新千歳空港の国際線について、考えてみましたのでお伝えします。
新千歳空港の概要
新千歳空港についてChat GPTに聞いてみました。
新千歳空港(しんちとせくうこう)は、北海道に位置する日本の国際空港です。正式名称は新千歳空港国際線旅客ターミナルビルですが、一般的には「新千歳空港」と呼ばれています。
以下に新千歳空港の概要をまとめます:
位置:新千歳空港は北海道札幌市の南約40キロメートルに位置しています。札幌市中心部からは車や電車で約40分の距離です。
路線:新千歳空港は国内線と国際線の両方を取り扱っています。国内線では主要都市や地方都市への便が数多く就航しており、東京や大阪、名古屋など各地との間に頻繁な便が運航されています。また、国際線ではアジアやヨーロッパ、北米などへの直行便も就航しています。
ターミナル:新千歳空港には国内線ターミナルビルと国際線ターミナルビルがあります。それぞれ独立した建物で、充実した施設やサービスが提供されています。ショッピングやレストラン、ラウンジなどがあり、利用者の快適な待ち時間をサポートしています。
アクセス:新千歳空港へのアクセスは、車や電車、バスなどが利用されます。札幌市中心部からはJR新千歳空港駅までのアクセスが便利であり、また、高速道路を利用して自家用車でのアクセスも可能です。
その他の施設:新千歳空港には、ホテルやレンタカーサービス、駐車場などの施設も備わっています。また、観光案内所もあり、北海道の観光情報を提供しています。
新千歳空港は北海道の玄関口として、多くの旅行者やビジネスパーソンに利用されています。利便性の高いアクセスや充実した施設が整っているため、快適な旅行のスタートや終わりを迎えることができます。
知り合いとの会話には丁度いい、説明であります。マニアックになると下記を捕捉したいところであります。
開港は1988年7月20日(意外と新しい)であり、空港コードはCTS(セントレアと間違いやすい)であります。
滑走路は3,000mの滑走路が2本あり、それぞれ、01L/19Rと01R/19Lと見た目的には並行している滑走路が2本あります。日本ではなかなかのインフラであります。
また、01L/19Rの滑走路はI/IIIbと言う、日本国内では一番レベルの高い計器着陸装置を備えているので、濃霧や大雨等で視界が悪くても着陸できる空港でもあります。
また、あまり、深夜便に縁がないですが、日本初の24時間空港であり、貨物便の方がそうした時間帯が多いのかもしれません。
新千歳空港の利用状況
つづいて、新千歳空港のパフォーマンスを見てみます。新千歳空港自体は名前のとおり、千歳市と苫小牧市にまたがる空港でありますが、航空会社によっては札幌便とするケースもあるように、日本5大都市となる札幌市の代表空港でもあります。上位を見ると東京、横浜、名古屋、大阪、福岡であります。国内線に限ると羽田に続いての2位であり、新幹線が北海道まで一応つながっているとは言え、札幌経済圏となると飛行機一択となっています。
そんな新千歳空港ですが、開港時と足元の利用状況を確認してみました。開港は1988年7月のため、1年まるまるデータとなる1989年とコロ助の影響を受ける前の2019年を比較してみます。
国内線 | 国際線 | |
---|---|---|
1989年 | 11,944,306 | 30,185 |
2019年 | 20,732,744 | 3,866,519 |
増加率 | 174% | 12809% |
国内線は増加する札幌圏との増強と言うイメージもあり、開港から約30年間で約1.7倍となっています。一方で国際線は開港時は3万人に対して、足元では約387万人と桁が違い過ぎて%が凄いことになっています。
国際線の比率を見るとトータルで2,500万人の利用に対して、387万人の利用であり、約15%が国際線利用となります。
キングオブ日本の空港である羽田が国内線が6,887万人、国際線が1,854万人の比率と比較しても2割なので、国際線は多いと言えます。
ただ、国際線の比率が低いためか、国内と国際合計では東京国際、成田、関西、福岡の後塵を拝すると結果となっています。
新千歳空港の国際線
