エバー航空のエアバスA330-300のビジネスクラスに、台北桃園空港からソウル仁川空港まで搭乗しましたので、お伝えします。
エバー航空のエアバスA330-300
保有機材
エバー航空ホームページより
エバー航空の旅客機の保有はシンプルであり、ボーイング777-300ERとエアバスA330-300、エアバスA330-200、エアバスA321-200とシンプルであり、一番保有している機材はボーイング777-300ERであり、30機以上保有しています。規模が大きいANAよりも保有しており、北米や欧州などの長距離便に多く運用されています。エアバスA330シリーズは10機以上保有しており、近距離路線や閑散期には欧州まで運行することもあるようです。
エアバスA330の特別塗装
エバー航空ホームページより
エバー航空では、サンリオとタイアップし、ハローキティを中心としたキャラクターを機体にペイントした「ハローキティジェット」を運航しています。その中で、エアバスA330では、2種類の特別機があります。一つは「パーティージェット」であり、もう一つが「バッドばつ丸 ファントラベル ジェット」であり、いずれも機体全体にハローキティのキャラクターがペイントされています。
日本線のエアバスA330の運用状況
台北桃園空港または台北松山空港と日本各地を結ぶ路線でのエアバスA330が就航している路線は多くありますが、時刻表で確認すると明確にA330が運用されているのは羽田=台北松山空港と成田=台北桃園であり、そのほかの都市は時刻表ではEQV(EQUIPMENT VARIOUS、機材未定)という記載があり、需給に応じて、機材を変更する仕組みとなっており、札幌、仙台、小松、関西、名古屋などが対象となっています、実際の予約時点でどの機材か確認することができます。成田発着ではボーイング777-300ERかエアバスA330のどちらかのパターンが多いようです。
エアバスA330のビジネスクラス
エバー航空ホームページより
エアバスA330のビジネスクラスは同社において、「プレミアムローレルクラス」と呼ばれており、シートは第一世代と第二世代があります。第一世代はシート配列が2-2-2配列であり、シートピッチは62インチ、シート幅は22インチとなります。第二世代のプレミアムローレルクラスでは、シート配列は2-2-2であるものの進行方向に対して、斜めに設定することにより、よりシートピッチを広くし、快適にしています。また、デザインも木目を多用してデザインであり、より高級感が高まっています。中距離のビジネスクラスでは十分満足できるシートであり、日頃の疲れをとるのにも良いと言えます。
ビジネスクラス搭乗記
搭乗
中距離便のビジネスクラスの「プレミアムローレルクラス」の案内があります。
復路も「バッドばつ丸 ファントラベル ジェット」特別塗装機
復路はもバッドばつ丸 ファントラベル ジェット仕様であり、スリッパや機内メニューなど特別仕様でした。しかしながら、離陸前にシートモニターに放映されている映像はノーマル仕様でした。ホームページなどでよく見かけたCAさん(モデルかもしれませんが)がお出迎えしてくれます。
シート
今回は第一世代のプレミアムローレルクラスでした。バッドばつ丸 ファントラベル ジェットのシートは最新タイプの斜めに向いた、木目調のシートではありませんが、シート配列は2-2-2であり、中距離便では、十分な余裕があります。
また、隣接はもちろんですが、通路を挟んだシートも空いており、静寂の空間でした。シートについては、モニターコントローラーなどを見ると最新とは言えませんが、清潔感の漂うシートであり、同社のコーポレートカラーのグリーンも好感触でした。最前列の切妻には、バッドばつ丸と仲間たちのイラストが描かれたパネルが展示されています。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクのシャンパンはKRUGではなく、シャンパーニュ ドゥラモットでした。リーズナブルでありますが、旅程の最終局面まででも飽きずに飲めるなかなかの味わいでした。
離陸案内
日本人はEVA Airを「エバー航空」といいますが、機内アナウンスでは、「イー・ヴィー・エー・エアー」とアナウンスしており、ANAがアナではなく、「エー・エヌ・エー」とアナウンスしているのと似ています。エバー航空はエバーでもイー・ヴィー・エー・エアーでもどちらでも響きは良いのでいいと思います。
機内食
搭乗すると機内食ロニューが配布されます。バッドばつ丸機長のセレクションか分かりませんが、メニューはかわいい仕様となっています。中距離便のため、サーブされる料理数は少ないですが、夕食までの小腹を満たすメニューでした。豚肉か鶏肉の選択であったため、豚肉を選択してみました。
前菜はオーソドックスでありますが、ワインが進む品でした。ガーリックストも台湾発であり、日本人の味覚にもマッチし、お代わりをしてしまいました。
メインディッシュについては、アジアンな味付けですが、機内食としてはなかなかであり、ワインが進むメインディッシュでした。
食後のデザートはフルーツとシンプルですが、個人的にはワインを飲みすぎた後、スッキリとさせるデザートでした。
着陸
寒波のためか、雲が厚く、朝鮮半島を確認できませんでしたが、徐々にソウル仁川空港に接近。ガスがかかるなか、着陸するとターミナル2が見え、滑走路からは近いですが、地上移動をすると遠いと改めて感じました。
最後に
エバー航空は先日、記事にした通り、ファイブ・スターエアラインらしく、中距離便でもサービスが充実しており、ラウンジを含めてトータルサービスはとても満足感の高いエアラインです。スターアライアンス加盟のため、ANAのマイルの特典航空券でも空席があれば、搭乗でき、遠回りになりますが、長距離や中距離便でエバー航空に搭乗してみるのは良いと思います。