航空業界は必要不可欠なインフラではある一方で、コロナ禍で最も影響を受けている業種の一つでありますが、コロナ禍でも航空会社が行うイベントは人気であり、そこに何か答えがあるようであり、考えてみました。
コロナ禍の航空会社のイベントは大盛況
コロナ禍で海外に行けない中、国際線機材を使用したフライトや、とばない国際線機材をレストランにしたり、国際線の座席を椅子にして、機内食をメニューにしたりする地上のレストランはどこの国でも盛況のようです。
なかでも、フィンランド航空では機内食をスーパーで販売したりしており、JALのスープの素を近くで買えたとはしても調理がされた機内食を購入できるのはなかなかなく、好評のようです。
日本では昔からスーパーで駅弁特集のようなものをやっているので、物珍しさも相まって、人気は出るでしょう。
駅弁は定期的に人気でありますが、機内食の場合は限界効用がどこにあるのかわかりません。
飛行機と言えば、社会のインフラであり、自分の子供がパイロットや客室乗務員になることに対して、否定的な意見は少ないと言えます。現在の時代には生活が困窮するリスクもあるとして、国家公務員の方がいいと言う人もいるかもしれませんが、幼い子供にはそれはわからないかもしれません。
国際線、飛べなければ、国内線で飛ばせてみようビジネスクラス
コロナ禍では、国際線は10分の1以下の需要であり、国内線よりも装備を高めた機材はまさに無駄となっています。
一方で国内線では、アッパークラスであるプレミアムクラスやファーストクラスでは食事がまずいと言った意見もあり、そうであれば、全うにビジネスクラスを提供した方が良いかもしれません。
国内では外資系(外資なのは残念ですが)のホテルではかなりのハイグレードを感じることが出来、東京からそのホテルまで行く導線を考えると飛行機が一番、みすぼらしいのかもしれません。
そう考えると、料金を上乗せしても飛行機の旅に期待する人が出てくるかもしれません。
そういう意味では、国際線機材を使用し、ケータリングも国際線をフル活用して結構な座席数を提供するとアフターコロナでもファーストクラスやプレミアムクラスに次ぐ、がっちりクラスが出てくるかもしれません。
なにより、国際線担当であった各方面の人に光が差し、経済は人が作ると言うことが具現化するかもしれません。
個人的には、コストの上積みはあっても、ビジネスクラスとなれば、乗ります。
具体的にはどんな運用が
ANAの大型・中型機の国際線仕様と国内線仕様の座席数をクラス別比較してみました。下記のとおりです。
座席数 | |||
---|---|---|---|
国際線 | ビジネス | プレエコ | エコノミー |
B77W※ | 60 | 24 | 180 |
B787-10 | 38 | 21 | 235 |
B787-9 | 40 | 14 | 192 |
B787-8 | 46 | 21 | 102 |
国内線 | プレミアム | 普通席 | |
B777-300 | 21 | 493 | |
B777-200 | 21 | 381 | |
B787-9 | 18 | 377 | |
B787-8 | 12 | 323 | |
B767-300 | 10 | 260 |
特徴的なところでは国際線機材では長い機材程、ビジネスが少なく、エコノミー系シートが多い点であります。
ボーイング787-10型機は同シリーズ最大の機材でありつつも、ビジネスは38席、プレエコとエコノミー合計は256席と普通席の埋まり具合と燃費を考えると国内線772とも遜色なさそうとも言えます。
ビジネスクラスとして座席を満席に近くして、プライシングをすれば結構いけるかもしれません。
また、石垣・宮古に76Pを飛ばすよりも、787-8国際線を飛ばし、ビジネスクラスを提供し、石垣・宮古にある高級ホテルとバンドルすることにより、他社差別化もできそうとも言えそうです。
支線では既に国際線機材の32Pが就航しており、機内食が良くなったとしてもイメージは付きにくいので、羽田発の沖縄、札幌、福岡に絞り、787-10と787-8をメインにたまには、火入れを兼ねて789も運用するのがいいかもしれません。
運賃はどれぐらいか
ANAの場合、幹線ではプレミアムクラスと普通席の差分は片道1.4万円であります。
例えば、新幹線ではグリーン車とグランクラスの差は東京=新青森間では5千円ほどあり、東京から沖縄となれば距離は2.5倍程となります。
言い換えるとプラスと2.8万円から3万円程度となります。高いと思うかそれでもいいと思うかはサービス次第であり、腕の見せ所かもしれません。
最初は、座席を埋めるべく、プレミアムポイント2Xの250%キャンペーンとか出すと満席必至かもしれません。
満席となると乗りたいとうさらにポンプが効くかもしれません。
最後に
国内でビジネスクラスは意外と受けがいいかもしれません。日本国内での高級ホテルが竹の子ようにできており、玄関を開けてから玄関を戸締りするまでを旅とするとその道中も旅であり、各所連携の上、スムースで快適な旅を提供し続けるのが、今の時代です。
MaaSは幅広く受け入れられるかもしれませんが、その中でもプレミアムなMaaSを先んじて、チャレンジした方がいいのかもしれません。
銀行に行く、銀行に行けない、でも、銀行に行けて大丈夫であり、冒険は禁物かもしれませんが、銀行の人を巻き込んで、世界を変えるつもりが必要かもしれません。