キルギスの首都であるビシュケクの中心部をぶらりと歩いてみましたので、お伝えします。
ビシュケク
ビシュケク(Bishkek)は、中央アジアに位置するキルギス共和国の首都であり、同国最大の都市です。ビシュケクはキルギスの北部にあり、カザフスタンとの国境にも近い位置にあります。
かつて「フルンゼ」と呼ばれていたこの都市は、ソビエト連邦時代に重要な役割を果たしましたが、1991年のキルギス独立後に現在の名前に戻りました。ビシュケクは経済、文化、政治の中心地であり、キルギスの政府機関や多くの教育機関が集まっています。
ビシュケクの特徴としては、ソビエト時代の建築物が多く残る一方で、緑豊かな公園や広場が点在し、背後には壮大な天山山脈が広がる自然美があります。観光名所としては、アラ・トー広場やオシバザール、国立歴史博物館などがあります。
また、ビシュケクは中央アジアの他の都市と比べても治安が比較的良く、観光客にとっても訪れやすい都市として知られています。
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写真のとおり、旧ソ連の面影が強いですが、緑が多いイメージがあります。
実際にストリートを歩くと街路樹の多さをとても多く感じます。日本よりは一足早く秋が訪れている感じであり、落葉も結構あります。また、旧ソ連であり、トロリーバスの架線が張られたままですが、バスはハイブリッドと何とも不思議な感じです。
街を歩くと日本人そっくりな人が6割、東ヨーロッパな感じの人が3割、中東な感じの人が1割という感じであります。街は東ヨーロッパなので、不思議な感覚です。
時差は3時間であり、時差ボケがほとんどなく過ごしやすい場所です。
街の中心部には同国の英雄のマナス像がたくさんあります。
「マナス」(Manas)は、キルギス文化において非常に重要な意味を持つ英雄叙事詩(エポス)およびその主人公の名前です。この叙事詩は、キルギス民族の英雄であるマナスが、異民族の侵略からキルギスの土地や人々を守るために戦う姿を描いています。世界的にも非常に長い叙事詩として知られ、文字に書き起こされたものは50万行を超えると言われています。口承によって長年にわたり受け継がれ、キルギスのアイデンティティと文化に深く根ざした伝統です。
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日本では桃太郎というとあれですし、天皇と言うと不思議な感じでありますが、旧ソ連の国にはアイデンティティーとして、過去の英雄が多いところでもあります。
ぶらり散歩
街の中心部を歩くと、何となく、中央アジア的な建物があったりします。このあと、ウズベキスタンに行くのですが、そこからすると東ヨーロッパというかソ連であります。現役のソ連にリアルに行ったことはありませんが。
大統領府に近い公園には多くの像があった、古い建築があったりと、入館料のかからない美術館のようです。
緑が多く、ベンチで昼寝をしたくなってしまいます。この公園から15分ほど歩くとモスクがあります。
セントラルモスクであり、中央アジアでは最大のモスクと言う事です。完成したのは2018年とまだ新しいモスクです。イスタンブールの歴史深いモスクよりも大きく荘厳であるようにも見えます。
トルコ政府の支援でつくられたモスクであります。もちろん、ビシュケクにはイスタンブールからTKが就航しています。TKはアルマトイ、タシケント、サマルカンド、アスタナ、ドゥシャンベにも就航しています。
モスクの前でUberみたいなアプリのYandex GOでタクシーを頼むとすぐに来ますし、明朗会計で済むのでバスよりも便利であります。100円ぐらいで3kmぐらいだと乗れるのも便利です。
5kmぐらい歩いて中心部にタクシーで戻って来て、一服であります。ジョージアのワインでまったりとしてから空港に向かいます。一服と言ってもこのほかにビールを飲んでもトータルで500円ぐらいと言うのは物価の安さを感じます。
この後は空港まで行くのですが、40km近い距離はありますが、小さいタクシーだと小型の割にスピードを出すのが怖いので、大きめのヒュンダイのセダンを配車します。と言っても差額は300円ぐらいでトータルでは1,500円ぐらいなのでタクシーで浜松町に行くよりも安いくらいであります。
空港への高速のような道路ですれ違う車をみているとHONDAがTOYOTAよりも多いのが特徴的でした。普通はTOYOTA、NISSANが多いのですが、あまりおらず、HONDAかHYUNDAIが多く、ドイツ製の高級ブランドの車はほとんど見かけませんでした。
マナス空港ではチェックインカウンターが空く3時間よりも前に着いてしまい、ちょっと時間を持て余しましたが、次に乗る航空会社が時間にきっちりなので、予定通り3時間前にチェックインをしてエアサイドに行けました。デリーのようなカオスな混雑もなく、束の間のキルギス滞在も終了であります。
最後に
ビシュケクはタシケントやアルマトイと比較すると知名度が少ないですが、人口は98万人ぐらいであり、千葉市と同じぐらいの街であります。ただ、幕張新都心のような高層ビル街はなく、走っている車は10年以上のものが多く、発展途上国な雰囲気が漂いますが、金、石炭、ウランの鉱脈に加え、石油と天然ガスもあり、日本からすると羨ましいところでもあります。
何よりも日本人とそっくりな人たちが多く、東の果ての沿岸で太陽が昇るのをみて暮らしてきた日本人とユーラシアの真ん中の平原で暮らすキルギスの人達には、その昔には同じ太陽を観ていたのではと感じる街歩きでした。