エクスペディアから重要な通知のメールが来ましたので、まとめてみました。
重要な通知メール
エクスペディアより「【重要】2022 年 2 月 1 日、エクスペディア会員プログラムが改定となります」と言うタイトルのメールがが届きました。
内容としてはポイントの付与率と利用の際のレートの変更、そして、ステータス別によるボーナスポイントの付与率の変更であります。
ポイントの換算レートに関する変更
2月1日を境に換算レートが下記のとおりに変更となります。
前提としては、対象となる宿泊、現地ツアー、航空券 + 宿泊の予約と3パターンの組み合わせが対象となります。
1月31日まで 120ポイント→100円
2月1日から 100ポイント→100円
これまで0.833円/ポイントの価値が1円/ポイントとなるので、実質20%アップであり、これは良い話であります。
ポイントの取得方法に関する変更
1月31日まで 75円→1ポイント
2月1日から 100円→1ポイント
こちらは最小公倍数である1,500円で比較するとわかりやすいのですが、これまでは1,500円で20ポイント獲得できたのが、これからは15ポイントとなり、獲得の単価は▲25%となり、使う換算レートよりも貯める単価が悪くなるという、改悪と言えるところであります。
上級会員のボーナスポイント付与率も変更
そして、シルバー、ゴールドなどの上級会員に限って基本ポイントとは別に付与されるボーナスポイントの付与率も変更となります。
前提としては、対象となる宿泊、現地ツアー、航空券 + 宿泊の予約と3パターンの組み合わせが対象となります。
シルバー
1月31日まで 10%
2月1日から 100円→1ポイント
ゴールド
1月31日まで 30%
2月1日から 100円→2ポイント
ゴールド会員では先述の最小公倍数の1,500円では下記のとおりです。
これまでは1,500円で20ポイントの30%の6ポイントがボーナスでしたが、30ポイントのボーナスとなります。
ベースのポイントと合計するとこれまでは26ポイント、今後は45ポイントとなり、ゴールド会員にはメリットがありそうです。
航空券単独で購入の場合
航空券単独の購入の場合もポイントは付与されていたのですが、その付与率が変更となっています。
1月31日まで 750円→1ポイント
2月1日から 500円→1ポイント
となり、宿泊と比較するとレートは悪いものの、+50%のレートアップとなります。そして、ANA航空券を購入して、ANAマイレージ登録をすれば、マイルやプレミアムポイントは積算されます。ただし、ANAカードマイルプラスなどの部分は当然ですが、直販購入していないため、付与されません。
活用方法としては、主に国際線航空券において、ANA直販サイトではMクラスやHクラスなど売り切りとなった場合でも、代理店である同サイトでは残っているケースがあり、日程などが限られる場合は、活用できると言えます。
上級会員向けの航空券単独購入時のボーナスは廃止
しかし、これまで対象となる航空券の予約で、シルバー会員は 10% のボーナスポイント、ゴールド会員は 30% のボーナスポイントを取得できたのがなくなります。ベースの付与率がこれまでのゴールド会員のメリット以上はあると言っても、最上級のゴールドの排他的メリットはここでは薄れてしまいます。
ただし、宿泊+航空券ではポイント獲得は改善されているため、プレミアムポイント積算が可能である組み合わせであれば、フライトと宿泊をセットにするのもありと言えます。
二つ以上のサービスの購入を取り込もうとする同社の意向が見えます。
当然ですが、ホテル側の宿泊でホテル直系のステイプログラムにおいては、OTA経由の予約は上級会員のためには一切カウントされないため、ホテル修業ができないエリアなどで、飛行機の利用額の比重が大きい場合にはメリットがありそうです。
天秤の掛け方が難しいのではありますが、最後の最後までポイントをすくえそうであります。
上級会員資格が大きく変更
そして、今回から大きく上級会員資格も変更となっています。
これまでは宿泊数または宿泊金額が達成条件となっていました。これまでは年間(1/1-12/31)にシルバーでは7泊または60万円利用、ゴールドでは15泊または120万円利用というのが条件でした。
金額よりも宿泊数がハードルは低いのが自明でありますが、宿泊数は6,000円/泊という枷はありますが、それでもかなりハードルは低いと言えました。それが激変しています。
