ついに10年近く待ったベルリンにおける空港の統一とも言えるブランデンブルグ空港の開港まで3週間となりました。
そのプロセスと、新空港向けのアジアからのビジネスクラスで極安の運賃を見つけましたので、お伝えします。
ベルリン・ブランデンブルグ空港の開港プロセス
シェーネフェルト空港がカギ
ベルリン・ブランデンブルグ空港(以下新空港)は全く新しい場所に造成されたわけではなく、シェーネフェルト空港を再開発してできる国際線の大空港であります。
もともと、東ドイツの空港でもあり、ヘルリン封鎖で突貫工事で造った、今ではベルリンにおいて一番有名なテーゲル空港より色々な面で改造しやすかったのかもしれません。
加えて鉄道駅が近くにあり、新空港に引き込むことも可能であり、そうしたことも影響したのかもしれません。
10月25日から移行作業がスタート
新空港の開港プロセスは航空ダイヤの冬ダイヤがスタートする10月25日からスタートします。
まず、もともとのシェーネフェルト空港(SXF)のターミナルを新空港(BER)のターミナル5に変えます。
そして、9年来じっくりと煮込んできた新ターミナル1と2に移行していくプロセスです。
これは10月25日以降に新ターミナルが起動しないとしてもSXFの既存ターミナルでカバーしつつ、復旧をはかり、移行するようなプロセスにも見えます。
仮に2020年10月31日まで新ターミナル不全となっても、SXFの既存ターミナルがBERターミナル5として稼働して、不退転で臨むということかもしれません。
そこまでのシリアスなケースはないという自信と仮に予想しえないミスがあっても、新型コロナ禍でフライト数が少なくなっており、さばける自信があるかもしれません。
正式開港まで6日間の猶予をとるのは万全を期し、最後にみそをつけないという顕れかも知れません。
個人的には新コロで、開港が遅れるかと思っていましたが、4月断面ではほぼ完了しており、後はどう切り替えるかを熟慮していたようにも思えます。
10月31日はルフトハンザとイージージェット
新空港の新ターミナルの最初は地元のルフトハンザと欧州で老舗のLCCであるeasyJetがそれを担うこととなります。
その後にはカタール航空と続き、テーゲル空港発着が着々と新航空に移転していきます。
カタール航空は新空港開港祝儀ともいえるビジネスクラス運賃を極安にしています。今回はその運賃を分析してみました。
カタール航空 ビジネスクラス マニラ=ベルリン・ブランデンブルグ往復
今回は日本人が観光で海外に行ける一縷の望みを持つ、ゴールデンウィークで想定してみました。
旅程
マニラを4月29日に出発し、ベルリンを5月5日に出発するルートです。カタール航空のため、ドーハでの乗り継ぎとなり、往路は11時間弱とラウンジ病になりそうです。復路は3時間弱と理想的旅程であります。
機材はすべて777Wであり、シートはQスイートであっても、そうでなくてもゆったりとしたフライトとなりそうです。
運賃・予約クラス・JALのFOP
運賃と予約クラスとJALのステータスポイントであるFOPは下記のとおりです。
運賃 163,030円
予約クラス Rクラス(125%)
FOP合計 18,166FOP
FOP単価 8.97円/FOP
これはもう、開港の祝儀運賃としか言えない単価であります。カタール航空にとっても待ちに待った開港なのかもしれません。
ちなみに日本発券では22万円台とマニラには負けますが、それでも魅力的です。
今回、QRサイトで検索するとエラーとなります。PCR検査にあたっての事前の個人情報が必要ということでした。しかし、エクスペディアサイトでは上記運賃が出てきて、そのまま進めそうです。
OTA側では問題ないようですが、こうしたことを見ると航空業界結構、厳しい断面に来ているのかもしれません。
最後に
オオカミ少年のようであったベルリン新空港の開設がいよいよカウントダウンとなり、開港は間違いないでしょう。
その移行プロセスは慎重を極めております。さらに、フライトが少なくなっている今がチャンスなのかもしれません。
問題は開港した後に、新コロ以前の需要が回復するかであり、当面は資金をつないで運営しても、経営が厳しくなり、結局、縮小とならないことを祈るばかりであります。
