
今回は、インド・ムンバイ(BOM)を起点とし、エジプト・カイロを経由して南アフリカのヨハネスブルグ(JNB)へと至る、エジプト航空(MS)のビジネスクラスルートを深掘りします。特に、ANAのムンバイ直行便を利用した「日本発着」としての現実味に焦点を当て、2026年9月の最新スケジュールでシミュレーションをしてみました。
フライトスケジュール
2026年9月、雨季が明ける直前のインドと、春の足音が聞こえ始める南アフリカを結ぶ旅程です。遅い夏休みでまるまる一週間のスケジュールです。
往路:2026年9月13日(日)
| 便名 | 区間 | 時間 | 機材 |
|---|---|---|---|
| MS 969 | BOM → CAI | 03:00 → 06:30 | A320neo |
| (カイロ滞在:17時間15分) | |||
| MS 839 | CAI → JNB | 23:45 → 07:10 (+1) | A330-300 |
復路:2026年9月20日(日)
| 便名 | 区間 | 時間 | 機材 |
|---|---|---|---|
| MS 840 | JNB → CAI | 21:45 → 07:10 (+1) | A330-300 |
| (カイロ滞在:10時間25分) | |||
| MS 968 | CAI → BOM | 17:35 → 02:00 (+2) | A320neo |
スケジュールを活用
このスケジュールの肝は、往路における17時間を超えるストップオーバー級の滞在です。午前6時半に到着し、出発は深夜。これはもはや「乗り継ぎ」ではなく、カイロという都市を丸一日堪能するための「ギフト」と捉えるべきでしょう。ギザのピラミッドへ向かい、スフィンクスと対面した後にナイル川のサンセットクルーズを楽しむ。そんな修行の枠を超えた体験が可能です。
復路も10時間の滞在があるため、長旅の疲れを癒やすために市内のホテルでデイユースを利用するのも賢い選択です。機材に目を向けると、ムンバイ線はナローボディながら最新のA320neo、ヨハネスブルグ線は広々とした2-2-2配列のA330-300(JNB線)。異なる機材のビジネスクラスを一度に楽しめる、非常にマニアックな旅程となっています。
2026年最新為替レートで算出するPP単価

運賃・予約クラス・プレミアムポイントは以下のとおりです。
| 総運賃 | 1,462.62 USD(約 233,639 円) |
| 予約クラス | Zクラス (100%+400PP) |
| BOM-CAI 獲得PP | 2,701 × 100% + 400 = 3,101 PP |
| CAI-JNB 獲得PP | 3,874 × 100% + 400 = 4,274 PP |
| 往復合計獲得PP | 14,750 PP |
| PP単価 | 15.84 円/PP |
現在の超円安水準(159.74円)において、ビジネスクラスで15円台を叩き出せるルートは極めて稀有です。一度の旅程で約1.5万ポイント。ANAダイヤモンド修行の大きな柱となり得るポテンシャルを持っています。
ANAムンバイ線との接続シミュレーション
さて、ここからが肝心なところです。日本からこのスケジュールを享受するためには、ムンバイまでの足を確保しなければなりません。ここでは、ANAの成田=ムンバイ直行便(NH829/830)です。特典利用でも9月なのでマイル数は割と抑えられます。
【接続イメージ:ANA + EGYPTAIR】
- 往路: NH829 成田 11:15 → ムンバイ 17:45
(ムンバイで約9時間の接続)
MS969 ムンバイ 03:00 → カイロ 06:30 - 復路: MS968 カイロ 17:35 → ムンバイ 02:00 (+1)
(ムンバイで約18時間の接続)
NH830 ムンバイ 20:00 → 成田 07:35 (+1)
往路の接続
夕方にムンバイへ到着し、深夜のMS便まで約9時間。ムンバイの空港(ターミナル2)は世界的にも豪華さを誇るラウンジがあり、ビジネスクラス利用であればその恩恵を十分に受けられます。行きは入国無しでも良さそうですが、成田空港カウンターで乗り継ぎのフライト証明とかなかなか面倒でもあります。ネットで完結できますが、なかなか難しいマルチプルのビザをあらかじめ取得して入国も選択肢と言えます。
復路の接続
深夜2時にムンバイに到着し、ANAの出発は夜20時であります。ここでは18時間の待ち時間が発生します。この「長いインターバル」では、チェックインが遅くなることを事前に伝えて、空港近くのホテルでホテル修行がベストかもしれません。
個人的には海外に1週間もいると、お酒のせいもあるかもしれませんが、お腹が緩くなるので、インドでの滞在は最後に追い打ちとなる可能性もあるので、体調管理が必要かなと感じます。インドではシャワーでもお腹が緩くなるような気がします。
このルートの意義
単にPP単価だけを追い求めるなら、もっと過酷なエコノミー修行があるかもしれません。しかし、このエジプト航空ルートには「優雅なビジネスクラス」があります。
ムンバイの喧騒を抜け、カイロの悠久の歴史に触れ、そしてアフリカ大陸の南端を目指す。そのすべての工程がビジネスクラスの快適さに守られているのです。ANA便で特典ビジネスと組み合わせにより、成田からヨハネスブルグまで、まさに「フル・フラットな世界」を構築することができます。
エジプト航空はスターアライアンス加盟でもあり、スターアライアンスGold 会員であれば、カイロのラウンジ「ALIOTH」や「HORUS」での滞在も約束されています。ノンアルコールのラウンジと機内食はお酒好きの人には耐えられないかもしれませんが、カイロ空港の免税店ではお酒は販売されているので、常温で飲めるような強めのお酒は行けそうです。
最後に

円安や制度変更を嘆くより、新しいルートを見つけ出して、粛々と修行をしていくことが真骨頂かもしれません。こうした達成感がマイル修業を甲斐性のように繰り返す理由とも言えます。
今回のムンバイ・アフリカ・コネクションを活用して、アフリカでの訪問国を増やして経験値を重ねるのも良いと言えます。