2022年以降は下記のとおりであります。いずれも年間(1/1-12/31)という期間は変わらずです。
シルバー 旅行アイテムを 10 個 集める
ゴールド 旅行アイテムを 25 個 集める
旅行アイテムとは対象の旅行商品 (航空券、宿泊施設、現地ツアー) により獲得できます。
各旅行商品には以下のような定義があります。
- 航空券 – チケット 1 枚 (ストップオーバーを含む往復航空券、片道航空券、複数のフライトが含まれる予約の 1 区間) につき旅行アイテム 1 個 (予約したフライト旅程による旅行が完了していることが条件)
- ホテル – 客室 1 室 (宿泊者の人数に関わらず) につき旅行アイテム 1 個 (宿泊が完了していることが条件)
- バケーションレンタル (複数の部屋がある場合も含む) – 1 泊につき旅行アイテム1 個 (宿泊が完了していることが条件)
- 現地ツアー – 現地ツアーのチケット 1 枚につき旅行アイテム 1 個 (現地ツアーへの参加が完了していることが条件)
航空券 + 宿泊 – 上記の各旅行タイプのルールに基づきます
エクスペディアホームページより
例えば、ホテルの客室 1 室に 7 泊し、2 枚の往復航空券、2 枚の現地ツアーチケットを利用して旅行を完了した場合、ホテル7+航空券2+現地ツアー2= 11 個集めることができます。
ただし、1アイテムは1円からと言うわけではなく、これまでのハードル同じく、1アイテムあたりの最低利用金額が設けられています。
金額は¥2,500以上 (割引 / クーポン適用後の金額) となっています。
そう考えると、これまではゴールド達成は15泊×最低金額6,000円=90,000円であるのに対して、今後は25アイテム×最低金額2,500円=62,500円であり、ハードルは下がったようでもあります。
国際線が利用できるのであれば、LCCとドミトリーと安い現地ツアーの組み合わせが良さそうであります。日本国内となればカプセルホテルやジェットスターを組み合わせれば達成できるそうであります。
また、エクスペディアでは民泊やアダルトオンリーのホテルまで検索すると出てくるので、旅行以外にも活用してポイント還元のためにゴールドを目指す人が出てくるかもしれません。
ここまで来るとゴールド会員としての格が、これまでイメージするような優雅さと言うよりは、ポイントを高回転で使い込むというようなこととなりそうです。
同社にとってはポイント経済圏でグルグル回ってもらうため、良いのかもしれませんが。
上級会員は延長
そして、一番のサプライズと言うか、上級会員の延長であります。
本年は多くの方にとって旅行の機会が少なくなっていることを考慮し、現在シルバーおよびゴールド会員の皆様のステータスの期限を 2023 年 2 月 28 日まで延長いたします。 ブルーおよびシルバー会員の皆様には、現行のルールに基づいて年内ランクアップのチャンスもあります。2022 年 1 月 1 日から 2022 年 1 月 31 日までのご予約に関しては、お客様の宿泊数とご利用金額に基づいて旅行アイテムの数を算出させていただきます。
通知メールより
ということで、2021年に続き、2022年も何もしなくてもシルバーとゴールドはステータスを延長となります。
もっとも、長文になってしまった上級会員資格変更が大きいため、その影響の様子見という事で更なるモラトリアムという事なのかもしれません。
最後に
さすがに2022年のステータス延長はないと思い、マリオット、ハイアットのない都市に滞在する時はしこしことエクスペディア経由で予約し、ステイしており、ようやく旧来基準の15泊が達成したところで、ステータス延長とプログラムの変更通知が来ており、わざとやっているのではないかと思うくらいです。
ゴールド会員ではポイント付与率やポイントを利用する換算レートは向上するため、メリットはありそうですが、今後のゴールド会員の属性が気になるところであります。
最近のエクスペディアで今夜のホテルを検索すると民泊がやたらと多く、そっちの方がマージンがいいのでしょうが、泊まりたいホテルを探すのが難しくなっています。ゴールド会員など、しがらみのある人は我慢して検索するのでしょうが、旧来のホテルがヒットしやすいモードも作って欲しいところであります。