エチオピア航空のビジネスクラスに香港から成田空港までアップグレードをして搭乗する機会がありましたので、お伝えします。
エチオピア航空 香港-成田線
エチオピア航空はアラビア半島の南西に位置するエチオピアの政府100%出資の同国のフラッグシップキャリアです。70機以上の航空機を保有し、90都市近くに就航しています。アフリカはもちろん、欧米、南米、アジアにも就航しており、2011年末にスターアライアンスに加盟し、2015年4月から成田に就航しています。成田-香港線は、アディスアベバ-東京便の途中、香港に寄港する以遠区間の定期便です。途中経由する便のため、始発地で遅れると玉突き的な遅延、また経由地の空港付近の天候により、着陸・離陸の遅延が発生することもありますので注意してください。
ET673 |
成田発21:15 |
香港着0:55(翌日) |
ET672 |
香港発14:55 |
成田着20:25 |
週3便(水、金、日)運航
Cloud Nine Upgrade
今回の搭乗は、エコノミークラスからのアップグレードです。同社のアップグレードプログラムを利用しました。エチオピア航空のエコノミークラスからビジネスクラスへのアップグレードプログラムです。特徴としては、マイルや上級会員に付与されるアップグレードポイントを使用するのではなく、有償(クレジットカード決済のみ)で自分の設定したアップグレード額で入札し、落札すればアップグレードされ、その額を支払う(カードで決済される)仕組みです。特徴としては、エコノミーの対象運賃の制限が低いため、最安クラスでも適用可能です。ちなみに、マイル加算は購入時のエコノミークラスの予約クラスをもとに加算されます。
詳細はこちらの記事を参考にしてください。
エチオピア航空お帰りハイヤーサービス
エチオピア航空日本地区総代理店のGSAのサイトに下記記載がありました。香港から成田までだと対象外のようですが、対象の場合はいいサービスですね。
対象となる期間 2017 年7月 1 日~ 2018 年 3 月 30 日 日本ご到着分まで
・対象航空券 は以下の全ての条件を満たす航空券をお持ちのお客様が対象となります。
・日本国内にてご購入で、且つ 071 の航空券番号で始まる航空券
・往路にエチオピア航空 673 便 成田発アディスアベバ行き、復路にエチオピア航空 672 便アディスアベバ発成田行きを含むご旅程のもの
・ビジネスクラス往復運賃で、且つ予約クラス C / J でご購入のもの
上記の条件を満たしていても、次のいずれかに該当する場合は対象外となります。
・スターアライアンス世界一周運賃(RTW)の航空券
・幼児割引運賃適用のお客様のみのご利用
・旅行会社主催のツアーの一部としてエチオピア航空にご搭乗されるお客様
ビジネスクラス搭乗記
本来の出発は14:55ですが、空港到着時で15:20と遅延が発生し、さらに、16:00出発に変更となりました。おかげでビジネスクラス利用のため、ラウンジでの滞在時間が長くなりました。エチオピア航空のビジネスクラス利用時に利用できるラウンジは香港航空のVIPラウンジ「クラブ バウヒニア」です。
ラウンジの記事はこちらです。
エチオピア航空はスターアライアンス加盟の航空会社ですので、香港国際空港にあるスターアライアンスのラウンジ(シンガポール航空、ユナイテッド航空、タイ国際航空)のラウンジも利用できます。
ラウンジを出て、43番ゲートに向かう途中外を見ると、沖からエチオピア航空のボーイング787がタキシング中で、まだ時間がかかるなと思いながら、ゲートに到着。カウンターの横のベンチに長身長脚のCAさんたちが少々待ちくたびれた模様で待機していました。時間があるので付近にあるスターバックスで残った香港ドルを使い果たし、一服。
しばらくして搭乗が開始されました。機内に入ると当然ですが、アディスアベバから搭乗客が疲れ気味に着座していました。ドアクローズの時点で隣席が空いていたのは3席と思いのほかと混んでいました。アップグレードできたのは運が良かったのでしょうか。
エチオピア航空のボーイング787-8のビジネスクラスは横配列が2-2-2、縦4列、合計で24席です。
シートピッチ約172~198cm、シート幅52.5cm、リクライニング角度170度とほぼフラットに近く、快適なシートです。
実際リクライニングをいっぱいまで倒すとフラットなのかライフラットなのかわからないくらいです。
ウェルカムシャンパンがあります。きちんとしたガラス製のグラスに注がれます。
ビジネスクラス機内食
ワインはシャンパンをはじめとして、地元エチオピアのワインを含めて9種類から選択できます。機内で9種類もワインを選択できるのはなかなかです。利きワインも楽しめそうですが、距離が短いので諦めました。
スターターとして、100%生野菜サラダとギフトにありそうなペッパービーフハムにこれまたペッパーの効いたコーンとグリンピース添えです。
野菜が苦手の人には好まれないと思いますが、生野菜サラダの鮮度が思いのほかよく、香港で脂っこい中華料理で疲れた胃にはちょうど良かったです。
メインコースは3つから選択できます。洋食がトマトペンネ、中華がビーフ焼きそば、もう一つが卵料理?でした。焼きそばがどんなもの試してみました。焼きそばについては、あまり当たりも外れもないものですが、麺は細く、牛肉とともに味がしっかりついていました。
最後はデザートかチーズ(両方でも問題ないと思います)を楽しめます。チーズをお願いしたところさらにてんこ盛りにしてくれました。
座席が最後部とビジネスクラスの中では最後にサーブされる席のため在庫処分的に盛ってくれたのか、自分がお腹を空かした顔をしていたのかわかりませんが、赤ワインさらにコアントローとお酒もすすみました。
食事を終えるともう高知沖を通過しており、ビジネスは時間がたつのが早いと毎度ながら感じてしまいました。遅延回復のためかわりと直線ルートで飛び成田には定刻の70分遅れで到着。
まとめ
エコノミーの運賃が片道あたり、1.6万円、アップグレードにかかった費用が260USDとほかの有名航空会社のビジネスクラスと比較すると割安ですが、機材はボーイング787-8と最新で、シート設備も快適です。また、機内食に関しては、ワインは9種類から選択可能、食事もよく、サービスもよいです。香港に行く機会があるなら、また利用してみたいと感じました。