーとなっています。
つまり、獲得基準の幅が増えた上で基準数が上がることを検討しているようです。トータルで利用する際には改善とも言えます。
しかも、航空券は複数名分でその人数分がカウントされるため、大人数の旅行ではメリットもありそうです。
そう考えると、コロナ禍以前は、直前にクアラルンプール発券をしようとした場合にANAのサイトでは空いていないMクラスなどが、エクスペディアでは空いていて、乾坤一擲購入したこともあります。
こうした場合、これまではANAプレミアムポイントとマイルは寄与したものの、エクスペディア側に何もありませんでした。それがエクスペディアでも修行になることを意味しそうです。
また、ルアンパバーンとクアラルンプールのアクセスにはエアアジアを利用したこともありますが、そうしたLCC購入でも今後カウントされるとなると逆にメリットがありそうです。
日本国内においても、短距離路線はANAサイトで購入しても、購入金額によるマイルはたいして付与されないため、エクスペディア修行に寄せるなどもありかなと思います。
また、レンタカーについても特割ワンウェイのような破格でない場合はエクスペディアに寄せてステータスを獲得するというのもよいかもしれません。
こうした検討の背景は
エクスペディア=ホテル予約OTAという印象でありますが、高級ホテルほど自らのロイヤリティプログラムの庭でのサービスの厚さが増しており、その競争が各ホテルプログラム同士で繰り広げられており、本来はパートナーであるOTAが置いてけぼりとなっているようです。
そうした中で、ホテルだけに依存しないで手数料収入を拡大となると前述のような会員プログラムとなるのかもしれません。
エアラインやレンタカー、利益率が高そうな現地ツアーを取り込むことで経営を安定させようと考えているとも想像できます。
レンタカーや現地ツアーにとっても、世界中に展開する同社チャネルからより強い利用動機ができるとなるとエクスペディア独自のプロモーションをするという事も想像できます。
ステータスに応じた特典を
以上の様にステータスが取りやすくなったとしても、そのステータスが安かろう悪かろうとなってしまえば、結局は利用者離れが加速するという点であります。
今回のアンケートではさらに下記の観点でも細かい質問がありました。
ホテルでのアップグレード
パック料金のキャンセル代金の一定額保証
ホテルのアップグレードについては、エクスペディアゴールドで受けられる内容としては部屋のランクアップやレイトチェックアウト(マリオット・プラチナ以上、ハイアット・グローパリストというよりはIHGスパイアぐらい)があります。
しかし、いずれも大手の系列ではエクスペディア経由の場合はほぼなく、独自ホテルの場合に受けられるのがほとんどであります。
また、ラウンジアクセスや朝食無料についてはあまり恩恵はなく、こうした点も改善されると意味がありそうです。
ただし、今回の案が通った場合、大家族旅行ほどそうした恩恵が受けられるわけであり、人口が多く、大家族構成の国ほどメリットがあると言え、カレーやナシゴレンがおいしい国あたりがメリットがありそうです。
隣国の大国は意外と人口ピラミッドが日本と似てきており、今後はどうかわかりません。
以上からするとステイタスの効果を維持するためのコストとメリットがどうなるか素人にはわかりません。
最後に
今回のアンケートを一瞥して、改悪と思いましたが、海外旅行で何にも寄与しない予約が寄与されるようになると考えると逆にメリットかなと想像してしまいました。
大手系列では対応しきれない国に弾丸トラベルをする場合にエクスペディアのステータスは効果的であることが多く、活用方法はありそうです。
アンケートのとおりになるかわかりませんが、エクスペディアも真骨頂のホテル予約から別な分野での囲い込みをしないと生き残っていけないようであり、ステータス獲得チャレンジで非航空事業の利用を促進しているANAと似ているとも感じました。
エアライン・旅行業界だけでなく、色々な業界で起きている一例ではありますが。