ラテンを代表するコロンビアの航空会社のアビアンカ航空のローカルビジネスクラスに搭乗しましたのでお伝えします。
アビアンカ航空
アビアンカ航空は南米コロンビアの航空会社であり、意外というと失礼ですが、KLMオランダ航空に次いで2番目に古い航空会社です。企業体として上場企業であり、地元のコロンビア証券取引所に上場している他、NYSEにも上場しています。傘下にはアビアンカ・ブラジル航空もあり、TAM航空がLAN航空との統合後にLATAMに名称変更し、ワンワールド移行後に、スターアライアンスにおいて、南米ではプレゼンスを示すキャリアでもあります。
長距離フライトでは、北米のほか、ロンドン、バルセロナ、マドリードに就航しており、これらの都市にはボーイング787型機で就航しています。
ビジネスクラスのSKYTRAXレーティング
今回搭乗した、パナマシティとボゴタの距離は468マイルであり、東京と函館の程の距離であり、短距離ではありますが、サービスは意外と定評があるようです。
Onboard Product - Short haul | Rating |
Seat comfort | 4 |
Cabin safety information / video | 4 |
Comfort items : pillow, blanket etc | 4 |
Cabin and seat cleanliness | 3.5 |
Washroom cleanliness | 4 |
Inflight Entertainment | 4 |
Quality of meals served | 4 |
Selection of wines & beverages | 4 |
Magazines and newspapers | 4 |
Cabin Staff Service - Short haul | |
Attention to cabin safety | 4 |
Service skills and proficiency | 4 |
Speed and timing of services | 4 |
Enthusiasm and friendliness | 3.5 |
Service hospitality | 3.5 |
Interaction with customers | 3 |
Language skills | 3.5 |
Responding to customer requests | 3.5 |
Quality consistency among staff | 3.5 |
シートのスペックではほぼ4以上であり、キャビンスタッフの対応ではほぼ3.5以上となっています。搭乗時間が短いわりにサービスが良いものの、スタッフと接する時間がないと言ったところでしょうか。
ビジネスクラス搭乗記
機体
機体は短距離便ということもあり、エアバスA319シャークレット機であり、エアバス単通路機ファミリーの中でも小型クラスです。
クラスは2クラス制であり、ビジネス、エコノミーともにフルレザーシートとなっています。使い込まれているため、へたっていると言うか味があると言うか個人の自由ですが、レザーシートの高級感はあります。バルクヘッドで足を壁に伸ばしたくなりますが、きちんと禁止マークがあります。
シート
今回はビジネスクラスの1Aに着席。ANAのプレミアムクラスの1Aと同等の広さですが、シートコントローラー、USB電源、シートモニターコンテンツなどでは、それを上回っています。
興味深いのはバルクヘッドのアーム式シートモニターでもセーフティービデオの放映が終わるまではタキシング中でも利用可能であり、終えるとCAさんがモニターを収納に来る点であります。
ウェルカムドリンクはあり、トレイにあるドリンクから選択ではなく、機内食時に選択出るドリンクを選択でき、ガラス製のグラスに注がれ用意されます。
この辺は西洋の伝統があり、日本ではなかなか味わえない感覚です。短距離路線でも国際線間隔で選択できるのはいいですね。
離陸
セーフティービデオも終了し、シートモニターも収納され、離陸となります。カメラの撮影には微妙な夕暮れ時間に離陸します。
鮮やかな夕焼けの空は撮影できませんでしたが、立体感のある雲を縫いながら上昇する離陸は何とか感じることができました。
機内食
2時間弱のフライトですが、メインディッシュとデザートがついた夕食がでます。鶏肉は意外とボリュームがあり、個人的にはこれとお酒で夕食は満足といったところでした。デザートはティラミスですが、ワインのおかわりも喜んで引き受けてくれました。
プレミアムGOZENと比較すると精緻さは掛けるもののボリューム感はあり、特典航空券ではサーチャージなども安いアビアンカ航空はなかなかと言えます。
着陸
食事とドリンクに夢中になっているといつの間にか日も暮れ、ボゴタ上空に。ボゴタは南米屈指の大都市ですが、日曜日の夜間ということも影響したのか、夜景は意外とシンプルであります。
着陸後、空港は閑散として、ホテルまでの移動を不安に感じるのかと危惧しながらも到着。小型機のためか、沖止めでコロンビアに初上陸となりました。高地のためか予想以上に涼しいボゴダに降り立ち、真紅のカラーリングの機体を見つつ、バスに移動しました。
最後に
コロンビアと言うと治安が気になり、しかも人気の少ない日曜日の夜に到着し、移動手段の確保もしていなかったため、市内のホテルまで無事にたどり着けるか気になりましたが、何とか69カ国目の訪問国・コロンビアに到着できました。アビアンカ航空自体のフライトは安全快適であり、うたた寝をしても問題ない航空会社であり、満足でした。
そして、セキュリティがある意味、担保されていない税関出国後は期待と不安の入り混じる旅行の醍醐味を味わいながら到着ホールに向かいました。さあ、無事に眠れるだろうか。