そんな、新千歳空港ですが、コロ助後の就航路線を見てみます、下記のとおりです。
ソウル(ICN)
済州航空
ティーウェイ航空
ジンエアー
アシアナ航空
大韓航空
エアプサン
釜山
エアプサン
大邱
ティーウェイ航空
台北
タイガーエア台湾
チャイナエアライン
スターラックス航空
エバー航空
香港
香港航空
キャセイパシフィック航空
クアラルンプール
バティックエアー マレーシア
シンガポール
スクート
非中国の東アジアと一部の東南アジア(シンガポールとクアラルンプール)であります。LCCが大勢を占め、北海道への観光と言うのが色濃く出ています。
確かに、観光で行くのに飛行機内の数時間を充実するために値差で3万円とかあるのであれば、交通費は安く抑えて、宿代や現地でのグルメに充てたいところであります。
これはこれで地域経済に貢献し、外資のLCCにキャッシュを持って行かれないのは良いのですが、本質的に新千歳空港に国際線需要が定着するか不明であります。
外資のLCCが成長戦略として新千歳を長期スパンで位置づけているのであれば、そうかもしれませんが、収入次第ではオセロのようにひっくり返ることも有り、安定して国際線需要からチャリンチャリンとは行かないかもしれません。
国際線がなぜ増えない
コロ助直前では新千歳空港の国際線は明るかった記憶があります。
フィンエアーがヘルシンキから直行便を開設したり、ハワイアン航空がホノルルから直行便を開設した記憶があります。
以前から開設はしていたシンガポール航空やタイ国際航空の印象も強い所であります。
しかし、LCC以外はなかなか回復していない状況であります。
フルサービスキャリアはビジネス(仕事)渡航などの安定した需要を基本と考えており、それが太くないと厳しいのかもしれません。観光需要の場合は認知や体験などワンタイムのために結構販促がかかりますが、フルサービスキャリアの場合は定期的な需要をきっちり提供する必要があり、そもそもの需要が少ないのかもしれません。
冬季の運航
設備も規模も国内線では左大臣クラスの新千歳空港ですが、玉に瑕もあります。それは冬季時の荒天による運航率であります。
北海道内では比較的安定した天候の千歳市エリアにありますが、それでも影響はあります。
冬季における発着のファクターとしては天候(降雪と強風)の他に滑走路状況(除雪対策、航空機への降雪の除去、搭乗者のアクセス)があり、国内の空港としてはかなりこうした対策をしていても、新千歳空港が落ちたと言う知らせは近年はよく聞きます。
空港施設内の対策は国内屈指であるものの、近年の天候変動がそれを凌駕するケースがあったりします。お天道様はやはり強いですね。
また、いみじくも、札幌都市圏まで当たり前のように利用している鉄道(JR北海道)の持続性により、飛行機が飛んでも搭乗客を裁けないと言う問題も有ります。
以上のことから、LCCのようにいったん、払い込んでしまえば返金不可のビジネスでは儲けしかないですが、フルサービスキャリアの場合は、返金や代替ルート確保で収入以上のコストがかかるため、振り分けがしやすい羽田一択が無難なのかもしれません。
北海道新幹線が札幌まで開通すると航空需要キラーと言うよりは連携が取れるかもしれません。早く開通させた方が色々とメリットがあるかもしれません。新千歳から欧米とかは行ってみたいですね。
最後に
新千歳にヘルシンキ路線が出来た時は結構、熱くなった記憶があります。同区間は4,487マイルであり、欧州としては最も時間がかからないルートであり、羽田と比較すると1時間も早くなります。たかが、1時間でありますが、結構大きいと言えます。
サウナ本場の北欧の人も新千歳に到着後に、天然温泉とサウナを楽しめるとなると乗り継ぎ時間を有効活用となり、空港施設自体にチャリンチャリンとなりそうです。
まあ、そうした需要は極・限定的でありますが、日本の観光地都市としては有名であり、且つ、行きたい北海道が最初の到着地となれば、それぞれトリッププランを考えるでしょう。
また、羽田一択は良いですが、宿泊施設のキャパオーバーが目立ち、方面によって、新千歳、セントレア、関空の利用をもっと蠕動運動した方が良いのかなと感じてしまいます。