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【ANA】世界一周特典航空券 マイル数を最小で発券する方法

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駆け上る

世界一周特典航空券で、マイル数をより少なくする方法を日本発で考えてみました。

世界一周特典航空券のルール

世界一周特典航空券はANAホームページでは以下のように記載されています。

世界一周の旅程のみ、全旅程の距離(区間基本マイレージの合計。地上交通区間は移動マイルとして計算に含めません。)に応じて必要マイル数を算出します。太平洋、大西洋を1回ずつ飛行機を利用して横断する必要があります。ルートは東回り、あるいは西回りのどちらかで逆回りはできません。出発地と最終帰着地の間で最大8回の途中降機が可能です。(ただし欧州での途中降機は3回まで、日本国内での途中降機は4回までです。)また、出発国に戻る最後の国際線搭乗は、最初の国際線搭乗から10日目以降になります。旅程は最大12フライト区間に加え、最大4区間の「地上移動・同じ都市での異なる空港間移動」が可能です。

※ANAウェブサイトではご予約になれません。ANAマイレージクラブ・サービスセンターにご連絡ください。

大きく言うと絶対必要なルールは以下の通りです。

太平洋を必ず横断

大西洋を必ず横断

最後に出発国に戻るフライトは最初のフライトから10日目以降(最低利用期間10日間)

です。逆にこれを守れば、マイル数を最小で発券できます。 

全距離に応じたマイル数か必要

全旅程の距離(区間基本マイレージの合計。地上交通区間は移動マイルとして計算に含めません。)に応じて必要マイル数を算出と記載されていますが、クラス別のマイル数チャートは下記の通りです。(ホームページより)

チャート

地球の赤道の全周は4万kmで、マイル数にすると約25,000マイルです。しかしながら、チャートには最低4,000マイルからのタリフが存在します。これは、出発国にもよりますが、最低必要なルールである太平洋・大西洋の横断が4,000マイルから7,000マイルで済ますこともできるということになります。 

太平洋の横断での短距離フライト

太平洋

ルールの一つである太平洋を横断するルートで、短いものをピックアップしてみました。日本から東廻りで太平洋を横断する場合、次の国(米国・カナダ)に行くルートは下記の通りです。

東京(羽田・成田)→バンクーバー(YVR) 4,775マイル

東京(成田)→シアトル(YYC) 4,681マイル

東京(成田)→カルガリー(YYC)4,950マイル

東京(羽田・成田)→ホノルル(HNL) 3,831マイル

東回りで太平洋を横断(西回りで太平洋横断も同様)する場合、日本が一番東端に位置するため、日本からのフライト距離が一番短くなります。その中で、北米大陸西海岸への直行便については距離が短くなります。ホノルルは横断しきっていませんが、太平洋を横断したことになるようです。(ホノルルは実際発券しました)

いずれのルートも特典航空券としては人気があり、空席は厳しいですが、バンクーバー線はビジネスクラスのシートがあまりよくないのか空いていることが良くあります。

太平洋の横断での短距離フライト

大西洋

ルールの一つである大西洋を横断するルートで、短いものをピックアップしてみました。人口が多い北半球の高緯度の大陸東端と大陸西端を結ぶルートは就航が多く、距離が短くなります。

セントジョンズ(YYT)→ロンドン(LHR) 2,316マイル

ハリファックス(YHZ)→ロンドン(LHR)2,857マイル

ニューヨーク(EWR) →ダブリン(DUB)3,193マイル

北米のハブ(ニューヨーク各空港、トロント、モントリオール)から欧州の東端ハブ(ロンドン、ダブリン)へのフライトが多いですが、幹線ということもあり、特典航空券の空席は少ないようです。むしろ、支線のほうが空席も多いようです。このほかアイスランドのレイキャビック(KEF)を結ぶルートもありますが、特典枠の空席は厳しいようです。 

日本に戻る短距離フライト

最後のルート

世界一周ルートの最後のフライトである日本へ戻るフライトで短いものをピックアップしてみました。

ソウル(ICN)→福岡 350マイル

ソウル(ICN)→関西 535マイル

ソウル(GMP)→関西 530マイル

台北(TPE)→沖縄那覇 408マイル

隣国・韓国からのフライトが短くなります。10日より短く世界一周を行いたい場合は、最後の区間を先の日程にしておき、別で発券したチケットで日本にいったん戻った後に、LCCなどで韓国に行き、世界一周チケットの最終フライトを完結させる等も考えられます。朝鮮半島情勢が気になる場合は、台湾からのルートを利用し、沖縄までとすると距離が短くなります。

合計すると何マイルか

以上、最低必要な3つのルートを組み合わせると最短マイルは以下のようになります。

東京(羽田・成田)→ホノルル(HNL) 3,831マイル

セントジョンズ(YYT)→ロンドン(LHR) 2,316マイル

ソウル(ICN)→福岡 350マイル

合計6,497マイル

とエコノミーでは38,000マイル、ビジネスでは63,000マイルとなり、東南アジア往復レベルで発券できてしまいます。マイル数が余るので、もう一フライト追加したり、ソウルから東京までのルートに替えても7,000マイルで収まりそうです。

世界一周特典航空券は必ずしもすべての地点をフライトで結ぶ必要はなく、発券できるのも特徴です。 

空白地帯はどうするか

以上のように最低限発券に必要なフライトのルートをピックアップしてみました。これら3つの組み合わせがあれば、発券は可能ですが、空白地帯をどのように結ぶかが問題となります。

これについては、海外発券を利用して、点と点を結ぶのが良いと思います。海外での発券は日本と比較して安い所が多いため、場合によっては特典航空券で発券する際に必要となる諸税・燃油サーチャージを考えるとあまり変わらないような海外発券の航空券もあります。こうしたチケットを組み合わせることで、マイル数を少なく、コストを最小限に世界一周ができます。

ただし、別々のチケットの組み合わせのため、チェックインや入国の際にフライト先の国の滞在期間を確認されますので、チケット控えをプリントして持参すると搭乗・入国もスムースです。 

最後に

世界一周特典航空券は最低限のルールをカバーすれば、必ずしも全区間特典航空券で用意する必要はなく、逆に海外発券の安さを利用して、旅行を安上がりにできるほか、プレミアムポイントをためることもできてしまいます。組み合わせは大変ですが、その反面、面白いルートを発見したり、安いルートを見つけたりと楽しい部分もあります。計画を立ててみてはいかかでしょうか。 

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