日本においてクレジットカードブランドにおいて唯一Apple Payに対応していなかったダイナースクラブがApple Payに対応したので、まとめてみました。
Apple Payとは
Apple PayとはApple社の提供するスマートフォン「iPhone」シリーズやスマートウォッチ「Apple Watch」に搭載されるモバイル決済のプラットフォームです。
そのうえで、下記のマークのようなキャッシュレス決済サービスを介して、キャッシュレスに買い物や交通利用ができます。
モバイルSuicaのように事前にチャージ(入金)して利用するプリペイドタイプとクイックペイやiDのようにそれらに登録したクレジットカードで支払うポストペイドタイプの2パターンにおおよそ分かれます。
Apple Payのメリットとしては財布を持ち歩かずともiPhoneのみ持ち歩いても交通利用や買い物ができます。支払いの際のセキュリティについても顔認証や指紋認証を利用することからスキミングや盗難された場合のリスクが下がります。
Apple Watchに至ってはその時計をかざすだけで買い物が可能なため、スマートフォンを入れるポケットついていない衣類やポケットに入れても落ちるようなシーン(ジョギング)において、有効です。
外出が自粛される昨今、夜にジョギングをした後にそのまま買い物をして帰宅すれば外出時間も限られ、手に触れる場所も最小で済みます。
ダイナースクラブはクイックペイ
ダイナースクラブは2020年4月よりApple Payに対応しており、対象のカードは同社の個人カードおよび、コンパニオンカード、家族カードとなります。
コーポレートカード、コーポレートコンパニオンカード、ETCカード、パーソナルローン カードレス、コマーシャルカードは対象外となっています。
日本において、ダイナースクラブはキャッシュレス決済サービスについて「クイックペイ」を採用しており、店舗での支払いの際には「クイックペイ」で言い、iPhoneまたはApple Watchを対応端末にかざすだけで支払いができます。
一方で日本独自のクイックペイによりApple Payでの支払いが可能となっているため、海外ではダイナースカードによるApple Payでの支払はできません。
コンパニオンカードのマスターカードでは「マスターカードコンタクトレス」が利用できるため、Apple Payにコンパニオンカードのマスターカードを登録し、支払いの際にその決済サービスに対応していれば、「Master card Contactless」と言い、かざせば支払いは実現します。
触るストレスから解放
新型コロナ感染の拡大を回避するのは人と人のスペースを確保するのが現時点では最善とされており、「ソーシャル・ディスタンシング」「3密」といった言葉も生まれています。
外出自粛と言っても食料品や日用品の調達は必要であり、外出することとなります。
そうした中で誰が触ったかわからない、紙幣や硬貨でのやり取りは買う側も嫌ですが、レジの方も嫌だと思います。
さらにプラスチックのカードを渡すのも相手に触らせてしまうというストレスもあります。
最近のレジではカードのスワイプやICによるPIN入力は利用者が自ら操作するパターンが多くなっているのでレジの方へのストレスはないですが、誰が触ったかわからないテンキーや端末を触るのはストレスがあります。
こうした中で非接触型のApple Payでは触るものがないため、ストレスがなくなります。
買った商品は自宅に帰ってから包装しているものを袋に包んで捨てればよいですが、財布やカードは繰り返し使うため、場合によっては消毒も必要となりますが、それもフリーとなります。
ただし、Apple Watchの場合、自分の汗による腐食防止の観点からも清掃は必要かもしれませんが。
最後に
他ブランドとの劣位へのキャッチアップが目的だったと思いますが、いみじくもこうした世の中でApple Watchに対応したのはタイムリーと言えます。
プロパーから、ANA、JAL、デルタ、ユナイテッドなど各エアラインブランドもあり、新規入会ではボーナスがおいしいものもあり、クレジットカード編成見直しの一つとして考えるのも良いかもしれません。