世界で5番目に小さい国であるサンマリノを日帰りで訪問しましたので、お伝えします。
フィレンツェからミラノに行く途中に
フィレンツェからその日のうち中にミラノへ行く途中、サンマリノに行くこととなりました。しかし、サンマリノに行くルートはレンタカーがあれば最も自由に行けるのですが、今回はレンタカーを利用しないため、それ以外の手段を考えると結構、頭を抱えてしまいました。
フィレンツェとサンマリノは直線距離としては近いのですが、山脈があるため、遠回りとなります。
基本的には鉄道でサンマリノ最寄りのリミニまで行き、そこからサンマリノに向けてアクセスする形になります。
フィレンツェからボローニャまで
フィレンツェからリミニまでは鉄道であり、ボローニャで乗り換えとなります。
フィレンツェからボローニャまで高速列車が頻繁に運行されており、時速300km運転をしているため、所用時間は40分程でありました。
乗車したのは速達タイプのフレッチャロッサですが、ちょっと違うタイプの列車でした。
ボローニャからリミニまで
ボローニャからリミニまでは日本で言うと在来線のような感じです。特急、急行、普通列車が走っています。特急はフレッチャビアンカという名称であり、結構人気のようでネットで睨めっこをして何とか直前に予約購入ができました。
ほぼ満席の車内であり、小一時間の道中ですが、混雑感を感じます。車窓にはぶどう畑が広がり、世界の車窓感があります。
定刻通りにリミニ駅に到着しました。
リミニからサンマリノまで
リミニからサンマリノに行く手段としては路線バスがもっともポピュラーであります。駅の前の道路を渡ったところにバス停があり、運賃は片道5ユーロです。
バスの時刻表は運航会社のホームページに掲載されています。
ただし、鉄道との乗り継ぎが良くなく、ほとんどの列車との接続は1時間位待たされる組み合わせであります。
鉄道が遅れることを想定しているのかもしれませんが、弾丸旅程ではこの待ち時間は勿体ないところであります。
そこで、タクシー乗り場に移動し、どれくらいか聞いてみると50ユーロであり、バスの10倍ではありますが、時間優先で利用してみました。
バスの場合、所要時間は1時間弱かかりますが、タクシーは30分程でサンマリノに到着します。サンマリノまでの道路は整備されており、ほとんど4車線道路であります。
ただし、山道のため、勾配とカーブは結構あります。
中世の世界サンマリノ
サンマリノは世界最古の共和国であり、主な歴史地区は世界遺産であり、見どころが一杯です。
歴史地区にはゲートを潜って入ります。ゲートの内側は中世の世界が広がります。途中のギフトショップには鉄鎧が展示されており、中世と言うかルパンの世界を感じてしまいます。
砦へのアクセスは有料
砦は3つあり、グアイダ、チェスタ、モンターレという名前であります。うちグアイダとチェスタは断崖に建てられており、絶景が見られることもあり、人気であります。
アクセスするには有料であり、1つだけアクセスすることもでき、2つアクセスするとセット割が適用されます。
今回は弾丸旅程であることと、標高が高いためか結構息が切れて疲れたため、第一の砦グアイダから絶景を拝みました。
真夏の快晴と言うこともあり、景色は最高でした。漫画家の人はこういう景色からインスピレーションを受けるのだろうと感じてしまいました。
72番目の訪問国の証
イタリアとサンマリノ間の国境にはパスポートコントロールはありません。そのため、サンマリノに入国した証は通常ありませんが、観光案内所でパスポートスタンプを押してくれます。
料金は5ユーロとスタンプのためにお金を払うのであれば、ビールでも飲んだ方が良いのではないかと思いましたが、なかなか経験のできないことのため、スタンプを押してもらいました。
サンマリノからミラノまで
高地を弾丸で歩き回りたおかげで喉が乾き、バス停の近くのレストランにて、ビールで一服します。
行きはタクシーで時間を稼いだことから、ひととおり巡って帰りはバスと言うことも可能です。
もちろん、歴史地区の入口の近くにタクシー乗り場があり、電話番号に連絡するとタクシーが5分くらいで来てくれます。
予定通り、リミニ駅に到着し、列車待ちの間、周辺を散策し、定刻通り、フレッチャビアンカが入線。ボローニャまでの復路も混雑していました。
ボローニャからイタロに乗り換えあっという間にミラノ到着となりました。
最後に
サンマリノは今回の旅程で絶対外せない場所でしたが、あまり時間が避けず、結構考えました。
しかし、タクシーを活用して、トータルの移動時間を短縮できたことで弾丸タッチができ、ミラノ到着は夕方4時ごろとなりました。
弾丸旅行の場合、時間との勝負という事を改めて感じました。